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雪華月兎のSSサイト(仮)

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終わりのクロニクル2



「はぁ~」

「どうしたんですかぁ~、佐山君?深いため息なんてついて??」

「うむ、いい質問だ、大樹先生。私は今この現状を確認して落胆しているのだよ。」

「なんでですか~?空は青空、風はさわやか、何より目の前にはお弁当!!落胆する要素なんてなんにも無いじゃないですかぁ!」

「大樹先生、あなたは最後の一つがあればどこだっていのだろう。」

「そっ、そんな事無いですよ~。で、何で落胆しているんですか?」

「ふむ、それはだね大樹先生。いつも私の横に立っていてくれる人物がいないからなのだよ。一体どこで何をしているのやら」

「あぁ~、新庄さんは今、資料室に次の授業に必要な人体模型を取りに行って貰ってますよ~。」

「ふむ、何故英語の授業で人体模型なのかはおいといて、大樹先生みずから行かないのは何故かね?」

「なんでだかわからないんですけど全教科、先生は資料室に入室禁止なんだそうですよ~。なんでですかね~?」

「あぁ、全て理解したよ。つまるところ、職員内で『大樹に備品は持たせるな!!』という風習が蔓延しているようだね!なかなか良い傾向だ。」

「えっ?ど~いうことですか??先生には難しくてよく分からなかったんですけど~。」

「ふっ、まぁあなたは今まで通りでいろ!ということだ。」

「なんだ~、そんな簡単なことなら任せて下さい。いつもどおりは得意ですから♪」

「うむ、それでこそ大樹先生だ!!」

「わぁ~い、なんだか知りませんけど誉められちゃいました~♪」

「それにしても新庄君が来れないならその間に色々と考えたいことがあるのだが・・・・・・」

「えぇ、時間は有意義に使うべきですからね~。」

「ほぅ、およそ大樹先生らしくない言葉だね、今度は何に影響されたのだね?キリンかね?それとも意表をついてナマケモノとか・・・・・」

「後半は無視しますけど先生はいつでもいい事しかいいませんよ~♪」

佐山は考える、
確かに大樹先生の言う通りこの時間は有意義に使うべきだ。しかし、となりにこの非常識人がいると、きっとこの時間は意味をなさない時間になるだろう。だが、ここで大樹先生を無下に扱うのもよろしくない、かといってそれとなく促してみても気付くわけない。

「う~む・・・・・。」

「どうしたんですかぁ~??」

ここは、単純明快に、そして尚且つ傷つけないような言葉を慎重に選ばねば。
そして、おもむろに

「大樹先生!!」

「なんですかぁ~?」

一呼吸おいて、

「・・・・・・失せろ!」

と一言!!
どうだ、これなら大樹先生もきっと納得してくれる筈、我ながらこの言語能力にはホレボレする。
などと考えてる横(?)で

「佐山君のバカ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

という泣き声がドップラー効果をしながら聞こえているのであった!!






「ふむ、上手くいかないものだね。」










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