ブログを作る※無料・簡単アフィリ    ブログトップ | 楽天市場
137688 ランダム
真鶴視察記(2)…背戸道 (そのほか)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】
徒然まちづくりコラム
ホーム 日記 プロフィール オークション 掲示板 ブックマーク お買い物一覧

PR

カレンダー

2011年11月
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<一覧へ今月次の月>

キーワードサーチ

お気に入りブログ

自主自立の時代(…New!yumizenさん

日本農村力デザイ… デザ大 さん
ライブ住居 楽天住居 さん

カテゴリ

バックナンバー

モバイル

>>ケータイに
このブログの
URLを送信!

 

夢見隊チームリーダーの宇野健一が思いつくまま気の向くまま書き記すひとり言。不定期更新

<< 前へ次へ >>一覧コメントを書く

2010/03/08 楽天プロフィール Add to Google XML

真鶴視察記(2)…背戸道
[ まちづくりな話 ]    

「背戸道」という、日常生活に欠かせない路地状空間が、真鶴町のあちこちに張り巡らされているという話を以前しました。背戸道の幅員は一様ではなく、1mから2mにちょっと足らないぐらい(半間から一間)の道まで実に多彩です。それが、等高線に沿って走っていて、斜面に建つ家はこの道に接道することによって日常の暮らしが支えられています。ちょうど、棚田の畦道のような役割りを果たしているのがこの「背戸道」と例えられるかもしれません。

この背戸道は、昭和25年(1950年)の建築基準法施行以前から存在する道に出自を持っています。建築基準法が求める前面道路の最低幅員は4m。つまり、前面道路が4m以上ないと家は建てられないように規制されています。背戸道は建築基準法制定時に既に存在していたため、4mの幅員を持たないものの、道路として認められた道で、建築基準法42条2項の規定による道路という意味で、「2項道路」と呼ばれています。

この2項道路は、日本全国の街のあちこちにありますが、その取扱が日本の古くからの街並みを一変させることから、その対応が街づくりの現実的な課題としてあります。どういう課題かというと、2項道路は、沿道の建築行為に際して、道路幅員を4mにするために、道路中心線から2mの壁面後退を求めています。このルールを厳正に適用していくことによって、徐々に4m道路への拡幅を進めていくという仕組みになっているわけです。

数字だけを捉えると、「道が広くなっていいじゃない。何か問題でも?」となりますが、道が広くなるのは沿道の建物の全てが建替えられてからになりますから、いつ全線4mになるのかさっぱり見通せないし、何より問題なのは、これが従前のヒューマンスケールな路地状空間をこの世から消去し、オーバースケールな道路を出現させるだけではなく、路地を介して存在していたコミュニティまでも消去してしまうことが多いという現実です。ヨーロッパの古い街にいまも生きづく生活臭がにじみ出たヒューマンスケールな路地を、現行法はどんどん消し去ろうとしているわけです。

日本が戦災復興に向けて一丸となっていた頃に定められた建築基準法が4m以上の幅員を要求するのは、主に防災上の理由(消防車が通れる幅)ですが、阪神淡路大震災の検証では、道路幅員はほとんど関係なく、むしろ建物の耐火性能の低さが被害を大きくしたと言われています。

2項道路とされる路地状空間の保全に無策なわけではありません。大阪の法善寺横町で初めて実施された連担建築物設計制度の適用による2項道路の保全など、その地域の実情に即した新たな制度も生まれています。それを可能とした力は何か。ここがポイントです。その横丁が特別な場所として多くの人に愛されていたからに他なりませんが、こうした事例を特別な場所だけの特殊解に終わらせないためにも、数値規制による街づくりから、大切にし守られるべき空間の質を重視した街づくりへと、僕たちの仕事の質も変わっていかなきゃいけないし、何よりも普通の人々による身近な街の再評価が欠かせません。真鶴という小さな港町の視察から「身近なところからはじめる街づくり」の大切さを改めて教えられたのでした。

真鶴背戸道

真鶴の暮らしを支える路地




最終更新日  2010/03/10 08:17:38 AM
コメント(2) | コメントを書く

[まちづくりな話]カテゴリの最新記事





■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
・メッセージ本文は全角で800文字までです。
・書き込みに際しては楽天ブログ規約の禁止事項や免責事項をご確認ください
・ページの設定によっては、プルダウンで「顔選択」を行っても、アイコンが表示されません。ご了承ください。


それと   かとうさん


Re:それと(03/08)   うのっち9107さん


<< 前へ次へ >>一覧コメントを書く一番上に戻る


Powered By 楽天ブログは国内最大級の無料ブログサービスです。楽天・Infoseekと連動した豊富なコンテンツや簡単アフィリエイト機能、フォトアルバムも使えます。デザインも豊富・簡単カスタマイズが可能!

Copyright (c) 1997-2012 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.