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洋楽スーパーポップ世界2洋楽スーパーポップの世界(2)洋楽スーパーポップの世界(1)へジャンプ 洋楽スーパーポップの世界(2)へジャンプ 洋楽スーパーポップの世界(3)へジャンプ 洋楽スーパーポップの世界(4)へジャンプ YOU CAN'T HURRY LOVE (恋はあせらず) トラックの世界へジャンプ 音壁の世界(1)へジャンプ 音壁の世界(2)へジャンプ 【 ポップ偏差値 69 】 キンモクセイ / 七色の風 '02 作曲伊藤俊吾 編曲キンモクセイ&佐橋佳幸(BVCR-19050) ![]() 洋楽志向なんで邦楽、特に近年のものを食わず嫌いしていたのですが、ねのすけさんのサイト「Niagara Sound Followers」でオススメのこの曲を聴いて、近年の邦楽にも素晴らしい楽曲があることに気づきました。といってもサウンドは明らかに70/80年代を志向しているから2000年代という時代の空気を良いと感じているのではないのだけれども。(尚、画像2はプロモーションCDジャケット、画像3はCD購入特典ステッカーだそうでコワタさんという方のHPEiichi Kowata's Home Pageから拝借しました。) 出だしのキャッチーなベースソロと直後に入る空高く舞い上がる弦の響き、高揚感&幸せ感いっぱいのサビのメロディが実に70年代していて素敵です。エレピの澄んだ響きと軽やかなカスタネット、深いエコーのかかった分厚いサウンドはナイアガラファンには堪えられないでしょう。約5分と長く楽しめるのは良いがちょっと詰め込み過ぎ感はある。が、こういうサウンドをやってくれちゃうと、それさえも若さゆえの「若気の至り感」があって魅力的に感じてしまうな。それにしても個人的には未だこの一曲しか知らないんだけど、これから他の曲を聴き進めていくのが非常に楽しみなグループ。
CADILLACS / MY GIRLFRIEND (JOSIE 820)'57 ![]() ポップでスピード感のあるドゥーワップといったらコレ。黒人ドゥーワップ・グループ、ザ・キャディラックスのもう50年以上前になる1957年のシングル曲。楽器はベースと手拍子だけのアカペラ仕様で、質素な構成ながらも実に疾走感のあるナンバーに仕上がっています。前奏のベースと手拍子だけで熱いグルーヴが感じられるのも流石ですが、ベース歌手の明るくひょうきんな導入部、テナー陣の息のあったコーラスと一気にハイスピードへと加速していく様が素晴らしい。ハイテナーの歌うサビのメロディもこの年代にしては濃い目で味わい深く、乾いた無垢な声質と明るいラインの調和が魅力的。そのバックのンパンパ・コーラスも楽しいネ。他にも遠吠えが入ったり、ボンボンボーンとベース歌手がノリ良く歌ったりと表現も豊かで幅広い。息もつかせぬ早業で次々と展開していく様も小気味良く痛快ですネ。生音・生楽器ひいては生声の響きの持つ素晴らしさを体感するのにもってこいのナンバー。是非爆音でお楽しみ下さい。「The Best of the Cadillacs」等で容易に聴くことが出来ます。こちらで試聴出来ます。
LEAPY LEE / IF I EVER GET TO SAGINAW AGAIN '69 「LITTLE ARROWS」収録 ![]() 「LITTLE ARROWS」というカントリー・ヒットを持つイギリスの歌手リーピー・リーの1ST ALBUM収録曲。曲は同じくカントリー調なんですが、洗練された爽やかなムードが魅力的な内容。(BOB RUSSELL-JACK KELLER , ARRANGED BY MIKE VICKERS)(THE MONKEESもやっていますがどちらがオリジナルかは分かりませんでした。) カントリー・ミュージックものとしてはテンポは早く、全編に渡り緊張感が漲っています。あまり泥臭さを感じない、適度に洗練されたアレンジも素晴らしい。ジャカジャカ感のあるアコギを中心にホーンやストリングス等を配した厚めのサウンドは、フリッパーズギター等ネオアコ好きにも大いに受けそうです。 60年代最後の年に青空高く舞い上がるストリングスは実に爽快で、効果的に配置された高揚感のある男性コーラスを伴って空間的拡がりも実に見事。更にメロディラインも特筆すべき内容。甘く滑らか&まろやかで、深く熟成した上品な味わいが有ります。ヴォーカルも明るく陽性で乾いた曲調によく合ってますねえ。 曲に出てくるサギノウという地名を調べるとアメリカに二箇所あり、ミシガン州のデトロイトの少し北部とテキサス州のダラスのそばの、共に小規模な田舎町のようです。そのどちらを歌った曲なのかは分かりませんが、カントリー・ミュージックにとって何か特別な意味を持つ地名なんでしょうかねえ。何れにしてもサギノウへの道は2つ目のジャケ(3RD ALBUM)のような牧歌的で明るく平和な景色に違いありませんネ。
【 ポップ偏差値 68 】 CAROL KING / IT MIGHT AS WELL RAIN UNTIL SEPTEMBER '62 ![]() 古代ギリシャの頃に考えられた長方形の最も美しく見える縦と横の長さの理想の比率は1:1.618とされ、これは黄金比とか黄金比率、黄金分割などと呼ばれています。ではポップスにおいて最も美しく聴こえる理想のメロディ、黄金旋律は何かと考えた時、私ならキャロルキングのこの62年のヒット曲を一番に挙げます。 シンガー・ソングライターの彼女の最初期の自演曲ですが、62年というポップス黎明期にも関らず実に表現力豊かで芳醇な味わいを持つメロディです。そのラインはなだらかで滑らかなだけでなく起伏にも富み、かつ品があります。更に胸をキュンと締め付けるような、甘酸っぱい青春時代を想い起こさせる瑞々しさを持ち合わせており、将にポップスのメロディにおける一つの理想形であると言えるでしょう。テンポも速く、軽快で明るい曲調と純朴な世界観、雨をテーマにしているにもかかわらず爽やかで乾燥感のあるアレンジもポップでいいのです。皆さんの考える究極の黄金旋律は誰の何て曲ですか? Carole King - It Might as Well Rain Until September - 45 rpm
BARRY MANN / WHO PUT THE BOMP? '61 ![]() 音楽好きなら誰でも1曲は自分のテーマソングを持ってると思いますが、私のテーマソングはバリーマンの「シビレさせたのは誰」。曲のタイトルもイカシテますが、曲もまたそれ以上にイカシタやつです。 稀代のソングライターである彼の1961年の自演曲で、明るく元気な乾いた曲調に軽快なリズム。そして誰にでも馴染みやすい「バンババン」、「ラマラマディンドン」といった擬音語のオンパレード。遠吠えファルセットやひょうきんな合いの手も楽しいし、バックのサウンドも単純ながら生音の響きが心地よいストレートな内容。実に楽しくノリのいい曲で大好きです。 ところで実は最近この曲に関するちょっと面白い現象が起こっています。パンク系バンド「ME FIRST AND THE GIMME GIMMES」が2001年にカバーした曲(「Blow in the Wind」収録)を使用し、アイドルマスターのキャラクターを使用した手書きアニメ動画(作画:ベルナール・リヨ3世 編集:へぼピーナッP)の、 アイドルマスター手描きMAD「シビれさせたのは 誰?」 が、その出来の良さ、曲の良さから「ニコニコ動画」アイマスMAD愛好家の間で爆発的人気となり、瞬く間に「週刊アイドルマスターランキング 9月第2週」において1位を獲得、アップして約1ヶ月の本日現在で約40万ヒットの人気を博しているのです。その影響から原曲のバリーマン版も急遽「ニコニコ動画」にアップされたのですが、そこでの数多くのコメントを読むと、今までこの曲を知らなかったアイマス愛好家であるところの若いリスナーの方々にも実に好意的に受け入れられているのが分かります。こういった現代の流行のメディアを通して、長い年月を超えて古き良きオールディーズに脚光が浴びる、ちょっと胸が熱くなるいい話だなと思いました。(ベルナール・リヨ3世さん、へぼピーナッPさん、どうも有難う!)
NICK LOWE / HALF A BOY & HALF A MAN '84 スロウでもミディアムでも明るく味のある曲をやるニックロウだが、こうしたアップナンバーでもその真価はいかんなく発揮される。ストレートなロックンロールをベースにチープなオルガンの音色がキャッチーなメロディを奏でるオープニングからノリノリでいい。すぐに入る雄たけびで能天気さ倍増。きっと本当に明るい性格なんだろうな。たたみかけるドラムが単調な中にもいいアクセントになっててちょっと快感。この12インチは「HALF」にかけて片面しか無いのもウィットがあるね。遊び心がある古き良き時代のロックンロールおじさんは元気があっていいぞ。
E.L.O.(Electric Light Orchestra) / TWILIGHT '81 「TIME」収録 ![]() パワーポップの雄、ELOの代表曲かな。キャッチーで印象的な出だしのシンセ音などを中心に過剰に分厚い音作り。リズムはアップテンポで疾走感があり、華やかでポップに弾けた曲調が明るく元気があっていいね。途中のピアノの転がり具合も心地よくてよろしい。 TVドラマ『電車男』オープニングのアニメ映像のBGMとして使用されたようです。で、何故電車男でELOなのか?という疑問を持っていたんですが、その元ネタとなった83年日本SF大会(DAICON4)オープニングアニメを見て納得、ここで使用されていたからなんですねえ。DAICON4-OPアニメと言えば岡田斗司夫、庵野秀明など当時無名に近い素人軍団が作った傑作として伝説的に有名ですが、今この映像を見るとアニメ好きでない私にもその高品質な出来栄えにはシビレさせられます。当時の人にはもっと凄い衝撃だったことでしょう。このTWILIGHTの持つ疾走感をうまく使ってますね。しかしこのポップスヒットとしてはチト濃い曲の選択となったわけですが、一体誰が選んだんだろうなあ。画像3は78年の来日公演の模様。 YOU TUBE でそれぞれの画像がアップされています。 電車男オープニングアニメ(http://www.youtube.com/watch?v=-mr_18KqJTU) DAICON4オープニングアニメ(http://www.youtube.com/watch?v=rzy1RNJBUo4&mode=related&search=) Electric Light Orchestra (ELO) - Twilight (http://www.youtube.com/watch?v=96ELbKZzSKs)
楠瀬誠志郎 / 一時間遅れの僕の天使 '90 作曲楠瀬誠志郎 編曲武部聡志/楠瀬誠志郎 ![]() 近年、日本におけるクリスマスソングといえば「山下達郎/クリスマスイブ」が定番ですが、ことスペクター/ナイアガラ系音壁サウンド的視点からみればそのサウンドの派手さにおいてこの楠瀬誠志郎版の方が遥かに上をいきます。キラキラ、シャラシャラとしたカスタネットやグロッケンなどの眩い程に煌びやかな装飾音。多重コーラスはもちろんのこと多重ヴォーカルとでも呼べばいいのか?な凝ったヴォーカルワーク。ステレオ感いっぱいのサウンド的な拡がりとそしてなんといっても深いエコーのかかったドラムスの重低音が快感です。陽性な声質に明るいメロディ、クリスマス観も夢があっていいネ。クリスマスはこうじゃなくっちゃ! ところで、この曲の他にも音壁度の高い名曲をいくつか残している楠瀬誠志郎氏だが、意外なことに山下達郎氏のFM番組では一曲もオンエアされたことがない。大滝詠一氏は120曲ぐらいかかっているというのにだ。これは一体どういうことだろうか。もしかして、敵(笑)?この曲の歌詞の中でも「きっと君は来ない、と誰かが余計な歌を口ずさむけど」と「山下達郎/クリスマスイブ」を茶化す内容を歌っていることからも怨みでもかったんじゃなかろうか、と邪推してしまいます。(後に楠瀬誠志郎氏は『山下達郎氏の『Sings SUGAR BABE』にバックコーラスの一人として参加された』との情報を頂きました。) 「季節がとうりすぎても」(CSDL-3159)のカップリング曲。「いつも逢えるわけじゃないから…」、「GOLDEN BEST」等に収録。尚「Seven Winter Songs」収録の「98 Jam. Version」は試聴した感じではつまらない出来なのでご注意を。 また、この曲には約50秒ほど長い別バージョンが存在します。冒頭に「A CHRISTMAS GIFT FOR YOU FROM PHIL SPECTOR」の「RONETTES / SLEIGH RIDE」のイントロ部分をサンプリングしたような音が入り、正規版では終盤だけの「RONETTES / BE MY BABY」風コーラスが冒頭から入るのです。どこかのサンプル盤に収録されていた模様です。
DAVE DEE,DOZY,BEAKY,MICK&TICH / THE LEGEND OF XANADU '68 ![]() 通称デイヴ・ディー・グループの邦題「キサナドゥーの伝説」。西部劇のような怪しげで静かなムードから一転「ダッダッダダ、ダッダッダダダ」という実に景気のいいオカズで始まる軽快なポップス。随所に散りばめられているこのオカズ部分がかなり効果的に曲を盛り上げます。更に全体を包む爽快で高揚感溢れるメロディは甘味のある流麗なもので、どこかノスタルジックな香りも漂います。。伝説の桃源郷に想い焦がれる気持ちでも歌った曲なのだろうか、その甘く熱い想いがヒシヒシと伝わってくる胸キュンメロディ。小気味良いテンポでグイグイ聴かせる展開も素晴らしいネ。 「YOU TUBE」でこの曲の映像が見れます。なお、この「ダッダッダダ、ダッダッダダダ」フレーズですが、ソウルミュージックでも私の大好きな「Arthur Conley-Sweet Soul Music」でも聴かれるフレーズなんですが、どこかに大もとになる曲があるのでしょうか?なんか西部劇の映画音楽か何かで聞き覚えがあるような。更に同じくこのフレーズを使った曲をご存知の方、どうか教えて下さい。(その後、荒野の七人のテーマであることが判明しました。どうも有難うございました。)
THE CLASH / SOMEBODY GOT MURDERED '80 「SANDINISTA!」収録 ![]() 「恋はあせらず」トラックの名曲「HITSVILLE U.K.」を含むクラッシュのLP3枚組みの4THアルバム収録曲。このアルバムはヴァラエティに富んだ様々なジャンルの音楽をやっているにもかかわらず、名曲が多く収録されている優れものでオススメです。 基本はパンクバンドのやるロックで「誰かが殺された」という重ーい歌詞。にもかかわらず明るく元気な曲調なのが面白く、ミック・ジョーンズの乾いた軽めの声質もこの曲がポップに仕上がった一因でしょう。80年ということでフレッシュさも損なわれておらず、随所で畳み掛けるドラミングの緊迫感あるグルーヴ、コーラスの威勢の良さ、何かが吹っ切れたかのようなスピード感、激しい曲調ながら聴きやすいミックスなどが素晴らしいです。 「YOU TUBE」での試聴はこちらで。
【 ポップ偏差値 67 】 DION / ALWAYS IN THE RAIN '89 「Yo Frankie」収録 ![]() 遥か50年代のDOO-WOP時代から活躍するディオンの晩年の作品。Dave Edmundsがアレンジなど多方面に渡って活躍。ここでは怒濤のフィルスペクター/ナイアガラ系音壁サウンドやってます。ポップという観点からすると、どんなアーチストでも経年による鮮度の劣化からは逃れられない。然しながらアレンジ次第ではこれだけポップな作品が出来あがるのだという好例。ちょっと泣きの入った湿ったメロディでヴォーカルの鮮度は落ちるが唱法はさわやかで高揚感、開放感があり熟成した味もする。それに加えて、山下達郎でお馴染みのドゥルドゥルコーラス、カスタネット、グロッケンなどの音色とエコーのかかったドラムスの響きなどがひたすら気持ちいい。ド派手なアレンジだがメロディや歌を殺すことなく絶妙に盛り上げるセンスが素晴らしいネ。
PAULINE MURRAY & THE INVISIBLE GIRLS / WHEN WILL WE LEARN '80 LP「PAULINE MURRAY & THE INVISIBLE GIRLS」 ![]() 元パンクバンド、PENETRATIONSのリードヴォーカルのポーリンマレーのソロアルバム。元パンクとは思えないほど軽快でポップで明るく弾けた曲。バックの音はカラっとしていて、エレピの音も心地良く、ちょっと小洒落た音作り。サビの盛り上がりはテンションがとても高く、息継ぎが間に合わずに歌うのに苦労している感じがするほどだ。彼女のこのアルバムにはこんな感じの曲が何曲かありオススメ。ジャンルとしてはNEW WAVEということになるのだろうか。
ROCKPILE / HEART '80「SECONDS OF PLEASURE」収録 ![]() DAVE EDMUNDS & NICK LOWEということで流石にメロディラインが素晴らしいネ。軽快なリズムもゴキゲンなロックンロールです。全編に入る手拍子とタンバリンみたいな鈴の音はハリーラブの定番アイテムで華やかな雰囲気作りに効果満点。時折入るドラムロールがスピード感を醸し出しまくり。
LINDA SCOTT / YOU BABY '65 LP(ワーナーパイオニア P-11574) 60年代の可愛い子ちゃんアイドル歌手、リンダ・スコットの65年にシングルカットされた曲で、日本編集盤の「SINGLES」収録。BARRY MANN-CYNTHIA WEIL-PHIL SPECTORチームによるRONETTESの64年のLP収録曲のカバーです。原曲はシングルカットはされなかったながらも「PHIL SPECTOR / BACK TO MONO(1958-1969)」に収録された程の美しいメロディを持った「WALL OF SOUND」の名曲ですが、ゆったりとしたテンポでポップというには大人しすぎる作り。 それに対しこのリンダ・スコットのカバーは、テンポをグッと早くして全体に元気でメリハリのあるポップな作りとなっています。まずヴォーカルがハキハキと元気で適度に可愛らしいフェロモンを振り撒き、気張ったりするところなんか含めて表現は豊か。コーラスも同様に豊かな表現力で、華やかさと奥行き感を曲に与えています。特に「フゥーウゥーウゥー」と胸の奥深くまで切れ込んでくる、高揚感のある甘酸っぱいコーラスが素晴らしく美味。このフレーズはストリングスでも甘く切なく優雅に奏でられていて、この曲の最大の魅力の一つ。そのストリングス含めて肝心のバック・サウンドもフィルスペクター・クローン的に適度に厚めのサウンドで特にドラムスの重量感と躍動感が高ポイント。 全体として感じられるアップテンポでノリのいいグルーヴ、歌やコーラス、ストリングスなどで奏でる甘く切ないメロディライン、それと重量感のある厚めの音と何拍子も美味なポップの要素が揃った名曲です。ポップという観点からすると当然本家を凌駕する名カバーと言えますネ。なお、ライナーには曲は特定されていませんが「ステレオのマスターテープが届かなかった」とあるので、もしかしてステレオ版が存在するのかも知れません。「YOU TUBE」でも見られるロネッツ版はある程度は有名ですが、このリンダ・スコット版はかつて山下達郎氏によりオンエアされたものの、あまり広く知られていない隠れた名曲と言えると思います。(その後7インチシングルはモノラル録音であることが判明しました。)
JAM / TOWN CALLED MALICE '82 (POLYDOR) ![]() ポールウェラー版モータウン「DIANA ROSS & THE SUPREMES / YOU CAN'T HURRY LOVE」。私はこのトラックのポップな曲を探しているんですが、調べてみると山下達郎もモータウン特集(1996.07.21)でこの曲をオンエアしてました。「Maneater / Hall & Oates」も暗めだけど確かにそうでしたね。「悲しい気持ち / 桑田佳祐」、「バチェラーガール / 稲垣潤一」もそうなのかな?ちょっと手配してみますね。(他にもこのトラック使用のポップな曲をご存知でしたら教えて下さい。) 個人的に82年当時パンク系ビッグネームではクラッシュと比べてジャムはいまいち好きになれなかったんだけど、唯一この曲は好きだった。後にスタイルカウンシルとして素晴らしくポップな曲の数々を作っていくポールウェラーだけど、ポップという観点から言えばこの時点ではまだ成長途上だった。 ポップでモータウンフレイヴァーたっぷりなこの曲の聴き所はチープでキャッチーなオルガンのフレーズだ。もちろんリズムは流暢でスピード感も文句なし。他の同トラックと比べてシンプルな楽器構成でベースが強調されているのも良い出来となった要因だと思う。ジャムファンには悪いが、ポールウェラーの歌声よりもトレイシーウルマン辺りの能天気なヴォーカルのほうがよりポップな名曲となっただろうと思うな。画像2は80年の来日公演の模様。
CLASH / GATES OF THE WEST '79 CD「SUPER BLACK MARKET CLASH」収録 ![]() クラッシュはパンクバンドにカテゴライズされるんだろうけど、そのサウンドはかなりポップ。SEX PISTOLSのようなハードなものが先入観にある人が聞き漏らしてしまう危険性がある。特にこの曲に代表されるミックジョーンズものはメロディも情緒的で聴きやすいものが多い。ギターポップ好きな人で未聴の方には強くオススメしたいグループです。 出だしのギターの入り方がスマートでカッコイイ。続くミックのヴォーカルは実に日本人の琴線に触れるちょっと湿った泣きのヴォーカル。メロディも温かみのある胸にキュンとくる甘酸っぱいもの。高揚感のある澄んだコーラスも入るけどクラッシュっぽい固い意志を感じさせるギターサウンドがパンク精神を忘れさせません。この曲聴くとかなり気持ちが昂揚します。 元々は「THE COST OF LIVING EP」等に収録されていた。日本では「PEARL HARBOUR '79」にオマケシングル的に付いていた。現在ではアルバム未収録曲集のCD「SUPER BLACK MARKET CLASH」で容易に聴けます。
BLONDIE / DREAMING '79 ![]() 当時のロックシーンではデボラ・ハリーはアイドル的、というかセックス・シンボル的に扱われていた記憶があります。「YOU TUBE」にはこの曲を歌う彼女の映像がいくつもアップされてますが、Top of the Popsでこの曲を歌う映像が一番いい感じ。腰に手をあてて仁王立ちの女王様スタイル。完全にツンデレ要素(ツンデレ比=9:1)入ってますね。 「ベ、別に、アンタ達を喜ばそうと思って歌ってるんじゃないんだからね。 平民のくせにアタシの歌を聴けるだけ有り難いと思いなさい。 ホラ、ちょっとは手拍子ぐらいしたらどうなのよ!」って感じ? (ツンデレ参考映像はこちら。) 肝心の曲の方は、転がりまくりの弾けたドラム、ちょっとパンクっぽい軽快でストレートなサウンドにのって爽快で高揚感のあるメロディが実にポップ。ガールグループっぽい明るいコーラスが入るともっとよかったと思うんだけど、スタジオ版のフェロモン漂う、エコー処理が施されたヴォーカルはこれはこれで十分魅力的。
【 ポップ偏差値 66 】 E.L.O. & OLIVIA NEWTON JOHN / XANADU '80 ![]() オリビアニュートンジョンというと「ポップ」だけど「薄い」という印象。対する ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA は「濃いポップ=パワーポップ」の有名バンド。その両者が組んでほど良い濃さの「スーパーポップ」が誕生した訳だが、一体どんな理由でこんなコラボレーションが実現したのだろう。 タイトル「XANADU」をネット辞書で調べると 1.英詩人S.T. Coleridgeの詩Kubla Khanの中の地名 2.桃源郷。元来は、中国、元の夏期の都であった上都(内モンゴル自治区多倫北西に遺跡が残る)をさす語。 とあるけど、きっと桃源郷という意味で使っているのだと思う。 出だしのシンセの入り方やコーラスの入れ方など軽快だけどどこか濃いE.L.O.ワールドがしっかり楽しめるのが嬉しい。エレピやきらびやかな電子音の数々も中庸の魅力というか、軽快なので嫌みに聞こえないのがいいね。まあだから世界的大ヒットに繋がったとも言えるのだが。メロディラインも理想郷/桃源郷を憧れる気持ちがうまく表されているなかなかのものだ。
CULTURE CLUB / KARMA CHAMELEON '83 邦題「カーマは気まぐれ」。ビデオクリップ製作がいよいよ盛んになりベストヒットUSAなどでそれらを見るのが新鮮な楽しみだった時期。この曲も私の周囲では大流行したんだけど、今にして思えば他愛のないポップソングだね。それでもカルチャークラブはボーイジョージのファッション含めてNEW WAVE的人気のあったバンドだった。 明るく軽やかなリズムとちょっと調子はずれで飄々としたハーモニカみたいな音色で力の抜けたとぼけた味が出てていい。「CHAMELEON」、「RED,GOLD&GREEN」という歌詞やボーイジョージのファッション含めて華やかで鮮やかな色彩を感じさせてくれる曲。メロディも爽やかで軽くて明るくポップに弾けていて、この時代の軽薄さが滲み出てていいネ。好きだなあこの頃の空気。 (画像2、3は当時の雑誌宝島に連載されていた「スージィ甘金/ださいぜ木村くん」より)
OMID OMD(Orchestral Manoeuvres in the Dark)/ ENOLA GAY (エノラゲイの悲劇) '80 ![]() 私がこの曲を聴いてた頃は単に英国産NEW WAVEというくくりで、AZTEC CAMERAなどネオアコものと一緒くたにして聴いてたんだけど、ギターポップのガイドブックにも一言も出てこないところを見ると、今では完全にテクノポップに位置づけられているんだね。 出だしのキャッチーなシンセのフレーズはテレビ朝日系のCNNデイウォッチ?だったかの深夜番組で長いこと使われていた。明るく軽快でさわやかだからかなり万人受けしそうだものね。お歌の方は歌詞の内容に合わせて?ちょっと悲しげで痛みを伴った感じでかなりネオアコに近いものを感じます。メロディも情感、味わい深いからテクノ(技術)先行という印象を与えることもなく好感が持てます。
BAY CITY ROLLERS / SUMMER LOVE SENSATION '77 ![]() ベイシティーローラーズのヒット曲で邦題「太陽の中の恋」。まさに邦題通りの明るく幸せ感に満ちた陽気なポップス。ピアノの連打と鐘の音が鳴り響いて始まるという個人的にとってもツボな出だし。ここはフィルスペクター/ナイアガラ系音壁サウンドと言っていいでしょう。その後のAメロこそ単調なベース中心の暗めのトラックだけど、サビに向かって徐々に盛り上げていく様が楽しい。そしてサビで一気にメロディ大爆発。ストリングスやコーラスと一体になってハイテンションで歌うレスリーも能天気でいいのです。途中「ドゥワップ、ドゥビドゥ」なコーラスでブレイクが入ったりと展開もなかなか。 最近Shelley's Childrenというグループが女性ヴォーカルでカバーしていてこれもなかなかの出来でオススメです。基本的に忠実なカバーなのですが、ヴォーカル含めて全体的にエコーがかかり、ドラムス、ベースなども重量感が増した感じで、より音壁っぽいです。流石にボーカルに能天気さが足りず、こういうカバーを聴くとあらためてレスリーの能天気さの偉大さに気づきます。それにしても小学6年生の頃に聴いたBAY CITY ROLLERSが洋楽初体験な私ですが、まさか40歳過ぎてこの曲の感想を書くようになるなんてねえ。 「YOU TUBE」でこの曲の映像が見れます。出だしでウッディ(二宮和也似だな)が叩いてる鐘って正式にはなんて楽器名でしょうか?またこういうピアノの連打って何か専門的な言い回しがあったような気がするのですが?
NOLANS / I'M IN THE MOOD FOR DANCING (ダンシング・シスター) '79 ![]() '79年のイギリスのガールグループの大ヒット曲。個人的にロックに目覚め始めた頃に聴いたこの曲は軽薄な白人ディスコヒットという印象で、ハナから馬鹿にして耳にすること自体避けていた覚えがある。橋本徹氏監修のお洒落なフリーソウルコンピで始めてこの曲を聴いた若いリスナーには一体どのように聴こえたのだろうか?サウンド的に特筆すべきものは皆無だが、軽やかで高揚感いっぱいのコーラスと明るく楽しい曲調は誰でも気軽に楽しめるポップソングとして秀逸だネ。イギリス人としてはルックスも可愛らしく、悩みが無さそうなところもいい。別ミックス版とかも出てるようだけど内容はどうなんでしょうか。
続きは、容量オーバーの為↓へ移動しました。 洋楽スーパーポップの世界(3) |