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ニーハオ中国

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2016/10/28
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カテゴリ:バイリンガル教育
数回にわたって、「子供の異文化体験」という本に
まつわる内容を紹介してきた。

日中ハーフの子を持つ日本人の親として、

「子供には日本人としてのアイデンティティを持ってほしい」

と思っている人は少なくないのではないかと思う。
そのような親の思いに対して、この本は、
日本人としての(対人関係の)文化的アイデンティティが
形成される時期は?という問いについて、
かなり明確な答えを提示している。

それは、9~15歳頃。
つばめが本を読んだ感覚では、
一番肝心な時期は、11~14歳頃のように
見受けられた。

小学校高学年から中学校にかけて、
そう、クラスの子たちがグループに分かれて行動し始め、
グループに所属することがものすごく大事なことのように
思えたあの日々。
仲間外れやいじめが多発する時期とぴったり重なる
大人への入り口ともいえるあの青春の時期が、
人がその文化ならではの対人関係のルールを
身につけていく重要な時期だったのだ。

もしそうだとすれば、
中国で生まれ、中国で育っているわが子に、
なんとしても日本人としての対人関係文法を身につけさせ、
日本人としての文化的アイデンティティを築いてほしいと望むなら、
どうすればよいか。

9歳ごろに中国から日本の小学校に転入させ、
高校卒業まで6~7年以上を日本で過ごさせれば、
子供は割合スムーズに日本になじみ、
日本人としての対人的な文化アイデンティティを
持つようになる可能性が高く、
高校卒業後に日本から中国に戻ったとしても、
むしろ中国の同輩者との間に、なにか目に見えない違和感を
感じるようになっているかもしれない。

11~14歳ごろに中国から日本に転居した場合は、
9歳ごろからの数年間で、すでに中国人としての文化的自己が
かなりの程度形づくられているので、それは容易に消えることなく、
最初は日本人との対人関係に違和感を感じつつも、
自分を変え、新しい文化文法を受け入れる柔軟性も失っていないため、
中国人感覚も日本人感覚も持つ、
人間として育っていく可能性がある。

14、5歳を超えて中国から日本に転居した場合は、
中国の対人関係文法をほぼ吸収し終わり、中国人としての
文化的アイデンティティがほぼできあがっているため、
日本へ移った後は日本人との対人関係に大きな違和感を
感じるものと思われる。
ただ、心情的には中国人でも、
(中国人としての意味空間、文化文法を身につけている)
必要にせまられて、外見上の行動形式は
日本らしく変わっていく。
行動面ではいわゆるバイカルチュアルな人間になっていく
可能性がある。

本の内容を生まれた時からずっと中国で暮らすわが子に当てはめて、
つばめは以上のように考えた。
(まぁ、実際は様々な諸条件により、この通りには
 ならないものなのでしょうが・・・。)

つづく。





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Last updated  2016/10/28 02:36:42 PM
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