あそびはこどもの仕事やで！：遊び学ブログ

　リリアンの　編んだ長さを　競い合い

　今でも売っているが、リリアン糸を編む玩具が、駄菓子屋さんで売っていて、それで楽しんだ思い出がある。一般的には、女の子が編んで楽しむのだが、兄弟姉妹のつながりで、けっこう男の子もあそんでいた。

　このリリアンは、細いリリアン糸を編んで、少し太めの紐を作るのだが、その編んだ紐の長さを競い合った。もちろん、リリアン糸を買い足せば、どんどん長い紐を編めるのだが、それよりも長い時間をかけて編み続けるのが難しい。大概は適当なところで終わりとなることが常だった。

　リリアンの楽しみ方は、長さだけではない。昔の駄菓子屋さんで売られていたリリアン糸は、一本の糸が単色ではなく、何色かで染められていた。だから、編んだ紐には、カラフルな縞模様ができるので、その綺麗さも楽しんだ。

　そうして楽しんだ末に出来上がった、長い紐は、少なくとも男の子には、使い道が無かったので、結局は、解いて元の糸にして、次の流行期まで、しまっておいた。しかし、それすら忘れてしまうのが、男の子たちでもあった。


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