ニーハオ中国

日本では、友人と会う時間が
ほどんと取れませんでしたが、
その中でも、ちょうどつばめの帰国前に
第二子出産を知らせてくれたYちゃんとは
事前に絶対会おうと約束していました。

6年ぶりに会うYちゃんは、元気はつらつ。
地元ではない土地にすっかりなじんで
楽しくやっている様子。
優しい中国人のご主人との仲も健在で、

「うちの旦那が子供たちをみんなまとめて引き受けて
外に連れて出て子守りしてくれるので、
それを目当てに友達がおしゃべりにやってくるの」

と片目をつぶるYちゃん。
そうそう、子供見ながらおしゃべりって
集中できないもんねー。
子供から解放されて、お茶しながらゆっくりおしゃべりできたら、
そりゃみんな喜んでYちゃん宅を訪問するだろう。

「Yちゃんの旦那さんと出会って、
　中国人に対する偏見がなくなったわ～」

と友人たちに言われているらしい。
これこそ草の根の国際交流！？ですね。

話によると、同じマンションに中国人同士のカップルが一組住んでいるそう。
そこは奥さんがバリバリのキャリアウーマンで、
日中英語を操り、世界中を飛び回って仕事をし、
日本語もたどたどしい旦那さんが家事育児の一切を引き受け、
朝から弁当を作って子供の習い事の送り迎えまでしているらしい。
週一のスーパーの安売りには必ず現れるその中国人の旦那さんは、
「主婦の鏡」と、近所の奥様方に一目置かれているらしい。

Yちゃんのご近所では、中国人男性に対する評判は
すこぶるいいようです。

来週北海道に出張して仕事するというYちゃんに、

「出産2か月で出張して仕事なんて、頑張るねぇ！」

と言ったら、

「違う違う、逆だよ～
　出産後、子供の世話と家事を頑張ったから、
　ごほうびに仕事に行ってリフレッシュしておいでって
　旦那が行かせてくれることになったの」

という。
ま、これもYちゃんが手に職系の仕事についていて、
いつでも仕事に復帰できるからこそのことだけど、
Yちゃんが出張する間、
旦那さんが6歳の上の子と生後2か月の乳児の世話を
一手に引き受けてくれるらしい。
（もちろん旦那さんもきちんと仕事を持ち、
　家計を主として支えていらっしゃいます。）
旦那さん、やさしい～！

仕事が終わったら北海道を小旅行できるかもしれないし、
何もできなくても、ほんの少しでも子供と離れて
自分の時間が持てる幸せというのは
何物にも代えがたいものだというのは、
育児に自分の時間の全てを捧げたことのある人なら
実感としてよく分かるだろう。

わが夫もやさしいけど、
中国人男性はほんと、やさしい人が多いんだなぁと
改めて思ったことでした。

つづく。