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ニーハオ中国

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2011/12/04
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カテゴリ:中国生活
前回、タオバオはニセモノがいっぱいだという
話を書きました。
タオバオの運営会社であるアリババは
そういう指摘に対しては、

「当社はネット上で商品売買の場を提供しているだけで、
 売買されている商品の内容については関知しない」

という姿勢ですが、今後もそれで済むかといえば
そうはいかないでしょう。それは
当のアリババ自身よく分かっているはずです。

さて最近、「タオバオ商城」の出店費用や保証金が
突然何倍にも値上げされたことで、
タオバオ商城内にネットショップを開いている店主たちが
怒ってタオバオ本社前でデモをしたり、
タオバオ内のシステムを攻撃したりしたことが
新聞で大きく取り上げられましたが、
それを見たつばめ、「なるほどそうだったのか~!」
とピンときました。

実は数年前、タオバオで和式敷布団を購入する際、
つばめと夫はそれぞれタオバオで検索して
商品を探したのですが、つばめと夫の検索結果が違って、
つばめは「タオバオネット」で、
夫は「タオバオ商城」で検索していたことが分かりました。

それでタオバオには「タオバオネット」と
「タオバオ商城」の2種類のサイトがあることを
知ったのですが、なぜ同じタオバオなのに
サイトがふたつあるのか、この2つのサイトの違いが
よく分かりませんでした。

でも今回の値上げで、アリババの意図が透けて見えた気がします。
どうやら「タオバオ商城」は「タオバオネット」の
グレードアップバージョンのようで、商城に出店している
ネットショップの信用度がより高いということのようです。

ニセモノ天国のタオバオネットは、
政府がニセモノを一斉取り締まりなどすれば、
立ち直れないほどの大打撃を受けます。
タオバオというブランド自体が滅びてしまいかねません。
そういったことを避けるために
アリババは先を見越して「タオバオ商城」を
立ち上げたのではないでしょうか。
開店費用等の値上げも、それだけの資金力がある店を
選択するというふうにも取れます。

「それだけの資金力のない店は、タオバオネットに
 移ればいい」

というようなことをアリババも言っており、
少額の資金でニセモノを販売し、
いつドロンしてもおかしくないような店は
徐々にタオバオネットのほうに押しやり、
「タオバオ商城」にはニセモノを売る店が入れないように
敷居を高くしてふるいにかけることで
「タオバオ商城」自体の信用度やブランドを
築こうとしているようです。

そしていざニセモノの取り締まりが厳しくなった時には、
トカゲがしっぽを切って逃げるように、
「タオバオネット」を切り捨てて
「タオバオ商城」一本に統一する、
という青写真を、アリババは描いているのではないでしょうか。
これでタオバオブランドはニセモノとともに
滅びてしまうことなく、無事生き残っていけます。

少し前の新聞に、「タオバオ商城」で販売された
カシオの腕時計がニセモノと判明した際、
「タオバオ商城」が店から預かっている保証金を使って、
購入者に購入金額の2倍(アリババは3倍返しと言っていたが、
実際は2倍返しだった)の金額を返金したという記事が
載っていました。

ニセモノを排除して信用を築こうとしている
アリババが、3倍返しと言っておいて
実際は2倍しか払っていなかった(ウソついてるじゃん!)
というのが中国企業らしいですが、消費者にしてみれば、

「タオバオ商城は本物を販売するサイト、
 もし万一ニセモノでも、タオバオが全額返金どころか、
 2倍返しを保証してくれる」

というので、タオバオネットより安心して購入できる気がします。
今のところ、「タオバオ商城」は「タオバオネット」より
ニセモノが少なめ、といった程度なのかもしれませんが、
アリババが「タオバオ商城」の信用を築き、
大切に育てていこうとしているのが見て取れます。

中国の経済発展とともに、
ニセモノもだんだん少なくなっていくのかな、
と思いつつ、タオバオネットで手に入れた、
よいニセモノやひどいニセモノを並べて
感慨にふけるつばめなのでした。

注:アリババの思惑はつばめの妄想にすぎません(笑)。

注:タオバオネットでは、多くの店が
「うちの商品は『正品』だ」とうたっていますが、
 それだけ「本物だ」と強調しなければならないほど、
 ニセモノがあふれているのだと思ってよいと思います。
 ちなみにCAMPERのニセモノ靴も堂々と
 「正品」だとうたっていました。
 どうやら「正品」は正規品とか本物とかいう意味ではなく、
 「ちゃんとした品」程度の意味なのかなぁ、
 と頭がこんがらがっているつばめです。





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Last updated  2011/12/04 11:20:30 PM
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