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ザ・スーパー・ポップ宣言

スーパーポップ3

洋楽スーパーポップの世界(3)

洋楽スーパーポップの世界(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)

YOU CAN'T HURRY LOVE (恋はあせらず) トラックの世界へジャンプ

音壁の世界(1)へジャンプ


【 ポップ偏差値 66

Jackie Trent and Tony Hatch / GOIN' BACK '69「Together Again」収録



60年代から活躍しているイギリスの女性シンガーソングライターで女優のジャッキー・トレントの69年の曲。数々の名曲を生み出した黄金コンビGerry Goffin、Carole Kingの製作曲でオリジナルは66年のGoldieという女性歌手が歌ったもの。一番有名なのは同じく66年にヒットしたDusty Springfieldのバージョンかな。個人的には67年のByrdsのバージョンで慣れ親しんできました。淡く繊細な雰囲気が素晴らしく更にラララとスキャットが入るなど後半のコーラス展開が美味でお勧めです。97年のPretendersもこのByrdsバージョンを踏襲していますね。他にもフィルコリンズやフレディマーキュリーなど多くのカバーが存在する名曲中の名曲ですが大ヒットと呼べるほどの曲は無いためいまいち地味な存在かも知れません。

当ブログでは音壁名曲IF YOU LOVE ME, REALLY LOVE MEでお勧めしているジャッキー・トレントもかなり知名度は落ちますね。このカバー曲も「YOU TUBE」での再生数は微々たるものなので、世間的にほとんど知られていない曲という感じかな。然しながら個人的にはByrds版と同等あるいはそれ以上の感動を呼ぶ素晴らしいバージョンと感じます。メロディメーカーとしての素晴らしさは世界屈指とも言えるキャロルキングですが、この曲の悲し気なメロディも実に感動的で美しい。それを歌うジャッキー嬢も全ての言葉一言一言を丁寧に情感込めてねっとりと歌い上げている感じ。この秀逸なメロディと情感豊かな唱法が見事にマッチし実に感動的で素晴らしいバージョンに仕上がっています。IF YOU LOVE MEの壮絶な音壁カバーといい、トニーハッチとのコンビでの音楽センスはグレイト過ぎますね。

「YOU TUBE」で聴けます。

Dusty Springfield / GOIN' BACK
Byrds / GOIN' BACK
Pretenders / GOIN' BACK

SPOTNICKS / AMAPOLA '63



60年代に活躍したスウェーデンのエレキ・インストグループ、ザ・スプートニクスの63年のヒット曲。オリジナルは1920年頃のインストらしく、その後に歌をつけてヒットし、更に世界中でカバーされている歴史的名曲です。このブログをご覧になっている皆さんならば山下達郎のアカペラ版でよくご存知でしょう。個人的には映画「Once Upon a Time In America」で効果的に使われていたのが印象に強く残っています。ゆったりとした品の有る甘いバラードで郷愁を誘うかのような切なくも悲しげな雰囲気が心に沁みますね。

ところが、こちらの変てこな宇宙服に身を包んだイカれた奴ら、スプートニクス版の方はギター・ビンビンの元気なエレキサウンド。スピードに乗ってロケットが宇宙を飛び回っているかのような爽快感と随所にブレイクを入れた歯切れの良いサウンドが素晴らしいですね。同じアマポーラとは全然思えない程の内容ですが、元のメロディの良さも手伝ってか非常にキャッチーで明るく楽しい気分にさせてくれるのです。山下達郎も何度も番組でオンエアしてますが、是非CDで良い音で聴きたいとベスト盤などを購入したことがあるんですが、音に全く迫力が無かったり、エコー感が不足していたりして大失敗した経験があります。日本盤なんかも出ていますので、当時物シングルで聴くのがいいようですよ。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(歯切れの良さ)ポップ偏差値合計
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E.L.O. & OLIVIA NEWTON JOHN / XANADU '80
zanaduu
オリビアニュートンジョンというと「ポップ」だけど「薄い」という印象。対する ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA は「濃いポップ=パワーポップ」の有名バンド。その両者が組んでほど良い濃さの「スーパーポップ」が誕生した訳だが、一体どんな理由でこんなコラボレーションが実現したのだろう。

タイトル「XANADU」をネット辞書で調べると
1.英詩人S.T. Coleridgeの詩Kubla Khanの中の地名
2.桃源郷。元来は、中国、元の夏期の都であった上都(内モンゴル自治区多倫北西に遺跡が残る)をさす語。
とあるけど、きっと桃源郷という意味で使っているのだと思う。

出だしのシンセの入り方やコーラスの入れ方など軽快だけどどこか濃いE.L.O.ワールドがしっかり楽しめるのが嬉しい。エレピやきらびやかな電子音の数々も中庸の魅力というか、軽快なので嫌みに聞こえないのがいいね。まあだから世界的大ヒットに繋がったとも言えるのだが。メロディラインも理想郷/桃源郷を憧れる気持ちがうまく表されているなかなかのものだ。

明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(桃源郷への憧憬)ポップ偏差値合計
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CULTURE CLUB / KARMA CHAMELEON '83
CULTURE CLUB  KARMA CHAMELEON.jpg KARMA KAMELEON2.jpg KARMA KAMELEON3.jpg
邦題「カーマは気まぐれ」。ビデオクリップ製作がいよいよ盛んになりベストヒットUSAなどでそれらを見るのが新鮮な楽しみだった時期。この曲も私の周囲では大流行したんだけど、今にして思えば他愛のないポップソングだね。それでもカルチャークラブはボーイジョージのファッション含めてNEW WAVE的人気のあったバンドだった。

明るく軽やかなリズムとちょっと調子はずれで飄々としたハーモニカみたいな音色で力の抜けたとぼけた味が出てていい。「CHAMELEON」、「RED,GOLD&GREEN」という歌詞やボーイジョージのファッション含めて華やかで鮮やかな色彩を感じさせてくれる曲。メロディも爽やかで軽くて明るくポップに弾けていて、この時代の軽薄さが滲み出てていいネ。好きだなあこの頃の空気。
(画像2、3は当時の雑誌宝島に連載されていた「スージィ甘金/ださいぜ木村くん」より)
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(飄々とした軽薄さ)ポップ偏差値合計
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OMID OMD(Orchestral Manoeuvres in the Dark)/ ENOLA GAY (エノラゲイの悲劇) '80

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私がこの曲を聴いてた頃は単に英国産NEW WAVEというくくりで、AZTEC CAMERAなどネオアコものと一緒くたにして聴いてたんだけど、ギターポップのガイドブックにも一言も出てこないところを見ると、今では完全にテクノポップに位置づけられているんだね。

出だしのキャッチーなシンセのフレーズはテレビ朝日系のCNNデイウォッチ?だったかの深夜番組で長いこと使われていた。明るく軽快でさわやかだからかなり万人受けしそうだものね。お歌の方は歌詞の内容に合わせて?ちょっと悲しげで痛みを伴った感じでかなりネオアコに近いものを感じます。メロディも情感、味わい深いからテクノ(技術)先行という印象を与えることもなく好感が持てます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(キャッチーなメロ)ポップ偏差値合計
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BAY CITY ROLLERS / SUMMER LOVE SENSATION '77
BCR Summerlove.jpg Shelleys Children  Everything.jpg
ベイシティーローラーズのヒット曲で邦題「太陽の中の恋」。まさに邦題通りの明るく幸せ感に満ちた陽気なポップス。ピアノの連打と鐘の音が鳴り響いて始まるという個人的にとってもツボな出だし。ここはフィルスペクター/ナイアガラ系音壁サウンドと言っていいでしょう。その後のAメロこそ単調なベース中心の暗めのトラックだけど、サビに向かって徐々に盛り上げていく様が楽しい。そしてサビで一気にメロディ大爆発。ストリングスやコーラスと一体になってハイテンションで歌うレスリーも能天気でいいのです。途中「ドゥワップ、ドゥビドゥ」なコーラスでブレイクが入ったりと展開もなかなか。

最近Shelley's Childrenというグループが女性ヴォーカルでカバーしていてこれもなかなかの出来でオススメです。基本的に忠実なカバーなのですが、ヴォーカル含めて全体的にエコーがかかり、ドラムス、ベースなども重量感が増した感じで、より音壁っぽいです。流石にボーカルに能天気さが足りず、こういうカバーを聴くとあらためてレスリーの能天気さの偉大さに気づきます。それにしても小学6年生の頃に聴いたBAY CITY ROLLERSが洋楽初体験な私ですが、まさか40歳過ぎてこの曲の感想を書くようになるなんてねえ。

「YOU TUBE」でこの曲の映像が見れます。出だしでウッディ(二宮和也似だな)が叩いてる鐘って正式にはなんて楽器名でしょうか?またこういうピアノの連打って何か専門的な言い回しがあったような気がするのですが?
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ピアノ連打と鐘)ポップ偏差値合計
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NOLANS / I'M IN THE MOOD FOR DANCING (ダンシング・シスター) '79
NOLANS I'M IN THE MOOD FOR DANCING.jpg NOLANS MYOJO.jpg
'79年のイギリスのガールグループの大ヒット曲。個人的にロックに目覚め始めた頃に聴いたこの曲は軽薄な白人ディスコヒットという印象で、ハナから馬鹿にして耳にすること自体避けていた覚えがある。橋本徹氏監修のお洒落なフリーソウルコンピで始めてこの曲を聴いた若いリスナーには一体どのように聴こえたのだろうか?サウンド的に特筆すべきものは皆無だが、軽やかで高揚感いっぱいのコーラスと明るく楽しい曲調は誰でも気軽に楽しめるポップソングとして秀逸だネ。イギリス人としてはルックスも可愛らしく、悩みが無さそうなところもいい。別ミックス版とかも出てるようだけど内容はどうなんでしょうか。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(軽やかなコーラス)ポップ偏差値合計
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TEAR DROPS (THE 5 TEARDROPS) / Last Gamble Go Billy 「THE TEAR DROPS」収録
TEAR DROPS.jpg LONDON NITE.jpg 5TEARDROPS BONE.jpg
日本のロカビリーバンドのインディーズ時代、80年代中期~後期頃の作品。スピードのある竹を割ったような響きのドラムスを強調したトラックで、いわゆるロカビリーサウンドらしい。らしい、というのは私自身ほとんどこの手のサウンドに馴染みがないからで、初聴時はスカかと思ってしまったから。まあ、そう思うぐらいスカにも通じる抜群のスピード感&乾いた雰囲気、サウンドの潔さを持ったポップな曲。

そんなトラックをベースに明るく、ちょっいほろ苦なメロディ、軽快な唱法でグイグイと聴かせてくれるノリノリ・サウンド。「三つ数えて」のところはメロディも「キャンディーズ / 微笑がえし」と同じなのはご愛嬌。インディーズ作品だろうからか全体の音のバランスが極端で、ギターなどの装飾音が奥に引っ込んでいてほとんど目立たない。しかし、それでかえって単純明快なロカビリー・サウンドの楽しさ、ノリの良さを強調することに成功したと思われます。

クラブでは相当な人気曲らしく、新宿ツバキハウスのロンドンナイト主催の大貫憲章企画のコンピ「LONDON NITE ALL-TIME REAL GREATEST HITS」にも収録されています。なお、後のメジャー盤とは内容が違うらしいのでご注意。正確には「LAST GAMBLE ★ GO BILLY」と表記するようです。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(潔いロカビリー)ポップ偏差値合計
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SPARKS / AMATEUR HOUR '74 「Kimono My House」

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アメリカ出身のロック・バンド、スパークスの3RDアルバム「KIMONO MY HOUSE」収録曲。曲の基本はスピード感とポップ感のあるロックで、ピチピチと跳ねる獲れたての魚を思わせる活き活きとしたギターが魅力的。曲全体を引き締め、瑞々しさと快活さを与えていますネ。歌はジャケの女性が歌っているんじゃないかと思える程の女性的なファルセット・ヴォイスで、Aメロの語り口調的な唱法はオペラを思わせるし、全体に感じられる中性的でミステリアスな雰囲気はグラムロック辺りをも彷彿させます。更にサビ部分はテンションも高く、緊迫感、昂揚感と勢いを感じさせ、そのダイナミックで濃い目のメロディからも個人的にはパワーポップと呼びたい内容です。「YOU TUBE」にスタジオ録音版はアップされていない模様。パフォーマンスは落ちるけどスタジオライブ風のものがアップされています。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(快活なギター)ポップ偏差値合計
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SUPREMES / YOU CAN'T HURRY LOVE '66 LP「SUPREMES A GO-GO」収録
YOU CANT HURRY LOVE180.jpg YOU CAN'T HURRY LOVE.jpg DIANA ROSS 2.jpg
1966年のモータウンのヒット曲である「THE SUPREMES / YOU CAN'T HURRY LOVE (邦題 恋はあせらず)」のトラック(カラオケ)は、日本を含む世界中のポップスで使われています。「ダンダンダン、ダッダ、ダンダン」というパターンのあれです。明るく元気でノリノリなグルーヴはポップスの王様トラックと言っても過言ではありません。

その特徴的な躍動感溢れるベースラインと鈴の音、軽快で乾いたドラム、「チャッ、チャッ」というギターのカッティングが歯切れの良さを演出しています。フゥーフゥーという高揚感あるコーラスは爽やかでちょっと濃い目のリードとうまく中和しあっています。もやもやしたギターや控えめなピアノはあまり目立たず、やはりこうしてあらためて分析してみてもこのトラックの魅力が「ベース&ドラムのコンビネーション、カッテイングギターと鈴の音」からなるなあ、と再認識させられます。

今年の7月15日で発表されてからちょうど40年が経過しますが、いまだ同トラック使用曲が毎年のように作られ、数多くのヒット曲を生み出し、更にはその子供、孫的曲をも生み出していく様は、世界一有名な種牡馬「NORTHERN DANCER」のそれのようであります。今後も数多くの音楽家の手により同トラック使用曲が脈々と作り継がれていくことでしょう。「恋はあせらず」トラックよ永遠なれ。

Edward Holland/Lamont Dozier/Brian Holland
PRODUCED BY B.HOLLAND/L.DOZIER (MOTOWN 1097) RELEASED JULY 15,1966
BASS GUITAR WAS PLAYED BY CAROL KAYE. AND SHE MADE UP THAT BASE LINE. IT'S BASED ON A SAMBA BEAT.
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(始祖曲)ポップ偏差値合計
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BLUE ANGEL / MAYBE HE'LL KNOW '80 「BLUE ANGEL」収録
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CYNDI LAUPERが大ブレイクする以前に在籍したグループの軽快なポップス。山下達郎もSSBでオンエアした。亜種トラックだが、出だし部分など魔改造ハリーラブ!てな感じでいろいろいじって工夫した様子が微笑ましい。その後の基本サウンドも鈴の音入りドラム類、ギターの躍動感やベースの重量感などロカビリーをベースにしていながらかなりハリーラブの影響が感じられて良い。シンディローパーのキャラも相まってかなり能天気で明るく元気で好感が持てる。この曲は「Girls Just Want to Have Fun」でブレイク後、86年に再演してるのだが、そこではロカビリー色は無くなりサウンドも迫力に欠けハリーラブ色も薄まりつまらない内容なのでご注意を。売れ線を狙うというのはこういうことなんだねえ。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(能天気ロカビリー)ポップ偏差値合計
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【 ポップ偏差値 65

STEVIE WONDER / I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU '84



スティーヴィー・ワンダーの1984年の世界的大ヒット曲。日本でもCMに使われるなど広く馴染みの曲ですね。モータウン初期のFINGERTIPS PART.2のような黒いグルーヴは全く感じさせないし、ソウルというよりもポピュラーヒットという感じ。曲はウォーキングテンポの甘めのラブソング。特に凝ったアレンジではなく悪く言えば平凡だけど逆に言えば飽きのこない聴きやすいアレンジ。特筆すべきはメロディラインでAメロ、サビともなだらかで実にキャッチー。世界中でナンバーワンヒットとなったことも頷ける出来です。全体として穏やかで心が休まる感じですね。日夜世界中の濃い曲を探索、堪能している私ですが、この曲はいつ聴いても心に沁みるんですよねー。かれこれ30年以上聴いていますがキャッチーな曲でありながら全く飽きがきません。因みに作曲やアレンジも本人が行っており改めて彼の音楽的才能の凄さを認識させられる曲です。

「YOU TUBE」で聴けます。

ABBA / WATERLOO(恋のウォータールー) '74



スウェーデンのポップグループ、アバの最初のヒット曲で74年の作品。明るく元気な曲で彼等にしてはかなりロック的でリズミカル。曲の節目節目で「ダダッタ、ダッタ、ダッタ」と調子づけの音頭を入れるところ含めて曲調は「Wizzard(Roy Wood) / See My Baby Jive」に似てますね。随所に入るピアノは如何にもアバらしい感じで、軽快さやスマートさ、そして歯切れの良さを感じさせます。タイトルは「ワーテルローの戦い(ナポレオンが負けた戦い)」のことなんだけど、一体何をどう歌ったらこんな曲になっちゃうのかよく分かりませんが、溌剌とした女性のツイン・リードと爽快かつキャッチーなメロディで快勝した気分になれますね。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ロイウッド節)ポップ偏差値合計
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BRUCE SPRINGSTEEN / SHERRY DARLING '80 「THE RIVER」収録

BRUCE SPRINGSTEEN SHERRY DARLING 3.jpg BRUCE SPRINGSTEEN SHERRY DARLING2.jpg BRUCE SPRINGSTEEN  SHERRY DARLING.jpg

1980年の2枚組みアルバム「THE RIVER」収録曲。画像のシングル盤はアルバム発表後にカットされたようです。おそらく日本ではシングルカットされていないので知名度は低いですが、明るく軽快なスプリングスティーンらしいロックンロール。

イントロのサックスの景気の良い響き、スプリングスティーンの陽性の声に荒々しくも歯切れのよい唱法、軽快なリズムに明るいムード漂うメロディラインと、日本人が憧れていた60/70年代の豊かで平和なアメリカの雰囲気そのものという感じ。更にこのスタジオ録音アルバム中、唯一ライブ仕立てで録音されており、賑やかな喚声や、手拍子などが入ることにより楽しいムードが増幅されてますね。

「YOU TUBE」で聴けます。なお、この曲は1977年にはアルバム「Darkness On The Edg Of Town」用にスタジオ録音されていたようです。また、78年のライブ動画を見るとスプリングスティーンが「パーティー・ノイズ」を観客に求めていることから、やはりパーティー等で楽しめるような曲を意図して作られた曲のようです。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(楽しい雰囲気)ポップ偏差値合計
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ELVIS COSTELLO / OLIVER'S ARMY '79 「Armed Forces」収録

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エルヴィス・コステロの曲作りのセンスが如何なく発揮された傑作ポップ。「オリーバーの軍」という、どう解釈しても重たーい内容であろう詩をこれほどまでに軽やかにポップにアレンジしたのは、やはりニックロウPの手腕による所なのでしょう。

基本はエレピが心地よく鳴り響く軽快なロックンロール。コステロの作ったメロディは変化に富みながらも各パートがどれも流暢でかつ豊潤&熟成した味わいを持つ。特にサビ部分のしっかりと突き抜けた箇所の醸す高揚感と甘味は美味。熟年ライターの書いたかのような完成度の高いラインを持ちながらも十分に若さ、フレッシュを感じさせる所が素晴らしいネ。

Wikipediaのこの曲の項によると、Blur, Belle & Sebastian, Peter Mulvey, Deborah Hocking Band, OK Go, O'Malley's March, Dirty Pretty Thingsといった方々にカバーされているそうです。

「YOU TUBE」でこの曲の動画Kenny Everett Show版が見れます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(黄金旋律)ポップ偏差値合計
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ROMAN HOLLIDAY / DON'T TRY TO STOP IT '83 LP「COOKIN' ON THE ROOF」

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イギリス人にもこんな能天気なグループがあるのか!と驚いてしまう明るい曲だ。元気でテンポの良いロカビリーにヴォーカルもワムのジョージマイケル系の能天気さで曲調にマッチしてるね。なんといっても邦題は「おいらはハリキリボーイ」だ。バカ万歳!って感じがいいよ。曲も短くて潔い。

イギリスのロックンロール/ロカビリー系のグループと思っていたが、ジャイヴ・ミュージックを取り入れた、という点でユニークなグループらしい。知らなかった。こんなごきげんでポップなジャイヴ・ミュージックでオススメの曲がありましたら教えて下さい。(私、このグループしか知らないみたい。)
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ハリキリボーイ)ポップ偏差値合計
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BEENIE MAN feat. TONY CURTIS & ARP / MISSING YOU と L.U.S.T. / SWEETNESS OF YOU LOVE '98

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THE POLICEのヒット曲EVERY BREATH YOU TAKEのトラックを使ったレゲエのヒット曲を二曲。ともに「REGGAE HITS VOL.23 / V.A. (JET STAR JECD 1023)'98」収録。このページで試聴出来ます。

「THE POLICE / EVERY BREATH YOU TAKE '83」はギターの柔らかで心地よい刻みが特徴的ですが、世界的ヒット曲である通り、その甘ったるいメロディとポピュラリティの高い出来により、チト飽きっぽいのがタマにキズでポップ偏差値は60。

そのトラックを使って97年にPuff Daddy featuring Faith Evans and 112がヒットさせたI'LL BE MISSING YOUはラップ・バージョンでこれもヒットしました。ギャングスタ・ラップ好きの私から言わせてもらうと、やはりヒットしたなりのポピュラリティにより私の好きな黒人音楽の持つ過剰な何かが薄まった内容。トラックも凡庸で、発想は買えるがポップ偏差値は58。

そして、そのPuff Daddy版をジャマイカのDJがカバーし、98年にローカル・ヒットさせたのが私がオススメする「BEENIE MAN feat. TONY CURTIS & ARP / MISSING YOU」。ダンスホール向けに重低音などを強調し、無音部分などを加えうまく振幅を効かせたトラックに「EVERY BREATH YOU TAKE」ギターが心地よく響く素晴らしい内容。BEENIE MANの明るく陽気なDJ(ジャマイカ版ラップ)もうまく嵌ってポップ偏差値は65。原曲の持つ英国的ポピュラリティが米国黒人文化を経由し、うまくレゲエに変換されており、異文化交流の妙味に感慨もひとしお。

そしてほぼ同時期に、やはり同じジャマイカでPuff Daddy版を受けて作られたメロウなR&B風バラードが「L.U.S.T. / SWEETNESS OF YOU LOVE」。個人的にここで聴かれる80/90年代R&B風な感傷的な唱法は好きではないが、何せBEENIE MAN版同様にトラックが美味なのでほとんど気にならない。因みにL.U.S.T.はジャマイカでも歌えるシンガーとして有名なLUKIE D,TRILLA U(aka THRILLER U ソウルファンにも有名),SINGING MELODY,TONY CURTISの4人で構成されるスーパー・ユニットなので歌の実力も確か。BEENIE MAN版のように踊ることを目的に作られていない分だけ、トラックの心地よさだけならこちらの方が上でポップ偏差値は65。

是非この二曲の妙味ある「EVERY BREATH YOU TAKE」トラックを多くの方に堪能して頂きたい。そして他にも同トラックを使用したオススメ曲をご存知でしたらどうか教えて下さい。因みに同トラック使用曲はレゲエでは他にも幾つかあります。

「CHAKA DEMUS & PLIERS / I'LL BE MISSING YOU」は基本的にPuff Daddy版のカバー。SLY+ROBBIEによるトラックは完成度は高いものの、ポピュラリティも高く、SINGER,DJともに安っぽい感傷的メロディが鼻につく感じで偏差値は59。

「ELEPHANT MAN / WATCHING U」も基本はPuff Daddy版ですがギターの刻みは無く、ダンスホール・スタイルを強調したチト粗暴なトラック&DJで心地よさは感じられない。「M'LONIE & MOOFIRE / SMILE ON YOUR FACE」,「MR.LEXX / GI DEM A SCOOBAY」,「M'LONIE / ETERNAL FLAME」等も同一トラック使用曲ですが特に妙味は無い。

【 ポップ偏差値 64

Ray Conniff / ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG '75



レイコニフの1975年の同名タイトルアルバム収録曲。レイコニフは女性12人、男性13人もの大編成な男女混声コーラスグループであるRay Conniff And The Singersのバンドマスター(指揮者)。主に1960年代から1980年代にかけてソロ名義、シンガーズ名義合わせて100枚以上ものアルバムをリリースしています。ジャンル的にはイージーリスニングといった感じでポップス界隈では軽視されてますね。アルバム収録曲もヒット曲のカバー中心だし、山下達郎SSBではこれまでただの1曲もオンエアされていないことがその証左とも言えるでしょう。尖った、派手な音楽ばかり聴いてきたので個人的にも完全に盲点になっていましたが、secondhandsongs.comで自分の好きな曲の面白いカバーはないかと探し回っているとやたら目につき、幾つか聴いているうちに、彼らの男女混声コーラスの魅力に嵌ってしまった次第。

曲は75年のB.J.Thomasのヒット・カバー。オリジナルは情感深いメロディの素晴らしい曲だけど、男性ヴォーカルのみが目立ち、いたって素朴な味わい。それに対しレイコニフ版は透明感と奥行のある男性コーラス、爽やかで軽やかな女性コーラスが複合的に絡み合い、実に心地よい立体的で奥深い音世界が構築されている。当然だけど、声質・唱法とも魅力的な歌手ばかり集められているのでそれが大人数編成となり、曲の魅力を引き立てるコーラスアレンジを施せば、オリジナルを凌駕する曲が出来ないはずがないですよね。「ソロでこそ魅力が発揮される曲があれば、一方で大編成な男女混声コーラスであればこそ一層輝きを増す曲もある」ということを彼らの多くの良曲を聴いて実感しました。

「YOU TUBE」で聴けます。「YOU TUBE」(録音風景)

他のお勧め曲もあわせてどうぞ。
Ray Conniff / You Are the Sunshine of My Life
RAY CONNIFF / Alone Again (Naturally)
Ray Conniff / TIE A YELLOW RIBBON ROUND OLE OAK TREE
RAY CONNIFF / TOP OF THE WORLD
Ray Conniff / Young Love
Ray Conniff / MAKING OUR DREAMS COME TRUE

BOBBY VINTON / I WILL FOLLOW YOU '70



60'Sガールポップのボビー・ヴィントンによるカバーで1970年のアルバム「My Elusive Dreams」収録曲。元々は1961年にFranck Pourcel et son grand orchestreがChariotとして出したインスト曲に歌詞をつけて1963年にLittle Peggy MarchがI WILL FOLLOW HIMとしてカバーし大ヒットしたもの。山下達郎SSBでは同じく男性版のRick Nelson版がオンエアされています。オリジナルのペギー版は秀逸なメロディに瑞々しい女性コーラスの映える元気なガールポップですが、数々のカバーが出し尽くされた70年に発表されたこのボビー版は一味違い、ゆったりとしたテンポに落ち着いたヴォーカルで始まるのが特徴的。憂いを帯びた女性コーラスを入れる等かなりオリジナルとの差別化をはかっている感じです。特筆すべきは、ゆったりとした流れからサビでグッとテンポアップするので
この曲の売りであるサビの盛り上がりが最大限に生かされている点。更に終盤ではそのサビを繰り返すことによる緊迫感の増幅が半端なく素晴らしい。アレンジの妙味ここにありといった感じの展開が絶妙な奥深い作品です。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(盛り上がり)ポップ偏差値合計
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Jesse Winchester / Midnight Bus '72 「Third Down, 110 To Go」収録



アメリカ出身のカナダのシンガーソングライターのジェシ・ウィンチェスターの72年の2ndアルバム「Third Down, 110 To Go」収録曲。曲は明るくポップなカントリーソング。適度なスピード感に明るく大らかで牧歌的な雰囲気がいい。古き良き時代のアメリカ/カナダの大陸的で平和で楽しい長距離バスの旅って感じで好印象。サビのメロディもイイね。

カントリーもSSWも全く詳しくないので彼の知名度がどの程度のものなのか全く知らないのだけれども検索してみてもほとんど話題になっていない感じで日本ではほとんど人気が無いみたいですね。特にこの曲「ミッドナイト・バス」(夜行バス)についてコメントしている日本人は皆無の模様。今から35年前の83年に山下達郎氏がNHKサウンドストリートでオンエアしています。私は明るくポップなカントリーが好きなので先日SPOTIFYで彼の曲を沢山聞いてみたんだけど、残念ながらこんな感じの曲は他には無かったですね。それだけに改めて達郎氏の知識と選曲の素晴らしさには感謝するしか有りません。同じくカントリー系ポップの超名曲である「LEAPY LEE / IF I EVER GET TO SAGINAW AGAIN」も全く無名に近い存在だったしね。またこんな隠れたカントリー系ポップの名曲をオンエアしてくれないかな。(こんな感じの良曲を知っている方がいたら是非教えて下さい。)曲は「SPOTIFY」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(牧歌的)ポップ偏差値合計
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LARRY LEE / DON'T TALK 「MAROONED」'82



74年に「Jackie Blue」という小ヒットを出しているカントリー・ロック・バンド「Ozark Mountain Daredevils」でリードヴォーカルをしていたラリー・リーの82年のソロアルバム「MAROONED」収録曲。ジャンル的にはAORに分類されているようです。日本盤のジャケットには鈴木英人が起用されていることからも明白ですが、明るく爽快で華やかな曲。ちょうどこの頃の山下達郎、大滝詠一にも通じるところが有りますね。

サウンドは全編に渡り導入されている手拍子風の効果音のシャンシャン感や軽くエコーを効かせたドラムなど音壁的要素あり。少し憂いを帯びたメロディだけど感情を抑えたヴォーカルに爽やかなコーラスということで全体として感じる乾燥感と陽光降り注ぎな開放感が素晴らしい。邦題が「ロンリー・フリーウェイ」ということで晴れた日のドライブにもってこいの心地よい曲です。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(シャンシャン感)ポップ偏差値合計
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はしだのりひことクライマックス / 花嫁 作曲端田宣彦/坂庭省悟 編曲青木望 '71



はしだのりひことシューベルツとして「風」というヒット曲を持つ「はしだのりひこ」とクライマックスの71年のヒット曲。「花嫁は夜汽車にのって嫁いでゆくの」と始まる駆け落ちとも受け取れる内容の曲で如何にも昭和レトロな風情を持った曲。「命かけて燃えた恋が結ばれる」なんて決死の感じが純朴な昭和の恋愛・結婚事情を感じさせてイイね。いわゆる70年代初期のフォークソングの代表的ヒットソングだけれども、この決死感には個人的に70年代ソウルや90年代のギャングスタラップに通じる美味しさを感じます。こういう「何もかもなげうつ」行為ってのは人の心を熱くさせるね。

サウンドの方は歌詞とは対照的に明るく元気でポップなアレンジなのが良い。何よりも全体を通してのダイナミックなメロディラインがどこをとっても素晴らしい。特に「命かけて燃えた恋が結ばれる」部分の盛り上がりは最高で胸を打ちます。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(決死感)ポップ偏差値合計
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SQUEEZE / VICKY VERKY '80 LP「ARGYBARGY」

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スクイーズのアルバム「ARGY BARGY」には「ANOTHER NAIL IN MY HEART」以外にもう1曲ポップな曲があります。歌詞に一言もヴィッキー・ヴァーキーって出てこないから、単にアルバムタイトルと語呂を合わせただけ?みたいな曲名ですが内容はいいね。曲名の印象ほど明るくポップな曲調ではないけれどスピード感はなかなかのもの。イギリス産ということもあり、その緊迫感のあるサウンドとメロディのエッセンスからはネオアオに通じるものも感じます。常々ORANGE JUICEの1ST アルバム「You Can't Hide Your Love Forever」に最も影響を与えたアーチストは誰なのか?と疑問に思っているのですが、スクイーズの80年のこのアルバム「ARGY BARGY」辺りが近いのかなあ、、、なんて思ってます。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ネオアコ風味)ポップ偏差値合計
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CARPENTERS / TOP OF THE WORLD (A&M 199)'73

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日本でも人気だった世界的ポップスターの男女デュオ、カーペンターズによる73年のヒット曲。元々はROSE GARDENのヒットで知られるLynn Andersonがカーペンターズのアルバム内のこの曲をカバーし、カントリーチャートでヒットさせたのが始まり。Lynn版を聴いてみるとカーペンターズ版と比べて確かに仄かなカントリー色を感じさせますね。その辺りの土埃を洗い流して、よりスマートに洗練させた所にカーペンターズ版の世界的ヒットの要因があります。加えてカレン・カーペンターの、よく言えば癖の無い、悪く言えば無色透明・人畜無害な声質も大きな要因と言えるでしょう。(*1)

そしてこの曲の最大の魅力は、その明るく多幸感に満ちた爽やかなメロディにあります。牧歌的で平和なムード一杯のA,Bメロも素晴らしいけど、小高い丘を次々と乗り越えて行くかのような起伏に富んだ、高いキーでのサビメロは極上もの。個人的にカーペンターズというと、「PLEASE MR. POSTMAN」のカバーにおける、あまりの軽さ、薄さ、奥行きの無さに辟易としてしまう(*2)んだけど、事この曲においては、彼女達の良い意味での軽薄さがとても上手く作用したと言えるのではないでしょうか。

(*1) アグネス・チャンによるカバーもある。ちょっとハリーラブっぽくて、結構相性は良いかも。誰かハリーラブ版作ってくれないかなあ。

(*2) ビートルズ版の後から、こういう薄いカバーを出す神経が許せん(笑)。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(メロディ)ポップ偏差値合計
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ALAN PARSONS PROJECT / DON'T ANSWER ME '84

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イギリスのロックグループによって80年度中期に蘇ったウォール・オブ・サウンド。ロックと言ってもその洗練された雰囲気と感傷的なメロディから所謂AORとして捉えた方が良さそうですね。メロディの優しく湿り気のある内容と対比してサウンドは力強い音壁となっています。厚めに奏でられるカスタネットとアコギのシャンシャン感で全体をリード。メリハリのあるドラムスが快活さを醸し、ポップ感を増幅させています。リードの適度に力の抜けた唱法やメロディの作りからすると静かなバラードとして作られるべき内容だったとも言えますが、思い切った音壁仕様とすることで世界的成功を収めることが出来ました。

「YOU TUBE」でプロモーション映像が見れます。音壁を楽しむならこちらで。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(シャンシャン感)ポップ偏差値合計
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BAY CITY ROLLERS / I ONLY WANT TO BE WITH YOU (二人だけのデート) '76

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70年代に日本で大ブレイクしたイギリスのアイドルグループ、BCRのヒット曲。オリジナルはDUSTY SPRINGFIELD('64)でカウシルズのBILL COWSILL('71)もカバーしている。BCR版に長らく馴染んだ耳で聴くと、オリジナルのDUSTY SPRINGFIELD版はどうにも垢抜けなく感じる。またBILL COWSILL版も明るさと弾け具合がいまひとつ。それらと比べるとリードヴォーカルのレスリーマッコーエンのくねんくねん、なよんなよんとしたねちっこい歌い方と明るい声質は実にこの曲にマッチしてるネ。このフェロモン垂れ流しなレスリーの歌声にかつてのタータンギャルたちは犯られてしまったのだろうか。単純明快で分かりやすいポップなアレンジも気持ちいい。最後の頃に入るレスリーの「フゥー」という雄たけびも能天気な曲調に華を添えてます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(能天気フェロモン)ポップ偏差値合計
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NICK LOWE / CRUEL TO BE KIND '79 (Rederscope ADA43)

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高揚感のある軽快なポップスとして有名で人気曲ですね。ジャンルとしてはパブロック?まあ単純にポップロックと言ってもいいと思うんだけど、二本?のアコギ中心の素直なサウンドがエバーグリーンな味わいを醸しだしてますね。タンバリンなども加わった音のシャキシャキ感も好みです。「恋はあせらず」もそうだけど、こういう風な鈴付きタンバリンの音色は心地いいなあ。幼少時のころのお遊戯会やクリスマスのトナカイなどのノスタルジックな記憶を思い起こさせるのかなあ。こういうシャキシャキした明るいポップスをもっと沢山味わいたいものです。因みにこの曲「三遊亭円丈 / 恋のホワンホワン」というカバーがあるそうです。歌はともかくサウンドの方は気になりますね。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(シャキシャキ感)ポップ偏差値合計
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斉藤美和子(さいとうみわこ) / I WANT LOVE '88 作曲長谷川智樹 編曲大木雄司 「GIRL MEETS BOY」収録

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ロック系ギターに導かれて景気良いホーンで始まる明るく元気なポップソング。「BRUCE SPRINGSTEEN / BORN TO RUN」のイントロの印象的なギターフレーズのホーン版みたいな感じなので、とても高揚感があります。斉藤美和子さんの声質は所謂アニソン歌手としても通用しそうな特殊声。ロリ系声優フェロモン声とでも言いましょうか、なかなか美味。更にこの曲で特筆すべきはサビメロのテンションの高さ、突き抜け具合と弾けっぷり。ともすれば情緒的で湿ってしまいそうなメロディに「I WANT LOVE」という超ポップな子供声(本人?)な掛け声(風コーラス)が乾いてて、弾けてて、元気で、明るくって、素晴らしい!

元タンゴ・ヨーロッパのヴォーカリストの88年のソロアルバム収録曲。どうもバンド名から、いけ好かないスカしたNEW WAVE系バンドってなイメージを持っていたんですが、全然違いましたね。最近再発されたこのアルバムのCDには他にもナイアガラなバラード系名曲「LONELY STAR DUST DANCE」も入ってます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(超ポップなコーラス)ポップ偏差値合計
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洋楽スーパーポップの世界(4)




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