私のたからもの

３月。

今年は例年よりも流行が遅れたインフルエンザが
猛威をふるっている最中に来日した
カンボジアのマカラ君。

対面の前日にコーディネーターから
「お子様は元気ですか？」と確認の電話。
お隣のクラスは学級閉鎖中で
いつうちの子がもらってくるかドキドキ・・・。

コーディネーターによると
「ホストの家族にインフルエンザ患者が出たらもちろん、
　ゲストの子達の中で１人でも患者が出たら
　プログラム自体をすべて中止。
　途中で中止になり、ゲストはホテルに缶詰めという可能性もあります」との事。

長～～いホスト生活の中で（笑）
そんな連絡もらったのは初めてです。


こんな状況でしたが、ホームステイ初日
無事に元気に会う事が出来ました。

幼稚園が終わって、夕方５時に市役所の会議室へ会いに行きました。
ホストの中で我が家が一番の到着でした。
２０人以上のカンボジアのお兄ちゃん・お姉ちゃんが
一斉に「こんにちは～」と言ったので
すっかり緊張して大人しくなってしまったスンイ君・ホリム君。
しかも、ホリム君は対面が始まる前に
私の腕の中で眠ってしまいました・・・・。

時間も遅いので、対面したすぐに自宅へ。
ちょうど仕事を終えたスンイアッパが市役所へ迎えに来てくれて
寝ているホリム君を抱きかかえて　車で帰ることが出来ました。

そして全員で夕食


マカラ君は引率している、おもに大学生達の『日本語の先生』なんだそうです。
一度は日本に留学経験があるのかと思ったほど
日本語が上手です。

スンイ君も起きてきたホリム君も
すぐに仲良しになって「マカラお兄ちゃ～～ん、明日もいる？」と
べったりでした

マカラ君が持ってきてくれたお土産はこちら↓

アンコールワット遺跡のプレート
マカラ君は今はカンボジアの首都プノンペンに住んでいますが
実家はアンコールワットの近くなんだそうです。

それを聞いたら・・・すっごく行きたくなりました！（笑）
思わず友達に「アンコールワット、見に行こうよ～～！」と
すぐに誘ってしまった私です

そして「お父さんとお母さんに」と言ってくれたもの

マフラー・・スカーフかな？
大事に大事にします！

スンイ君はカンボジアが東南アジアだと知って
さっそく昆虫図鑑を取り出してマカラ君に見せます。
「この虫知ってる？？」
「この虫、カンボジアにもいる？」

次々と質問するスンイ君。
するとタガメやゲンゴロウを見たマカラ君が言いました。
「うん。知ってるよ。よく食べる」

「食べるのぉ～～！？」とスンイ君。
「うん。これ、おいしいんだよ」というマカラ君にスンイ君が言いました。
「だから絶滅危惧種になったんだっ！！！！」
大爆笑の大人達
スンイ君は本気でしたが・・・（笑）



この日の夜、スンイ君がこっそり教えてくれました。

「本当はね、最初に市役所で会った時は
　知らない人がいっぱいいて　ちょっと怖いなって思ったんだ。
　でも、マカラお兄ちゃんと話をしてみたら　すっごく優しくて
　来てくれて嬉しいって思った。
　怖いなって思っても、お話してみたら本当は違うって分かった」

幼稚園の子供なりに・・・
見た目や第一印象にとらわれることなく
きちんと人の内面を知る事が大事だと感じたようです。
そして、ちゃんと自分から話をしてみようとチャレンジした勇気は
素晴らしい事だと思います。


ただ無邪気に誰とでも接する時期を過ぎ、
少し成長して　自分との違いを感じるようになりました。
そんな今だから、
マカラ君が来てくれたことはスンイ君にとって有意義なことだと思います。