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カテゴリ:同業比較
久しぶりに業界比較をやってみます。今日は化粧品業界の比較です。
近年ドラッグストアのメイン商材と言っても良く、この業界の動向 を知っていても損はないと思います。 市場規模・・・2.3兆円 矢野総研 この業界は販売形態により主に3つに分かれます ・店舗販売(制度品・一般品) ・訪問販売 ・通信販売 ※ 制度品 メーカーやその直営の販売会社、支店などを通じて、契約 小売店に販売される販売形態であり、価格面などでメーカ ーの力が強いと言われる ※ 一般品 メーカーから代理店、特約店などの卸売を経て小売店に販売 される形態を持つ。この場合、メーカーと末端の小売店との 関係は希薄となるため、価格競争が起きやすい。 以後の比較では訪問販売の会社はピンク、通信販売の会社は青色で区別しています。 販売チャネル別売上 → 富士経済 この調査ではドラッグストアでの販売シェアが最も高く、かつ伸び率も各チャ ネル中最も高くなっています。とにかく値引き販売により売上を拡大させている ようです。 店舗販売では資生堂がダントツ。通販ではDHC。訪問販売ではポーラが1位 となっています。 ラ・パルレはエステ会社ですが、一部で化粧品通販事業を行っており、参考までに 比較に載せています。 通販会社がどこも成長率が高いです。 その中でも、ジモスが高成長を続けています。独自のダイレクトマーケティングを 強みとしています。 ドクターシーラボも非常に高い成長率ですが、年々その成長率が下がりつつあります。 4位以上と5位以下は極端に差がありますね。5位以下は低成長です。 その中ではハーバー研究所は前期は+2.4%でしたが、前々期は21.3%、今期 予想では+12.9%と一応成長企業と言えそうです。 ドクターシーラボが極端な高収益です。ほかと同じものを作っているとは思えませんね。 しかし、今期に入って下方修正を出しており、また中間決算の営業利益率も9.2%と 収益が悪化しつつあるようで、株価も低迷中です。はたして以前の利益率に回復する のかどうか。 それ以外でも全般的に高収益企業が多いですね。しかし、注目すべきは13社中10社 が利益率を落としているという点です。やはり市場が成熟するにつれて競争が激しくな っていることがわかります。成長企業のジモスも-2.8%です。アイビー化粧品は 利益率半減です。 会社によってかなり差がありますね。ハーバー、ドクターシーラボは極端に低いです。 それだけ高く売っているという事なのでしょう。 全社の平均は32.3%です。30%前後が業界平均と言えそうです。 平均は58%となっており、どこも高い比率です。特にハーバーはダントツ。 参考までにドクターシーラボとハーバーの内訳です。最も比率が高いのが広告宣伝・販促費 です。 会社によってかなり差があります。9位以下はほぼ半年です。何故こんなに持つ必要が あるんでしょうか?良くわかりません。ジモスは製造機能がありませんので在庫が少ない 傾向にあります。アイビー化粧品は5ヶ月から8.8ヶ月へ急激な悪化です。利益率も 悪くなっており、経営不振にあるようです。 結構設備投資にかかるようです。花王は化粧品の割合が少ないので単純比較できませんが、 恐ろしく儲かる商売しているようです。 ハウスオブロゼ、ハーバー以外は比較的割高なのか、適正なのか、成長性から見れば割高 なのでしょうか。財務が強いこと、ブランド力がある事を考慮すれば適性なのかもしれません。 PER20倍以上の会社ではやはりジモスに注目でしょうか。30%以上の成長を続けて いますが、これがどこまで続くのか、ですね。ROEも高いです。 ハウスオブロゼは低成長・営業利益率も低いのでPER低いのでしょうが、それでも堅実な 成長を続けていますしね。 ハーバー研究所一応2桁成長企業で営業利益率も高いです。なぜこのPERなのでしょう? この2社の株価水準の理由が良くわかりませんね。不当に割安のような気がします。強いて 言えばやはりマイナーな化粧品会社というところでしょうか?つまりブランド力が相対的に 評価されていないのかもしれません。 木曜に売った阪神調剤薬局が翌日(昨日)いきなり+12%の暴騰・・・ 売ったとたんこれですよ・・・さすがにショックです PER投資である以上こういうのはしょうがないのはわかってるんですが お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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