テーマ:ロマンス小説 読書日記(461)
カテゴリ:読後感想
夜の扉を*シャノン・マッケナ*二見書房 マ14-4 あらすじ 美術館で働くアビーは、最悪なデートの帰り道、 ザンと名のる開錠業者の男に危ないところを救われた。 報酬がわりにキスを交わしたそのときから、ふたりは互いに惹かれあってしまう。 それでも、過去の痛い体験からふたたび恋愛関係に踏みだすことを恐れるアビー。 そんな彼女にザンは、夜の扉を開いてひそかに愛しあう “秘密の関係”を申し出るのだった。 しかし、そんな彼らを暗い淵から狙う、不気味な陰謀の影があった…。 愛と欲望と危険とが熱い夜に溶けあう、官能ロマンティック・サスペンス。 独断と偏見 この作者の他作品と同じで 犯人が最初からわかってる時点で サスペンス部分はあまり重要で無いと思われる (こりゃまた乱暴に言い切っちゃいましたわね!) そのうえサスペンスとして読ませるには???と首をひねるよ? だってこの犯人、名士の息子で大金持ちで なのにスリルを味わうために(?)強盗殺人を繰り返す サイコなやつ、と言う触れ込みなんですが そのわりに馬鹿すぎ、間抜けすぎ、 手下を雇うにしても、仲間を募るにしても 余りにもお粗末で・・・ もうちょっと、手応えのある犯人でなくっちゃ ヒーローが生きてこないよ、ってか このヒーローがまた・・・ちょっと今までの人に比べると ずいぶんと地味です! ちまちまと鍵をピッキングするのが仕事で(開錠屋さん) 本業がコンピューターオタク(ちょっと違うからそれ・・・) アチチシーンも地味でした(当社比50%) 何よりも35か6歳と言う設定なんですが そこいらの若者と大差ないばかさ加減が炸裂でした。 その分ヒロインが大人でしっかりしてるのか?というと これがまたさにあらず・・・ 男運が無い、とか嘆く前にあんたの行動と男を見る目を もう一度よく考えた方がいいんじゃなかろうか?と・・・ とかずいぶんコケおろしているようですが 実は大変面白かったのですよ、ワタクシ的に! 文庫で500ページ越えの結構長編でしたが 中だるみなく一気に最後まで読みきってしまうほど 楽しかったんですよ(ワタクシって屈折した愛情の持ち主?) なんだかこのヒーローは5人兄弟らしくて あとがきを見る限りスピンを期待できそうな感じなので 今からとっても楽しみです。 が、前シリーズのマクラウド兄弟ものの方が (シリーズと呼んでもいいのだろうか?) 作品としてもヒーローとしてもずいぶん秀作ですわね~~ そのドアの向こうで 影のなかの恋人 運命に導かれて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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