ゼノタのブログ

PHESE45「変革の序曲」

ジブリールあっさり死亡。なんだかなぁ。今回はこの一言につきます。
シーン単位で見れば面白い場面が多い回にも関わらず、全然釈然としないっちゅーか。
ぶっちゃけこれだけ引っ張ったキャラなんだからただの馬鹿でしたでは
エンターテイメント性に欠けるんですよねー。
ある意味いざとゆーとき情けないトップってのはワルモンとしては結構
リアリティーがあるんですけどねー。イラクのフセインとか捕まるとき
物凄くかっこ悪かったもんなぁ。

ともかく個人的に期待感の持てるファクターがどんどん潰されていく回でしたとさ。

以下感想↓
評価：★★★☆☆

今回の冒頭はおさらいは抜きでプラントの混乱から。
両陣営の戦闘前の様子が描かれていました。

CM後直ぐ。キラが、プラントはザフトが防ぐだとか、何もできないのがもどかしい
とか言っていましたが。もはや人の理解を超越した存在。
今まで散々といらんとこで時系列無視のズバット参上！！を繰り返してきたのに、
一番肝心なときに人任せの投げやりですか。さすがキラクオリティー。
不思議なのは自由サイドと運命サイドに二分すると、自由サイドの側の人間の方が
物語の運命を正確に予測しているとこ。
絶対ザフトが阻止すること知ってるでしょこいつら。
もし２発目のレクイエムの照射が成功していたら本当にシャレにならん状況…
のはずなんですけどねー。オーブ側の人間は皆さん落ち着いているご様子で。
オーブさえよければ良い、訳ではないからキラがカガリを拉致したはずなのに。
まぁいっか。
それにしてもメイリンは落ち着いてますなぁ。家族、親戚、友人がいつ死んでも
おかしくない状況なのに。（つーか既に１射目で関わる人間がいた可能性もある
にはあるはず。まぁあの落ち着きようではたぶんたまたま自分と関係無い都市
だったんでしょうが。）せっかくＡＡサイドで実質唯一のプラントの人間なのに
勿体無いなあ。それがラクスやカガリに受け入れられるかは別として、
プラントは守って下さい！とか言って泣き叫ぶくらいした方が面白いだろうに。
エンターテイメントとして。
ま、いっか。

一方のミネルバ。議長に嫌悪感を感じ始めつつも、プラントを護ることを最優先
するタリア艦長。自分の息子？らしき子とのシーンを回想してましたが。
私の場合、タリアが一番好感と共感が持てます。
いいこと言いつつも要所要所でルナマリアに嫌味を言うレイもいい感じ。キャラが
立ってきましたね本当に。
好きになった女の子には徹底してやさしい（つーか甘い）シン。恋は盲目ですか。
この性格カワイイなぁ萌え。…で終わっては困るほどの戦闘能力を彼は身につけて
いるうんですけどね（苦笑）
頑張り屋さんのルナもカワイイんだけど、ここへきて可愛さアピールされても…。
…まぁおかしな意味で超越しているキラ・アスラン見てるよりはほのぼのした気分
になれるんですけどねー。
面白かったのはシンには徹底して心を開いたルナがレイには不信感を抱き
始めているっぽい感じ。こういう結果に至るまでの過程なんですよねー、
ことごとくＳＥＥＤで端折られているのは。その意味でかなり好印象。

戦闘はいろんなメカが入り乱れていて普通に面白かったんですが、
『あいつ等、性懲りも無くまた！』
見事に私の気持ちを代弁してくれたシンの台詞ｗ
でもプチ突っ込みすると前回のデストロイはシン達がみんなぶっ壊してしまった
ので今回のは別のやつらなわけで。
”あいつ等”、”また”てのは今回のデストロイのパイロット的には
そんなこと言われても（汗）ですよねー（爆ゥ）
しかし哀れかなデストロイ。名前からして”破壊されるガンダム”だもんなー
…て違ッｗ
あとはさり気無くザクザクキャンペーンのゾリディアもたいなカラーのザクが
出てましたが。どうせならバンクでいいからもうちょっと活躍させればいいのに。
そのくらいのファンサービス、エンターテイメントとして＜以下略

さて。物語内の歴史的事実としては最重要なシーン、ジブリールの死ですが。
なんか最後までなにかのギャグみたいつーかドラゴンボールの気孔波で殺される
フリーザとかセルみたいな死に方でした。これはさすがに生き返らないでしょ（＾＾；）
フリーザみたく、サイボーグになって復活したら面白いんですがｗ
死んだ瞬間に議長がほくそえんだシーン。なにやら議長もニュータイプ的な
能力を持っているのか？なんだかよくわかりませんでしたがそれはさて置き。
前作の気違いキャラたちの意向を一身に背負ったジブリールが最終的には
中ボスにすらなれていなかったのも不満なら、最後にムゥとの絡みがなかった
のもかなり不満。気違いとは言え、ジブリールなりの正義を示すこともできた
”はず”なんですけどねー。もうどうでもいいか。

アスキラの問答はある意味すごく面白かったですよ。作品のテーマをギリギリまで
”憎しみの連鎖”と見せかけておいて、”自由のない完全に監理された世界”
をより大きな悪として摩り替える手腕はアッパレですな。
『議長の言う世界にはソレ（良く言えば夢、悪く言えば欲望）が無い。』
…なんかデスティニープランが議長の口から語られたかのようなもの言いですが、
まぁ種の運命を司るキラ神とアスラン神には未来が見えていますから（苦笑）

カガリがAAに乗って行かないのはビックリ。事後処理があるから本来それが
当然なんですが、そんな部分でリアリティーを描かれても今更感が。
ヒロインが物語りの最前線から退場ですか。エンターテイメ＜以下略
ま、あえてオーブに残るという判断をしたことにより公人として成長したと解釈します。

しかしムゥの厚かましいことこの上無し。今後彼はムゥとしてしか扱われない
だろうことが予想されますな。だったらさっさと仲間になれよ。
辛うじてカガリが”ロアノーク一佐”と呼んでいたのが唯一の希望。
これでネオとしてのストーリーが今後描かれないんじゃエンタ＜略

カガリの指輪の演出はすごーく良かったです。
命がけでアスランを護り、実質何もかも失ったメイリンと一度アスランを裏切った
カガリでは客観的にはメイリンを応援したくなるわけで、そういう空気が読める
ようになっただけでもカガリが私人としても成長したわけですな。
これで”かわいそうだから”という理由でアスランとメイリンがくっつくのは
ネガティブな気もしますが、ともかく１クールから延々と続いたアスランを巡る
色恋争奪戦はキラの完全勝利で幕を閉じましたってアレ？
とにかくさり気無い演出に関しては前作より格段に進歩したと思いますよ。

次回からいよいよ自由対運命の対決が本格化するはずですが。
あんまし期待感が持てなくなってまいりました（苦笑）
個人的にはミーアに頑張ってもらいたいですねー。死亡フラグが高く立って
しまっていますが。