格安航空会社(LCC)日本来る
エアアジアが羽田就航を記念して「片道5,000円」。海外へ行く方が安い時代が到来というわけだが、ホントに安いかどうかを検討と。<LCCの過去最安値(片道、航空運賃本体のみ)>・春秋航空:4,000円(茨城⇔上海)・エアアジア:5,000円(羽田⇔クアラルンプール)・ジェットスター:25,000円(成田⇔ケアンズ、2007年末の新規就航時)(参考)・ライアンエアー:1円(ロンドン⇔ダブリン、2007年)<ナショナルフラッグの過去最安値(往復、航空運賃本体のみ)>・ユナイテッド航空:19,800円(成田⇔シンガポール・ニューヨーク、2001年末頃)・シンガポール航空:29,800円(成田⇔シンガポール、2001年末頃)・エアカナダ:50,000円(成田⇔トロント、2003年冬運賃)・オーストリア航空:60,000円(成田⇔ウィーン+欧州内2都市、2001年末頃)・カタール航空:25,000円(羽田・関西⇔ペルシャ湾岸4カ国、2005年春)・スカンジナビア航空:68,000円(成田⇔コペンハーゲン+欧州内2都市、2009冬運賃)・日本航空:19,800円(成田⇔ソウル、2009年末頃)『結論』 常時という比較ならLCCが安いが、時期が合えばナショナルフラッグのほうが安い。特に9.11同時テロ後の航空需要が低迷時(この時はマイルも100%加算という最高の時代だった)、新規就航キャンペーンなど、旅行者が少ない時期を狙えばLCCよりも相対的に安い(食事が付くから)。 しかし、最近のナショナルフラッグのプロモーション運賃はマイル付与不可の場合も多く、LCCとの違いは実質、食事と個人モニター有無の違いしかないので、短中距離線を中心にLCCにシェアを食われると思われる。→ヨーロッパではその現象が起きているが、さて日本では?