ニーハオ中国

パンを買うのを忘れた週末の朝、
チビちゃんに家の前の売店で食パンを買ってきてくれるように
頼んでみることにしました。

中国では現在も子供がさらわれる事件が後を絶たないので、
たとえ近所であっても、子供だけで外出させることは
今までなかったのですが、もう6歳だし、
家の前だったら大丈夫かと思い、行かせてみることに。

6階から1階までの階段を慌てないよう下りること、
パンを置いてある棚が高くて取れない時は
店員さんにお願いして取ってもらうこと、
寄り道をしないでさっさと帰ってくること、
等を言い聞かせ、10元を渡して、
食パンを買って余ったお金は
お駄賃としてキャンディーを買っていいと言うと、
喜んで出かけていきました。

チビちゃんは一応親の指示は分かるけれど、
途中で近所の友達に会って、おつかいを忘れて遊んでしまうとか、
売店の中を自分のほしいものを探してウロウロして
なかなか帰ってこないとかはあるかもしれないと思っていました。

そんな心配をよそに、
10分ぐらいで帰宅したチビちゃん、
手には食パンとおつりを握りしめています。

「あれ、アメは買わなかったの？」

と言うと、いったん食パンをレジで精算した後、
またもう一度レジに行くのが恥ずかしくて
そのまま戻ってきたとのこと。

さらに、

「外に行く人にとっては短い時間でも、
待ってる人にとっては長いと思って
急いで帰って来た」

のだという。
いつのまにか、他人の心情を思いやれるように
なっていたのだと、少し感動。
子供って親の知らぬ間に
少しずつ成長しているものなのですね。

チビちゃんは、はじめてのおつかいを無事にこなしたことを
誇らしく思っているようで、

「お母さんは待ってる間、どんな心配してたの？」

と何度も聞き、そんなあれこれの心配のどれもなく、
ちゃんとパンを買ってすぐに帰宅した自分を
再確認している様子がおもしろかったです。

そんなチビちゃんの様子を見て、
子供にできそうなことをどんどん任せていくことが
子供の自信につながるのだなぁ、と思った次第。
これから少しずつ子供にできることを
手伝わせていこうと思います。


↓日本料理屋さんの夏祭りで

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