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カテゴリ:弁護士業務
先日、帰国してから初めて、とある裁判所の期日に代理人として参加しました。
限られた時間の中で、依頼者を背負っての代理人として裁判所や相手方代理人と渡り合う感覚、一年以上経験していなかったので、とても新鮮でした。 そして、やはり、本当に学びが多い。 事前に周到に準備して書面を練り上げていく過程も私は相当好きですが、期日の性質にもよりますが、どんなに経験を重ねても心が引き締まる期日の感覚もまた好きです。 こちらの主張の本質部分のどこを必ず伝えるか、相手方の主張もしくは裁判所サイドからの発言のどんな部分に咄嗟に疑義を呈するか、先のことまで見据えて慎重に、でも的確に、時機を失わず、どんな言葉でどんな口調で届けるか、自分が研ぎ澄まされた刀になるつもりで臨みます。 一年間、実務を離れて、勉強に没頭できて本当に心から幸せでした。自分の興味関心の赴くままに、何にもとらわれず思う存分勉強できる幸せの大きさを実感した今、目の前のことにすぐに役に立つかどうかとは別の観点から追求したい勉強をこれからもずっと継続していきます。 一方で、守るべき具体的誰かのために知性も感性も研ぎ澄まして臨む真剣勝負の現場も、かけがえのない学びの宝庫です。 二つの学びは別個独立のものではなく、相互に深く関連し合っていくことを確信しています。 新鮮な気持ちで実務の現場に戻ってこられたことを改めてとても幸せに思います。 皆様、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.20 04:15:43
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