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バス停地名学のすすめ

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2009.12.23
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カテゴリ:新宿区
(前回からのつづき)

東福院坂は、谷地の寺町を挟んで須賀神社の石段坂(男坂)と向き合う坂で、永井荷風の『日和下駄』にこんな記述のあることを思い出します。

東京の坂の中にはまた坂と坂とが谷をなす窪地を間にして向合(むかいあわせ)に突立っている処がある(中略)即ちその前後には寺町と須賀町の坂が向合いになっている

具体的な坂の名前が記されていませんが、寺町と須賀町で坂が向き合っている場所といえば、やはりこの東福院坂と須賀神社男坂でしょう。坂を下ると途中の右手に東福院安寿寺があり、これが坂名の由来ですが、須賀神社に祀られている牛頭(ごず)天王から、天王坂の別名もあります。

東福院の向かい側に、古びた赤レンガの壁が残る一画がありますが、ここが愛染院です。坂に面した駐車場を抜けて境内に入ると、このあたりの寺の中では比較的大きな本堂の前に出ます。本尊の愛染尊は住職ですら拝すことのできない秘仏だったと伝えられます。墓地には内藤新宿生みの親という高松喜六の墓などがあります。

坂下まで来ると、正面奥に須賀神社境内の森が見えています。須賀神社については、第344回「左門町」の項で触れましたので、参照下さい。今回は坂下を左に曲り、四谷寺町をさらに奥へと歩いてみます。ところどころに新しい建物も増えているようですが、全体的な街の印象そのものは、都電時代からさほど大きくは変わっていないのではないでしょうか。通りの右手には細い路地が何本も通じ、その両側に民家がびっしりと並ぶような景観が続いています。

やがて真成院という寺の角を左に曲がり、観音坂を上ってみます・・・と、書いていくと際限が無いほど、この街の散策は私のような散歩者にとって興味の尽きない迷宮のような面白さに満ちています。

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最終更新日  2009.12.23 23:57:46
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