あそびはこどもの仕事やで！：遊び学ブログ

エエッ！なんと、どろ団子（だんご）キットが！！？　　2003年10月18日（土）
　どろ団子を商品検索してみた。見つかった。驚きだ。とうとうここまで来たか。いわゆる「光るどろ団子」のことだ。このキット極めて清潔？で衛生的？なのだそうだ。どうかしてる、汚いのが嫌なら「どろ団子」作りなどしなければいいと思うのだが。美容のために泥パックを買うのとはわけが違う。もちろん、このキットは「日本泥だんご科学協会」とは、全く無縁だ。それどころか、その協会もそれを嘆いておられるそうだ。まあ、大人が趣味で試すのは良しとするか。邪道には違いはないが。

あの泥だんごの今時事情　　2003年10月19日（日）
　「泥だんご」は、「どろまんじゅう」「つちだんご」「つちまんじゅう」等と呼ばれ、子ども達の遊びの今昔を問わない人気の遊びだ。いや、そうだった。というのは今は少し事情が違ってきている。泥だんごを作れる場所が少なくなったのと、そんな汚い遊びをやめさそうとする大人が増えてきている事が、そうさせていないのだ。コンクリートとアスファルトだらけでは、泥を見つけるのも一苦労。せっかく見つけても、汚いと怒られては・・・泥だんごキットが売られる所以だ。情けない！

泥だんごの汚さ？を考える。　　2003年10月20日（月）
　今日は、「泥だんご」の汚さを考えてみる。かなりの昔から、子ども達は、泥だんご遊びをしてきたものだ。だからといって、それによって病気になった子は果たして多かったのだろうか。おそらく、そんなには多くはいなかっただろう。もちろん、泥に細菌がいないわけではない。泥が見るからに汚いから、手を洗うのだ。反対に、ハエがとまった菓子などを長時間たってから、見た目に汚れていないからと食べてしまって腹痛になる。本当に怖い汚さは、とかく見えないものだ。それと忘れてはいけないのは、太陽のありがたさだ。その殺菌能力は決して捨てたものではない。適度に日に当たった土や砂は、きちんとした手洗い（これを忘れてはダメ）の後まで病気になるほど汚さは残らないだろう。

泥だんご遊びと見立て（ごっこ遊びの特徴）　　2003年10月21日（火）
　光る泥だんごはともかく、多くの子ども達は泥だんご（まんじゅう）遊びが大好きだ。この遊びは、ごっこ遊びの中でしばしば登場する。本物のだんごに見立てられるのだ。この「見立て」の活動は、子どもの認識の発達にとって大切だと言われている。また、ごっこ遊びで、だんご屋さんになりきる事も同じである。見立ては、本物のだんごとは似ているが全くの別物と認識しわけたり、だんごの持っている特質（抽象的なもの）をとらえる力を養う。これは、ごっこ遊び一般に共通した性質でもある。

変幻自在（へんげんじざい）の泥だんご　　2003年10月22日（水）
　泥だんごの見立ては、だんごだけにとどまらない、まんじゅうになれば、どら焼きにもたこ焼きにもなる。泥や土は、何にでも変身するのだ。精巧に作られたプラスティック製のだんごは、こうはいかない。そっくりであればあるほど、他の物には見なしにくいからだ。泥だんごの変幻自在さがものをいうのだ。これは、泥だんごは自由度が高い事を示している。

泥だんご遊びと創造性・想像力　　2003年10月23日（木）
　泥だんご遊びを含む、どろんこ遊びなどの自由度の高い遊びは、子ども達の創造性や想像力を育むのに有用な遊びだ。もちろん、いわゆる「光る泥だんご」もよく光るにはどんな土を使えばいいか、どの様に磨けばいいかなどいくらでも工夫が出来るという点で、これも自由度の高い遊びといえる。市販「泥だんごキット」は、その点で自由度が低くならざるを得ないのは自明の事となる。誰もが似たようなものがつくれるのだ。（これを良しとするもひとつの考えではあるが。）