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バス停地名学のすすめ

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2007.08.02
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カテゴリ:港区
みなさん、こんにちは。

先日我が家の大掃除をしていたところ、1984年版「東京都内乗合バスルートあんない」という路線図集が出てきました。今から23年前のもので、大変懐かしく、かつ貴重な資料ですが、当時は地下鉄有楽町線が新富町まで、半蔵門線も半蔵門まで開業という時代で、バス路線も現在より遥かに多く、今となっては見られなくなった路線やバス停も多数掲載されています。

そこで、そうした中から「バス停地名学」的に興味深い(現存していれば本ブログで必ず取り上げたであろう)バス停をいくつかピックアップし、夏休み特別企画「1984年の路線図から」をお届けしたいと思います。

第1回目は、「札の辻」です。

==========

バス停データ
◆所在地:港区 ◆路線:都営バス[東90]系統他

都営バス[東90]系統は、東急バスとの相互乗り入れで、東京駅から多摩川の丸子橋までを結んでいました。昭和54年に相互乗り入れを中止するとともに、東京駅~五反田駅間に短縮されましたが、東急バスが品川駅~丸子橋間を[品90]系統として引継ぎ、品川駅~五反田駅間は両者の90系統が重複して走っていました。その後、[東90]は平成2年に品川駅~五反田駅間に短縮され、系統番号も[反90](現在の[反96]系統の前身?)に変わり、[品90]の方は、その前年に廃止となりました。

東京駅を出発したバスは、国道15号(第一京浜)を南下し、田町駅のひとつ先に札の辻バス停がありました。現在も三田通りとの交差点名として札の辻の名が残りますが、バス停もその付近にあったと思われます。路線図を見ると、ここには新宿駅と田町駅を結んだ都営バス[田70]系統のバス停もありますが、この路線も平成12年に廃止され、札の辻バス停は消滅しました。

かつて品川方面から江戸市中へ向かう東海道においては、ここが日本橋方面と飯倉方面への分岐点となり、江戸時代初期の頃から高札場として知られたことから、札の辻の名がありました。元和2年(1616)、江戸への玄関口としてここに芝口門が造営されると、高札場は東海道をやや南へ下った高輪へ移され、以来この地は「元札の辻」の名で呼ばれましたが、明治期以降は再び札の辻の呼称に戻され、現在に至っています。

江戸の街並みの歴史を伝える貴重な地名のひとつですが、バス停名として存続できなかったのは残念です。

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最終更新日  2007.08.02 22:45:10
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