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石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿

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yosshi1019

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2011.09.16
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カテゴリ:石川県の民話 伝説
石川県の昔話12 弁慶の勧進帳

[弁慶の勧進帳]

安宅の関所 小松市 

写真提供:石川県観光連盟

およそ800年前のお話です。北陸の道を黙々と歩く12人の山伏の姿がありました。兄の頼朝に逆らい、追われる身となり、奥州(東北)へ落ちのびる義経の一行でした。彼らは行く先々で、宿の者や旅人に付近のことを聞きながら歩きました。頼朝は義経をとらえるため、あちこちに関所を作って見張っていたので、少しでも情報が欲しかったのです。

やがて加賀の国へ入った時、加賀国守護、富樫左衛門(とがしさえもん)が守る安宅の関所が特に厳しいと聞き、どこか違う道がないかと聞き回りましたが、どこにもありません。そこで、しかたなく義経は最も身分が低い荷物運びの服装に変え、一行の最後尾について安宅の関へさしかかりました。

弁慶は、東大寺再建のため旅をする山伏であるといつわり、関所を通ろうとしましたが、富樫は義経一行が山伏姿であると聞いていたので調べはきついものでした。一行は座らされ、まず本物の山伏かどうか、山伏の作法や身につけるものの由来を聞かれます。
「山伏とは一体なんの由来ぞ。答えてみよ」
「ときん、とはなんの由来ぞ。答えてみよ。」
弁慶はこの質問にすらすらと答えていきます。
しかし、最後に富樫はこう聞いたのです。
「東大寺の再建と言うたな。では勧進帳(お寺が寄付を人々にすすめる文)を読んでみよ。」
弁慶はここで、ぐっとつまってしまいました。そんなものは持っているはずがありません。
「うん? どうしたのじゃ? 早くせよ。」
他の従者たちは万事休すと見て、逃げ出すためざっと片手をつき、立ち上がる準備をしましたが、それを弁慶は押しとどめ、カゴの中からやおら一本の白紙の巻物を取り出し、目の前に広げ、白紙をにらみつつ、高らかに読み上げたのです。

『それ、つらつらおもん見れば、大恩教主の秋の月・・・』

それはなんという素晴らしい文のひびき、美しい言葉。周りの人は驚き、ただただ感動して聞いておりました。そして最後まで読み上げた時、
「ふうむ。どうやら本物らしい。よし、調べはついた。」
富樫は一行の通行を許しました。

ところが一行が立ち去ろうとした時、富樫は一行の中に義経に似た顔を見つけました。
「待たれよ。その男は義経に似ておるぞ。」
義経一行の顔が青ざめました。
その時、弁慶は先頭からのしのしと戻り、義経の胸ぐらをつかみ、
「えーい、お前が義経に似ているばっかりに!この不届き者!」
そう怒鳴って義経を杖で打ちすえたのです。義経一行は、弁慶が気が触れたかと慌てました。

富樫は目を見開いてしまいました。いくら隠そうとしても見える高貴な武士の物腰、こやつは義経に間違い無い。だがどんなことがあろうとも、家来が主君を打つなど考えられぬ。主君を打たねばならなかったあの山伏の気持はいかばかりであったか・・・富樫は弁慶の主君を思う気持ちに強く心を動かされてしまいました。
「いや、わしの見間違いじゃ。はようここを立ち去れ。」
そう言って館の中へ入っていったのでした。

(文責:津幡町 吉田恵一)

[石川県昔話 目次]

歌舞伎の勧進帳ではこのあと富樫は弁慶に酒をふるまい、弁慶が舞を舞うということになっています。また、弁慶はその後義経に涙を流して謝罪しましたが、義経は、あれほどの難を逃れたのも不思議なこと、きっとあの行為は天の御加護のゆえであろうと許したそうです。

[弁慶が読み上げたとされる勧進帳全文]

『それ つらつらおもんみれば 大恩教主の秋の月は ねはんの雲に隠れ 生死長夜の永き夢 驚かすべき人もなし ここに近頃の帝おわします 恩名を聖武天皇と申し上げ奉る 最愛の夫人にわかれ 追慕やみがたく 涕泣眼にあらく 涙玉を貫く 思いを善路にひるがえし 上求菩提のため盧遮那仏を建立したもう しかるに去んじ 治承の頃焼亡しおわんぬ かほどの霊場絶えんなきことをなげき 俊乗坊重源勅命ナこうむって 無情の勧門に涙を流し 上下の真俗を勧めて かの霊場を再建せんと諸国に勧進す 一紙半銭奉財の輩は 現世にては無比の楽を誇り 当来にては数千蓮華の上に座せん 帰命稽首 敬って申す』

安宅の関をご紹介します。リンクするのは失礼だと思いますので、矢印のあとをコピーし、検索窓に貼りつけてそのトップをご覧ください。

(写真)→ 安宅の関 きまっし金沢
(写真)→ 安宅の関 弁慶謝罪の地 根上町
(グーグルマップ)→ 小松市 安宅の関
□□安宅の関最寄の宿泊施設□□
安宅の関は小松市街地から近いです。2km~4km。
[小松市(1) (2)]


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Last updated  2014.05.08 22:41:56
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