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カテゴリ:医療
香川県立中央病院で起きた体外受精卵の取り違え事故について、勿論絶対に起こってはならないことではあるけれど、体外受精をこれからも続けていくなら、また起こり得る事故です。そして、今回の事故にはいろいろな問題点があり、これを機会に絶対に検討しておくべきだと思います。
まず不慮の代理出産になったかもしれない、という問題点があります。今回中絶した母親側が、中絶を望まなかったら、出産しても良かったのか?出産したら、どちらの子になるのか?という問題が起こるに違いないと思います。 生まれてしまった場合は、どちらの夫婦も子宝に恵まれない夫婦だから、どちらの夫婦も生まれてきた子が欲しいでしょう。さてどうする? 今回は受精卵に血縁がある両親側に承諾無しに、着床した子の中絶を行ってしまったらしい。受精卵に血縁がある両親は、自分たちが知らない間に自分の子が殺されてしまったことになる。 中絶後、受精卵に血縁がある両親側に説明したところ、「残念だ」だけで済んだらしい。つまり、事後承諾だった。こう収まらなかった場合を考えると、恐ろしい。 香川県立中央病院側が説明が不十分だったミスは取り返しがつかないことを招くと思う。 どちらの両親も出産を望んだ場合、どう解決すればよいのだろう?どちらに引き取る権利があるの? 血縁側の両親と出産側の両親の意見が違った場合、大変複雑なことになると想像されます。 血縁側の両親が出産を希望するが、出産側の両親が希望しなかった場合、命を奪う権利は出産側の両親にあるのか?それとも嫌々生まなければならないのか? 血縁側の両親が出産を希望しないが、出産側の両親が希望した場合、血のつながった子が他人に育てられることになる。とうとう自分たちの子が出来なかった時、何処かで自分の子が育てられているとしたら、どう思う?でも、中絶の強制は難しそうだ。 私の考えとしては、なかなか子供が出来ない両親にせっかく出来た子だから、出産したほうが良いのではないかと、思う。出産から経験できる最高の養子として迎えてあげれば良い。血縁側の両親は暖かく見守ってあげて欲しいというのが、私の希望です。日本人は養子ということに対して、もう少し寛容になったほうが良いと思います。 それぞれの場合、金銭的な面はどう解決するのか?医療的な面はもちろん病院側が負担することになるけれど、その他にだって多くの金銭が継続的に必要になる。その負担は誰がする? 今回は、血縁側の両親、出産側の両親、病院側に裁判沙汰は起きていないようだけど、起こっても全然不思議なことではない。不幸中の幸いだったのかもしれない。 よろしくー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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