カテゴリ:あそび一般
【壁に向かって、かわるがわるコインを投げてはね返らせ、最も壁際に止まったものが勝ちで、あとのコインを全部もらえるという、ささやかなギャンブル。10円玉でパンが1個買えた時代。重油臭い男たちが、結構本気で遊ぶのを、子供の赤筆はしゃがんで見物したものです。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/読売新聞:2008年5月2日)
記事は、昭和30年代のことを述べたものだが、おそらく私と同年輩の方の体験だろう。記事では、おとなが遊ぶ「コイン投げ」を見たとあるが、私は「コイン投げ(あそび)」を自らの体験として記憶している。おそらく小学校高学年の頃だと思うが、実際にお金を賭けていたかどうかは定かではないが、かなりドキドキした思い出が蘇るので賭けていたのかもしれない。 この「コイン投げ」に似たあそびは、ビー玉・おはじき・ベッタン(メンコ)にもある。もちろん、その場合は本当にビー玉などを賭けてやり取りした。ビー玉の場合は、ほぼ記事の「コイン投げ」と同じだったが、違うところは壁にぶつかった時点でアウトになったのだ。(私がやった「コイン投げ」もそうだった。) おはじきやベッタンは、机や当時では床机(しょうぎ)の上でやり、おはじき・ベッタンを指や手のひらなどで弾いて、その距離を競うものだが、行き過ぎて落ちれば負けとなった。時には、相手に当てて落とせば勝ちというルールの時もあった。 こうした、「コイン投げ」に類したあそびで特徴的なのは、力加減がシビアに要求されると言うことだ。さらに、その力加減をするためにも、壁との距離を正確に把握したり、地面や机の転がり易さや滑り易さという状態を把握する、観察力も大事なポイントとなる。 この様に、極めて単純に見えるあそびにも、実はその裏に極めて高い技術や観察力が必要となるあそびがあるのだ。そして、そのあそびにおいても、こどもたちは、生きていく上でも極めて大切な能力を獲得していくのだ。これは、バーチャルなあそびでは獲得しがたい能力ともなっている。 「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。 あそびセレクト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.03 21:38:57
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