真珠貝(花フェスタ記念公園)
可愛らしいけれど、とても整った咲き方ですよね。本当に真珠みたい。両手でそっと包み込みたくなるような輝きです。人気があるのがわかる気がします。 白いバラは晴れた日ももちろん美しいけれど、薄曇の日には、隠された色が浮かび上がるように思います。 クリーム色が包まれていたり、ベージュ色が滲んでいたり。 ピンクがほんのり溶けていたり。グリーンが沈んでいたりして。 その隠れた色が、見る人の心に揺らぎを与えて、白と認めるか認めないか。或いはもっと極端に、好きか嫌いか。そのどちらかに傾かせる気がします。 差し色が『きれいな音』となるか、『小さなトゲ』となるかは、その人の好み次第。 白という色には、その人なりのゆるぎない境界線があるのでしょうね。同じ白を見ても、ある人は白と認め、ある人はピンクだと言うでしょう。濁りにもっとも敏感になる色とでも言いましょうか。 曇りない純白の潔さが愛おしい方。 中心部に透けるクリームやピンクの暖かさにほっとする方。 外側の花びらに忍び込んだグリーンの静けさに惹かれる方。 たくさんの人がそれぞれの好みとする白いバラを選んでいる。 沢山の品種がある白いバラの中に、それぞれが理想とする白の花がきっとあると信じて探している。ふと、そんな気がする時があります。 因みに私は、白の境界線がものすごく狭いです。それは心の狭さを表しているのかも?