個人的に、新宿ピカデリーは初めてでした。 綺麗な外観、中に入ると、車が。
鑑賞前だったので、この車が「グラン・トリノ」とは分からず、そのまま入場。これは鑑賞後に撮影した画像で。
いあー クリント・イーストウッドの存在感、それに尽きる映画でした。老いてもなお、映画制作、しかもこのような良作を制作するのは、ハリウッドの人間国宝と言えるかもです。
感想は、ぶっちゃけ、ラストのアレに収束するので、書くと、思いっきりネタバレになるのが苦しい所ですが、クリント・イーストウッドのキャラ作り、ああ言う、おじさん、いるよなぁ、な、感覚に囚われました。 この役柄は、ホント、老いた彼にしか演じられない、そう思います。
頑固おやじだけど、根は優しい、そんな人柄がストーリーが進むにつれ、異文化コミュニケーションで、冷たい氷が溶けていく、そんな、難しい役所を、さらりと演じていて好感触でした。 あと、理髪店でのやり取りは面白かったですね。 タオに道具を揃えてやったり、貸してあげたりして、だから最後のシーンは涙無しには観られませんでした…
上映終了後、徳光和夫氏と、鳥越俊太郎氏のティーチ・インがあり、最初は「いやぁ、普段インタビューする側だから、こう言うのは苦手で」とか仰っていましたけど、喋る喋る。 司会進行役の人が、止めに入る、そんな感じでした。
じんわりと、心に染みる、良質な佳作でした。