第五回本屋大賞、このミステリーがすごい!2009年第一位、等々、かなり評価された、原作を、如何に映像化しているか? 凡庸な邦画に成り下がっていないか? 期待半分、不安半分で観てきました。
うーん、個人的には、原作は未読ですが、一本の映画としては、それなりに評価されても良いのでは?と思わせる、一言で言うなら「重い」映画ですが、こう言う、ストーリーテリング、嫌いじゃないです。
呪われた遺伝子、汚れた遺伝子、それを受け継いだ弟の苦悩、この辺の描写は活字に軍配が上がるでしょうが、また、困難な作業かと思いますが、巧く、映像化していると感じました。
舞台は仙台ですけど、地方独特の閉塞感、それが、二人の少年に与える影響とか、某「CASSHERN」で散々説明調だ!とか言われ悲惨な、第一作目だから大目にみろよ、な、それとは、全く反対の、非説明調な、映像で語る、さらりと流す、その感覚は好きです。
遺伝子配列のトリックも、スピード感があって良い感じです。 加瀬亮、必死に走る、みたいな。
しかし、前述の通り、とぉーっても「重い」映画なので、メンタルが万全な時に観ないと、感情移入し過ぎて、鬱マインドになる恐れ、なきにしもあらずです。
と、此処に書いていて、未だ抜けきれない、自分自身がいたりして…