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5.その他 ・厳密に分類すれば上記の4種類のいずれか、あるいは複数に分類されるであろうが、全体の仕上がりを見た時に上記4分類にあてはめるにはやや曖昧と判断されたものを「その他」として分類した。 <作品例と解説> 学者A「これは装飾品です。ただ問題は下のこの文字ですね。」」 学者B「家訓を書いておいたと言われています。」 学者C「ただ、この文字列の意味がどうしても不明なのです。」 ーボケラーお題を選ばずー(nipparatさん) 今回のモノボケの課題の一つは「浮かんだネタをどう表現するか」ということがあったと思います。言葉での説明、勝手に光景がでてくるようなセリフ回し、映像等、それぞれのアプローチがありましたが、nipparatさんはいろいろな試行をされているのが投稿からよく伺えました。特に会話形式で進める手法は『nipparat劇場』とも言えるほど、場面、台詞回し等のバリエーションが豊かでした。さすがマンガ原作大賞に応募し、その原稿が後に買取られ映画化された実力の持ち主です。見ましたよ、あの映画。特に、アタリに突っ込まれて「いいのだろうか」と自問自答しながら石を抜いたシーンでは、モトカレのことをふと思い出して泣いちゃいました。 山の手線駅のホームにて スパイA「重要機密は、この2つの碁笥に一杯の碁石のどれかに仕込んである。」 スパイB「ウム、まさか碁石に仕込むとは誰も気づくまい。」 スパイA「ああ、こら押すなあ!」 ガシャーン、バラバラー(nipparatさん) 「頼みます。追われてるんで、かくまってください。」 「お前は、あのお訪ね者の黒石か!!お前などいらんわ。」 「いえ、あれは私のせいじゃないんです。あれは、Mr.Nが・・」 「喝!主人のせいにするな。碁石、主人を選ばず!!」(nipparatさん) ウエートレス「どうぞ、ご注文のチョコレートパフェでございます。」 客「おい、何で碁笥に入ってるんだよ!」 碁笥「私の中からあのような黒石を出してしまった以上、これしか生きる道がなかったのです。」(nipparatさん) 会話形式を用いたnipparat劇場三本です。こうやってみると、非常にドラマ性の高い作品が並びます。実はロマンチストと見ました。 「お前があの有名な穴に突っ込んだ黒石か!もういい加減、碁笥に篭るのは止めろ!」(nipparatさん) 「こちらの碁笥はいかがですか。やや値は張りますが、地震に強いのが自慢です。」 (nipparatさん ) こちらは会話形式ではありませんが、状況が目に見えてきますね。地震ネタはタイムリーな話題。このあたりになるとモノボケが基本的に持つ爆発力は感じませんが、いぶし銀の魅力があります。 空っぽの碁笥の中に向かって大声で 「(* ̄o ̄)ゝ王様の耳はロバの耳ぃーーっ!!!」 (郷禄介さん) いいですね。いい見立てですよ。 超熟成古代ローマ帝国製チーズ(新米刑事さん ) チーズへの見立ても想定外でしたが「古代ローマ帝国」が放つ力もさらに魅力的です。出題者のアカデミズムへの憧憬を非常によく突いた作品です。 エロ系投稿ではねっとりした情感を表現する碁老人さんですが、その他の投稿も見ると、その引き出しの多さに驚かされます。 ネット碁初挑戦 それで碁笥はどこにあるんでしょう (碁老人さん) この作品ではすっとぼけた質感。ペンネームとの組合せが見事です。 新発売 i-Goke 「京都の親が碁笥フタ開けると電波がピピピ」 「東京の息子にメールが届く」 「父さん今朝から開けてない」 「忘れたのかい 今日は 後家参りー」(碁老人さん ) 電気ポットでこういうのがありますね。この作品では軽妙な言葉回しと洒脱なオチ。 囲碁のタイトル戦本因坊戦で,碁笥(注:碁石を入れる箱)だけが 盗まれるという事件が起きました. 地元の警察官が付近を捜索したところ,近くの公園で碁笥を抱えて うなっている自称囲碁棋士の桑原虎五郎(34)を見つけ窃盗の疑いで逮捕しました. 警察の取り調べに対し, 「本因坊戦の碁笥を見ればスーパー囲碁ボケ君が手にはいると思ったが 何も浮かんでこなかった」などと意味不明の供述をしているという ことで,警察では精神鑑定も検討しています. なお,本因坊戦の方は碁笥の代わりにたまたまあった骨壺を使って 滞りなく進められたということです.(碁老人さん ) こちらは前述の分類2でのオサムさんの作品を踏まえたといってよい作品。本来は二作品セットとして並べて出すべきでしょうね。これもがらりと違う作風です。 これまで日本では安井型の碁笥が主流でしたが、このたび日本囲碁協会が本因坊型を採用することになり、今後この規格の間の競争が激化する見込みです。また、この規格競争に応昌期型が参戦することも予想され、碁笥戦国時代の幕開けとなると思われます。なお、大和証券グループはこの件に関して中立の立場を保っています。(碁老人さん) モノボケとしてのお題からはもはやすっかり外れてしまっていますが、ここまでですでにある程度芸風を確立した後だとなんでもありという感じですね。いずれにしてもこのネタのアプローチへの広角度ぶりは現役時代の落合を彷佛とさせます。さすが老人というだけあって器が大きい! 碁笥「石と碁盤だけが優遇されているに断固抗議します!」 碁打ち「勝手にしな。お前がいなくても碁は打てるんだよ。」 碁笥(しまった。痛いところ突かれた。)(nipparatさん ) これは前述のnipparat劇場からは外した作品。なかなか鋭いところを突いていますが碁筍を碁筍として扱うのはこの場合どうなのか。まっこうからのアンチテーゼにとまどう出題者です。 碁笥がマンションの窓から何個も降って来た。 ♪あー、窓からジャー降ってー 参照:http://jp.youtube.com/watch?v=gn_7wLitA_g (superlineさん ) 空耳アワード2008 ボサノヴァ部門ノミネート作品へのオマージュ。なかなか素敵な音楽ですし、ダンディな空耳俳優さんも堪能できます。味わい深い作品。 superlineさんへ個人的なメッセージです。 空耳アワードは2007も2008も残してありますよ。 私は♪あっ醤油、感じる!が好きですね。 元名人同士が目碁をするって本当かい? 何でも囲碁の道具を買うお金が欲しいらしい。 「依田、碁笥買いたい、賭け碁だよ。」 へえ、さぞ高いのだろうね。 素材は島桑かな? 「武宮、買いたいカヤ、3桁。」(asutoronさん) これはすごい作品が出ましたよ。新囲碁ボケでは滅多に見られない回文です。しかもレベル高っ!これを締切り直前になって出す力がすごいです。モノボケかどうかはこの際別問題です。 昔むかしあるところに おじいさんとおばあさんが住んでいました。 (中略) 一寸法師はたくましい頭のいい子供になり、ある日こう言いました。 「お父さん、お母さん、私に扇子と碁笥を下さい」 「一体どうする気ですか」 「扇子は剣、碁笥は船の代わりです」 「都に行って武士になるつもりです」 「『ベルセルク』かよ!」 一寸法師は都へと向かいます。 川につくと、碁笥に飛び乗り、川を下ろうとしました。 碁笥は沈んでしまいました。 (おしまい)(GO!さん ) この類のオチって昔いろいろ流行りましたね。なんとなく「『ベルセルク』かよ!」のつっこみが気に入りました。あんなん背中にしょってて抜けるのかという問題などは山積みのままです。 さて、最後の講評はこの一週間のボケラーの気持ちを見事に代弁したこの作品をご紹介して締めくくることにいたしましょう。 「艦長!!前方から巨大碁笥艦隊が迫って来ます!!」 「待て、あれがなぜ碁笥とわかるんだ!?その根拠は!」 「すみません。今週は何を見ても碁笥に見えるんです!」(nipparatさん) 各賞発表は10時過ぎを予定しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月28日 21時20分42秒
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