西独への脱出
先日、共産主義崩壊において、マスメディアが果たした役割に関する、ドキュメンタリーを見ました。自由を求める民衆の動きを、マスメディアが全世界に報道することによって、波及効果を生んで、大きなうねりとなり、ベルリンの壁崩壊まで繋がった、というような内容でした。その中で、1989年、東独市民が、プラハの西独大使館に押し寄せて、西独への亡命を求めるシーンが出て来ました。何千人もの、東ドイツ市民が、プラハ城近くにある、西ドイツ大使館の周囲に、居座り続けました。世界中からの圧力に屈した東ドイツ政府は、同年9月30日、彼らを、「西ドイツへ追放する」と発表します。これは、事実上の出国同意です。6000人もの人が、フリーダム・トレインに乗って、東独への脱出を果たしたのです。これが、この後の、ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統一という流れに繋がっていきます。丁度、当時の様子を、ブランカ・ラムロヴァーBlanka Lamrovaという女性が撮影した写真展が、プラハ城の近くのギャラリーでありました。「Blanka Lamrova: Refugees 1989」Galerie MillenniumTrziste 5, Praha 1小地区広場Malostranske nam.の近くです。当写真展は、11月28日まで。不安と疲労を浮かべる人々の表情。ゴミが散らかった中で、毛布にくるまる人たち。待機状態が長く続いたのでしょう。途中から、簡易ベットが目立つようになってきます。西独大使館に集まる東独の人たちそして、追放命令(出国許可)が出た後の、輝くような東独市民の表情。自分で勝ち取った自由。価値がありますネ。ギャラリーを出る時、ドアのガラスに、自分の姿が映りました。生まれた時から、与えられている自由を、当然のものとして考えている自分の姿に、少し腹が立ちました。---ジョギング日誌---プラハは、天気がクルクル変わる一日でした。晴れてると思ってたら、雨が降り出し、そのうちまた晴れ間が見える...この繰り返しです。フヴィエズダ公園を走っていて、雨に降られました。本日の走行距離:20km11月の走行距離:97km11月の目標走行距離:300km目標達成率:32.3%