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あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2015.07.26
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カテゴリ:あそび一般

 【子どもにとって、親の監視のない状況で遊ぶことは身体的にも社会的にも有益であることが、新たな研究で明らかにされた。かつては「夕飯までに帰りなさい」と子どもを自由に遊びに行かせた時代もあったが、現代では安全への心配から、体系的な活動をすることが増え、「自由遊び」が少なくなっている。(中略)木登りや近所の探検などの「危険」を伴う遊びが子どもの発達に有益であり、身体活動量も増加させることが示された。それだけではなく、監視する大人のいない状況で、子どもたちは互いに折り合いをつけて上手く付き合い、独自のルールを作る方法を学んでいくと、研究を率いた米ブリティッシュ・コロンビア大学助教授のMariana Brussoni氏は述べている。格闘ごっこなどの荒っぽい遊びも、けんかやいじめとは異なり、子どもたちは相手に合わせて力を調整しているのだという。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/QLifePro医療ニュース:2015/07/09)

 記事は、こどもたちの成長・発達において「自由遊び」の大切さを指摘しているが、このブログで論じてきた論点を裏付ける指摘となっている。これは、このブログでも度々指摘しているように、幼稚園や学校などの教育現場、さらに保育園や学童保育所などの保育現場におけるあそびの有り方にも、極めて重要な警鐘となっている。

 そして、その警鐘は、まさに「自由遊び」という、自己矛盾を内包した言葉にこそ、大きく乱打されなければならないのだ。「遊び」と言う活動は、本来は自由な活動であったにも拘らず、その自由な活動の「遊び」に「自由」を冠しなければならないのは、それだけ「自由でない遊び」が横行していると言うことなのだ。

 記事には、上記の引用とは別の個所で、「治療を要する怪我をするリスクは、スポーツよりも自由遊びの方が低い」という研究成果を紹介しているが、自由でないあそびは、スポーツに近いか、勉強や課業と変わりないものとなり、当然ながら記事が指摘する「あそび」の有用性は、期待できないのは当然だ。

 これらのことから、今の日本の現状において、幼稚園・保育園・学童保育所などに通うこどもたちが、激増しているが、それらの施設における「遊び」を根本的に見直す必要性が、緊急の課題となっていることがわかる。

 そして、この幼稚園・保育園・学童保育所などの施設こそ、この「自由遊び」という自己矛盾を含んだ言葉が、ごく普通に使用されている現場で、「自由遊び」が軽視されている現場なのだ。それどころか、ほとんど「自由な」遊びが無い現場も少なくないのが実情なのだ。

 仮に、「自由遊び」の時間が長く確保されている施設においても、そこには必ずおとなが傍にいるし、いなければならないので、その際のおとなの関わり方には、細心の注意が必要だ。

 なお、この点については、遊邑舎のサイトの「『遊び学』風私論」で「時には、忍者のように」として、詳しく指摘しているので、参考にしていたきたいが、おとなが傍にいる施設における「あそび」では、どれだけこどもたちの自由を保障するかが、保育・教育の決定的な必要条件となっていることを、あたらめて指摘しておく。


「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。

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最終更新日  2015.07.26 14:14:36
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