カテゴリ:出版ミニ知識
【約物】
句読点、括弧、踊り字(繰り返し記号)などの記号類をまとめて約物と呼ぶ。出版物でよく使われるよく使われる約物は以下の通り。 ●区切り記号 。 句点、マル 、 読点、テン . ピリオド(和文では横書きの場合のみ、使うことがある) , カンマ、コンマ ・ 中黒(ナカグロ)…通常、全角のものを使う : コロン ; セミコロン ! 感嘆符、エクスクラメーションマーク、雨だれ、びっくりマーク(*) ? 疑問符、クェスチョンマーク、耳だれ、はてなマーク(*) (*)!、?のあとは通常全角(1文字分)空ける。閉じ括弧が続くときは空けない。 ●つなぎ記号 - ハイフン -- 二分ダーシ ― 全角ダーシ ―― 二倍ダーシ … 3点リーダ(*) …… 二倍リーダ(*) ‥ 2点リーダ (*)ネットなどで半角中黒をリーダの代用にする例を見かけるが、間違い。 ●印 ’ アポストロフィ(欧文のみに使う) ° デグリー(角度、経度、緯度、温度を表す) ′ ワンダッシュ(デグリーの下の単位を表す) ″ ツーダッシュ(ワンダッシュの下の単位を表す) ※ こめじるし(注に使う。和文に用いる) ** アステリスク(欧文で註に用いるが、和文のときは全角のものを用いる) † ダガー ‡ ダブルダガー § セクション(章番号に付ける) ♯ ナンバー、番号符 ・ 傍点、ルビ点。縦組では文字の右に「、(ゴマ点)」、横組では文字の上に「・」を使うのが一般的。 ●括弧 「」 鍵、鍵括弧 『』 二重鍵、二重鍵括弧 ( ) パーレン、丸括弧 〔〕 亀甲(きっこう。引用文中に引用者のコメントを付けるときに使う) { } ブレース、波括弧、中括弧 【】 すみつきパーレン(見出しなどに使う) [ ] ブラケット、角括弧、大括弧(横組で使う) 〈〉 ギュメ、山型 《》 二重ギュメ、二重山型 ●反復記号 ヽ 一の字点(カタカナ)。直前の1文字を繰り返す符号。 ヾ 一の字点(カタカナ)。直前の1文字を濁音にして繰り返す符号。 ゝ 一の字点(ひらがな)。直前の1文字を繰り返す符号。 ゞ 一の字点(ひらがな)。直前の1文字を濁音にして繰り返す符号。 〃 ちょんちょん。前行もしくは前項目を繰り返す符号。 仝 同の字点。前行もしくは前項目を繰り返す符号。「同上」の略。 々 ノマ点。漢字1文字を繰り返す符号。 く くの字点。直前の単語を繰り返す符号。 ぐ くの字点で、濁音にして繰り返す符号。 ●その他の記号 電話マーク、〒、(株)を1文字にしたものなど大量の約物が存在する。DTPでは機種依存文字であることが多いので要注意。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月09日 01時36分56秒
コメント(0) | コメントを書く |
|