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テーマ:フィギュアスケート(3605)
カテゴリ:安藤美姫
思い起こせば、三月の失意、そしてオフシーズン明けのアイスショーで魅せたポレロの雄大な曲調をバラードに変えてしまうほどの悲壮感さえ漂わせて、彼女のこれまでの人生を語るような舞った見事なエキシビション・・・
この3月には美姫さんを火の鳥だの不死鳥だのと例えて期待しましたが、あの頃は「リンクに立たせて貰う」、「皆さんの前で滑らせて貰う」などのコメントを聞くたびに何か毎年、スケートを辞める理由を探しているようにも写ってしまって、そこまでせっぱ詰まったぎりぎりの中でもスケートを続けている美姫さんの精神的な成長とその苦悩を表現力の糧にした進化した舞に喜ぶと同時にそれと反比例して、周りに気を使い過ぎず自分に正直に自分の意志で毎日を過ごして欲しい!!!!!「滑りたいから滑る」という気持ちも忘れないで欲しいと不安にもなる、そんな諸刃の刃を感じさせられたものでした。 大好きなジャズシンガー、ビリー・ホリディーの歌声を聞く度に、その余りにも壮絶な人生からの彼女の悲しい魂の叫びが鮮明になっていって、ついには俺自身、生半可な気持ちでその歌声が聞けなくなった、絶対に美姫さんからはそこまでの感覚は受けたくない。 そんな不安をある美姫さんのインタビューが解消してくれました。 テレビ朝日もSMAPの草なぎ剛を担ぎ出して、ましてGPシリーズの番宣とはいえ両エースをアイドル扱いした旅バラエティー番組をするとはヤレヤレ行き過ぎだなと思いつつも美姫さんの近況が知りたくて、また韓国でのアイスショーの舞をオンエアーしてくれたらと不安と期待を抱きながら例の番組を観ていました。 とにかく始めは遺憾の想いの連続、フィギュアスケーターの足先の感覚を狂わすフットケアセラピー企画と体系体調維持を狂わすスイーツ企画にテレビ朝日は美姫さんのスケートを壊したいのか!!! と超ムカついてこんな番組はもういいよと録画消去ボタンに手がいきかけたその瞬間でした。 美姫さんと剛君の対談、美姫さんのコメントにやはり周りに気を使い過ぎているなと嬉しさと不安を感じているとなんと美姫さんが剛君に逆取材!!! あの時の美姫さんは人に何かを伝える同じエンターテーナーとして剛君から何かを得ようと思っていたにちがいないでしょう。 そんな美姫さんを観ていて、周りの期待に答えることでそして何かを伝えることで、女性としてまたスケーターとして自身の存在意義への不安を解消させ喜びにすることが出来るようになるまでになったんだなとその精神的な成長にただただ感動!!!!!!! ほんの数年前、四年一度の世界一権威ある舞台で少女は自身の存在意義への不安を満たす為にただ自分の本能が望むままに氷上で舞いました、それはまさに国の代表ではなく世界中どこにでもいるおごりと不安を持ったティーンエイジャーの姿・・・ 世間の批判も多くありましたが、俺としては自分を偽りなく表現する十代のエンターテーナーとして美姫Chanは美姫Chanでいてくれて嬉しい想いでした。 だから約4分間を滑りきる体力が準備出来なかったことには失望しましたが、四回転をやってくれて心からありがとうという想いと、あの会場の外で美姫Chanに声をかけたファンの人にまさに俺の気持ちを代弁してくれたと感謝したものでした。 あれから数年、少女は心の傷を増やしながらも素晴らしい女性に成長・・・ しかし彼女の自分を偽りなく表現するスタイルは全く変わってはいないと思います。 ただし大きく変わったことは、期待や責任感を満たすことで大人の充実感を感じる喜びを知ったということ・・・ それは人がいくつになろうと辛く苦しく茨の道であり、花火のような一瞬の喜びでしかないのかもしれない。 でも間違いなく、その凶器のような期待や責任というものでしか今の社会での存在意義は証明できない。 だからこそ、それを果たす為の辛く苦しい経験は自分を成長させてくれた思い出として笑って心の奥にしまうことも出来る。 いつも辞めることを口にさせる美姫さんにとってはまさに心身共に凶器であるスケート。 でもスケーターとしてまた女性として一番安藤美姫の存在意義を証明出来るスケート。 そんな矛盾に満ちたスケートに自分に無くてはならない存在として感謝する気持ちは同じ社会人として心から共感します。 でも俺は社会に出て数年間、30歳近くになるまでその事の真髄まで感じることができなかったから、まだ二十歳そこそこの美姫さんは本当に凄いし、やっぱりこれ以上そんな辛い経験はしないで欲しいと願わずにはいられません。 この週末からグランプリシリーズのスケートアメリカを初戦に本格的に本年度フィギュアスケートシーズンが始まります。 今は、いやあのボレロを魅てから、もしかしたらあの三月の悲劇を魅た瞬間から、あの三月の悲劇を経て美姫さんがその舞にどんな想いを込めるようになったかを感じてみたい、ただそれだけを望んでいます。 去年までは美姫さんに少しでも高い得点を出して欲しい、高い順位にいて欲しい、出来るなら浅田真央ちゃん以上の成績を出して日本一のスケーターであって欲しい、美姫さんの舞自体を楽しむ以外にそんな望みも持っていました。 でも今年はどうでもよいかな?!(ただし、一試合でも多く魅てみたい!!!!!!!) まして四回転を跳ぶかどうかなんてあまり興味はありません。(新技としてアクセルからの連続ジャンプは是非魅てみたいけど(笑)) 今や美姫さんはジャンプだけでなくスピンもステップなども世界で誰を相手にしても勝るとも劣らないものを持つオールラウンドスケーターだから今更プログラム構成を賛否するつもりもないし・・・ ただ形として引退までにGP優勝とオリンピックでどれでも良いのでメダルをとってくれたら最高ですかね(笑) それよりも元気で気持ち良く滑って欲しい気持ちと、元気で無くても障害に美姫さんなりに向かい合っている状態での舞を魅てみたい気持ちがあって心の中が矛盾した状態です。 ただひたすらリンクに観客にそして自分自身に想いこめて STAY GOLD and I BELEIVE 美姫さんガンバ!!!!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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