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カテゴリ:まちづくりな話
以前からJICAの存在は、友人2名が昔「海外青年協力隊員」としてコートジボアールとアルゼンチンに行っていたので知っていましたが、どう考えても僕とは無縁の世界かと思っていたら、1ヶ月ぐらい前にNPO FUSIONの富永さんから、
「宇野さん、JICAって知ってる?そう昔国際協力事業団って言ってたあれ。今名前が変わって独立行政法人国際協力機構って言うんだって。そこの若者たちがNPO FUSIONの活動を見たい聞きたいって、今度来ることになったの。宇野さん、N-CITYのまちづくりや夢見隊の活動について話してくれない?」 という相談があり、 「あー、お安い御用です。予定が入ってなければお受けしますよ。いつですか?」 その日が先日の12/7(金)、「あいあいネット」というNGOの代表を努めているという長畑さんのコーディネートで、人生への夢と希望に満ち溢れたJICAの若きリーダー諸氏に、多摩ニュータウンN-CITYの街が出来るまで、まちづくりのプロセスに隠されたハード・ソフト様々な仕掛け、その一環としての夢見隊のコーポラティブ住宅の実績と現在進行中の2号プロジェクトについて、現場を案内しながら約2時間お付き合いいただきました。 ご案内した8名、これが多士済々で、JICA中東・欧州部アフガニスタン支援チームの人がいるかと思えば、同国内事業部事業企画チームのスタッフ、同沖縄事務所のスタッフ、「地球市民交流会」というよく分かっていないんですが、その外国人相談室長、はたまた名古屋の大学院でNGOについて勉強中のうら若き女性…、日本全国からはるばるここ多摩ニュータウンに足を運んでくださったのでした。 ところで、何でグローバルにご活躍されているJICAのみなさんが超ローカルなNPO FUSIONの活動に興味を持たれたのか?現地をご案内しながらずーっと疑問だったことを最後にぶつけてみたところ、 「以前のJICAって、ただ資本力に胡坐をかいて技術力とお金をばら撒いていただけなんですね。現地に立派なインフラや箱物をつくることは評価されていいんですが、結局その立派な施設を使うのは現地の住民。施設を上手に使いこなす住民がいて初めてその投資が生きてくるって当たり前の話なんですが、恥ずかしながらそのことにやっと最近気が付いた。今、JICAはものづくりだけではなく、現地の人づくり、あるいはコミュニティづくりの重要性に改めて着目して活動しているんです。そして、実はそのお手本は身近な我が日本全国のあちこちに沢山ある。その一つがNPO FUSIONの活動なんです。」 そんなにすごいことやってるつもりはないんですが、やっと謎が解けると同時に、近代化の課程で失った「もの」を取り戻すために直面している課題って、わが国だけの特殊事情ではなくて世界共通なんだなと改めて思ったのでした。JICAの若きリーダーたちのこれからのご活躍に期待したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/12/09 05:57:19 PM
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