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テーマ:東京 / 江戸(1184)
カテゴリ:港区
バス停データ
◆所在地:港区 ◆路線:都営バス[品97]系統 みなさん、こんにちは。 品川と新宿駅西口を結ぶ都営バス[品97]系統は、西麻布から外苑東通りを北上し、青山1丁目を過ぎると間もなく権田原バス停です。バス停からぐるりと周囲を見まわすと、西側は神宮外苑、東側は明治記念館と赤坂御用地という立地で、深い緑と行き交う車の他は人の気配も少なく、乗降客の少なさでは都内でも屈指のバス停ではないかと思えてしまいます。 権田原は、この付近で古くから使われていた地名で、「権田」姓の人物が居住したことに因むとされていますが、その人物については、幕府代官権田隼人をはじめ、複数の人物が候補に挙げられているそうです。他に、道を尋ねられた農夫が誤って「権太でございます」と名乗ってしまったことに由来するという、笑い話のような俗説も伝えられています。 正保元年(1644)、雉子橋門外から屋敷地を移された大石某三名に代地として与えられたことから、権田原三軒屋町の町名が起こり、その後は甲府宰相徳川綱重の屋敷地などにもなりましたが、幕末まで権田原三軒屋町の町名は変わりませんでした。明治5年になり、青山権田原町とすっきりした町名に改称されますが、昭和41年、住居表示の施行により権田原の町名は消失しました。現在は外苑東通り西側が北青山1丁目、東側が元赤坂2丁目ですが、このバス停の他、明治記念館前の交差点に権田原の名が残っています。 (次回へつづく) 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.15 21:32:39
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