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神戸サブ球場、試合終了後のサイン会。チケット番号末尾6の私はサインをしてもらえることになった。
スタンドで待っているとサイン会場に現れたのは「園部」。 周囲には他の選手が良かったなぁという空気が流れていた。 私の順番が来た。園部のユニホームの三桁の背番号を見て私はつい「え、44番じゃないんだ」と言ってしまった。 「ええ、ちがいます。」と園部19歳は若々しい声ではっきり答えた。 あぁ、悪いことを言ってしまった…私は夏の陣タオルにサインをしてもらいながら後悔した。 サインしてもらった後、「福島のみんなは待ってるから、出で来いよ」と言った。「はい」と彼は答えた。 私はサインをもらったタオルを持っての帰り道、涙がこぼれそうになった。 今のオリックスの状態もあっただろう。なぜ二軍の試合にも出ていない園部にサイン会の担当をさせたのか、という首脳陣への思いもわいてきた。 酷であろう、戦力外になり育成契約されている故障上がりの2年目19歳に。 私も124番を見て無神経な声をかけてしまった。 園部のふるさと、福島ではきっと彼の活躍を待っているだろう。同期の楽天・松井や西武・森は活躍している。園部はどんな思いで… いや、彼の年齢で活躍できていることの方が稀だ。未来ある若者はさほど落ち込んでいないかもしれない。 園部のサインは私の宝物にする。高校全日本選抜に選ばれていたスラッガーはきっと西武の森以上に花開いてくれるだろう。まだ慌てることはない。 右ひじを治して、打てる内野手として頭角を現してくれ。待っているぞ、園部。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年05月07日 06時21分59秒
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