|
カテゴリ:カテゴリ未分類
さて今回のお題はpg(ピィジィ)さんに「まさかの」と言わしめた自分ネタで送らせていただきました。
今回マンガ原作大賞の作品を書きながら実感したのは、準備が大事だなあということでした。 とりわけタイトルがないと、何かピリッとしないまま進行していく感覚を受けましたので、ここはひとつ、皆様の前に身を投げ出す覚悟でお題として使ってみた次第です。 もともとお題を設定する時には自分でもいくつかネタを考えるのですが、今回はまっさらな状態でボケラーの皆様に丸投げすることにしました。 非常に考えにくい題材だったとは思いましたが、いろいろな視点からとらえた多数の作品が集まりました。本当にありがとうございました。三人寄れば文殊の知恵とはよく言ったものです。 実際、中には使えそうなヒントもあり、来年の応募作品に生かさせていただこうと思います。 さて、講評を始める前にまずこの作品について言及しておかなければならないでしょう。 ゆうすけさん 「kyonchunブロマイドの恐怖」 ↓ またミスったぁぁぁぁぁぁ!! 「kyonchnブロマイドの恐怖」に替えます・・・ ↓ nipparatさん 天才ゆうすけさん ここまでくると確かに天才としかいいようがありません。 試験でも同様のミスが出ない事を祈ります。 今回の投稿は大まかにジャンル分けして講評していきます。 (1)時代もの ここでは時代背景が現代ではないものを取り上げてみます。日本だけにとどまらないワールドワイドな展開になりました。 asutoronさん 「厚姫」 スケールの大きな厚み派の女の人に捧げたい名称ですね。今度でちょっと流行らせてみようと思います。 asutoronさん 太王西陣記 韓国ドラマ「太王四神記」の「四神」を「西陣」に変えた視覚的にも聴覚的にもトリッキーかつ出題者の住んでいる場所にも注目した神経の行き届いた作品。 nipparatさん 水戸黄門 諸国碁会所行脚篇 長寿連載の予感を感じさせます。「碁ワールド」の「全国支部探訪 ーこれでどこへ行っても囲碁が打てる」にとって代わる可能性を秘めています。 nipparatさん 無コウ浪士 ー無コウの恨みー 大石をはじめとする47個の石が仇討ちをするという話です。 結局1つを残してみんな死にますが、その心意気が読者の心をとらえて離しません。 棋界に長く語り継がれる美談です。 nipparatさん 宮本直毅 ー碁の道に生きた男 佐々木正8段との宿命の対局ー 棋客としての宮本先生の数ある対局の中から特に名高い名局を描いた作品。 ハイライトは遅れて来たことにより時間ペナルティを受けた宮本九段が、「じゃあ早く始めましょう」と碁筍のフタを開けた佐々木八段に「佐々木敗れたり。勝つ対局ならば碁筍の蓋を閉じて帰るであろうのにその碁筍の蓋を開けるとは何事か。」と言うシーン。「わけわかんねぇ」と困惑する佐々木八段の一瞬のスキをつく作戦でした。 asutoronさん 碁笥寺 碁笥と石と夢想礎石 これは勉強になります。苔寺って夢窓疎石が作ったんですねぇ。布石の夢のある時間をうまくとらえています。 時代ものは時代考証などの取材で、書くまでの準備が大変ですね。 次の次は時代もので出す予定をしていますが取材に2、3年を予定しています。 しかしその頃には募集がなくなりそうな気がします。がんばれ、日本棋院。 (2)コメディー こちらは、元ネタにかかわらず、タイトルからコメディーと推察される作品です。 そういやコメリってお店ありますね。 ゆうすけさん 「碁会所受付の誤解症日記」 誤解症は君ではないのかという説教を四半世紀ほどしたい気分ではありますが、 出題者の職業特性を考慮に入れたあたりが心にくく愛らしい作品。 asutoronさん ダメヅマリがわからない サルスベリがとまらないばかりでなく、ダマヅマリもわからないというもうトホホな展開が予想されます。 pg(ピィジィ)さん 何年やっても、13級 悲しくも可笑しい物語です。「ダメヅマリがわからない」に通じるペーソスです。 プリンさん こちら京都市北区銭喜金物店上碁会所 kagemさん こちら千代田区五番町市ヶ谷駅前日本棋院 着眼点が同じですが舞台が変わるとスケールが変わります。 薬用スカルプDで毛髪を再生しようとする話にしても、タケシくんとヨーダさんでは前者では「毛が増えたー」と喜ぶファミリーコメディ、後者では度を越えて増えた毛が日本全土を埋め尽くしてしまうというトンデモ展開になりそうです。 郷禄介さん 『Yes We 陳』 昨年全米を席巻した言葉のはずなのに「陳」の一文字でぶっこわしです。 CHANGEも「CHIN」で何もかもが(以下略) 陳パワー衰えしらずです。ブラボーマカ! asutoronさん やっぱりね、碁が好き (囲碁棋士3姉妹のコメディー) 上手いですね。漫画化されてさらにドラマ化された時の事までよく考えられた1手です。 これ、あと1年早かったら実録でいけたのに!! pg(ピィジィ)さん 万年15級の家にある柾目本カヤ6寸足碁盤にまつわるお話 猫に碁盤 asutoronさん 猫に五番! 基本コンセプトは同じですね。pg(ピィジィ)さんのは程なく猫の爪研ぎに、asutoronさんは猫に野球でもさせるのでしょうか。いずれにしても「猫」と「碁」の持つのんびりした感じは相性はいいですね。 プリンさん 長谷川町子さんに対抗して ハマグリさん 同じ貝類でうまい! アナゴさんは「穴碁」さんでしょうか。 asutoronさん すごもりくん 残念です。すでに週刊碁にあるんですね。 GO!さん これから始まる漫画は やけに高段者ぶった方、教えたがり野郎 爆弾ボケラーは読む必要なし!! あと感想戦は断る!! (サクシャの母) 「セクスィ棋道外伝 すごいよ!!マサオさん」 (題字:佐々木泰南) マサルさんと、正夫さんという私の人生において外せない2つを盛り込んだ驚愕の作品。 なぜ私がマサルさん好きだとわかったのか。しかも佐々木泰南って、加藤先生の義理の父親じゃないですか。よく調べあげたものです。 hexagobanさん 「10年目のセキララ初段生活」 10年目の初段って、私のことですよ。リアル過ぎて以外と書きにくい。 ブログ→出版→マンガ化の流れになりそうですね。 コメディ路線は息の長い作品を目指すための選択と言えますね。 (3)感動もの 静かな感動に包まれるヒューマニティあふれる作品のご紹介です。 ぱのんさん 『きみといつまで打てるだろう』 ーきみとどこまでボケるだろうー hexagobanさん 「せつない投げの声を聞かせて」 「今日もそっとハマを置いた」 「『ありません』が言えなくて」 ぱのんさんの作品もhexagobanさんの作品も、泣ける物語を期待させますね。hexagobanさんの3作品は個別の投稿ですが、3部作仕立てにもできそうです。 中学生とか高校生の女の子が読む文庫本のシリーズによさそうです。 hexagobanさん 「小児病棟から市ヶ谷へ」 小児病棟と市ヶ谷のつながりはよくわかりませんが、「小児病棟」というフレーズだけで感動が約束されている作品。掲載誌は主婦向けレディースコミックでしょう。 また、出題者の家族構成を配慮した作品もありました。 asutoronさん セツコへ ストーリーが浮かんでくるようです。思いつきだけで碁会所を経営する母に振り回される娘の涙ぐましい物語です。あ、インクが涙で・・・ それを読むasutoronさんも同じ名を持つ母セツコへ思いを馳せ涙。 asutoronさん 北のタケシ 兄タケシは碁に絡んでこない人なのでイメージがわきにくいですが、頭皮を白地に侵食されまいと日々努力する男の物語になりそうです。 ゆうすけさん 「生協の白石さん」 asutoronさん Say!今日の白石三々 名作を元にした作品。素のままで使ってきたゆうすけさんはひねりがないようにも思いますが、かといって、作り込んできたasutoronさんもやや無理な感じもします。後半は「今日の白石散々」くらいなものでしょうか。 でも「白石さん」「黒石さん」という人を主人公にして何かできそうですね。 hexagobanさん 「棋風はマウナロア」 わからんといえばわからん作品なのですが、マウナロアという言葉に爽やかな風を感じます。大自然を舞台にしたおおらかな作品をイメージしました。 このジャンルは1回ものとして作るには最も適した題材といえるのかもしれませんね。 そういえば第1回準グランプリ作品の「友情の棋譜」も感動もののジャンルですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月28日 22時04分45秒
|