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ザ・スーパー・ポップ宣言

甘茶ソウル百科4

甘茶ソウル百科事典の世界(4)
THE WORLD OF " ENCYCLOPEDIA OF SWEET SOUL " (4)



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【 SWEET SOUL DISC GUIDE 300 BILLY'S SELLECT編 】

【 BILLY'S 008 】 BROADWAY / YOU TO ME ARE EVERYTHING '76 (GRANITE 540)

broadway.jpg

「FREE SOUL WING」にも収録されたイギリスの黒人グループ、REAL THINGのカバー曲。そのライナーにも触れられてますが、こちらはアメリカのソウルグループによるカバーでプロデュースはパトリック・アダムス。切ない泣きのメロディに爽快で高揚感あるメロディが素晴らしい曲。高空を駆け抜けるストリングスの清々しさって言ったら無いネ。

ヴォーカル・ワーク、サウンドともに高度に洗練されたREAL THING版と比べ、このBROADWAY版はいまいち垢抜けない感じ。然しながらヴォーカルは荒削りで緊迫感があり、情感もより深く、なかなかソウルフルで味わいは深く濃い。ソウル好きならやはりこちらも聞き逃せません。

同じくソウルグループのREVELATIONによるカバーは、アレンジが少し独自解釈されており、適度に力の抜けたモダンソウルといった感じ。まあ元歌がいいからどういじっても美味しい曲という感じですね。

wikipediaにこの曲の項目があり、それによると、Frankie Valli、Sonia、Tiny Tim、Marina Reiなどのカバーがあるとのことです。更に調べてみると他にも、OHIO PLAYERS、SANDRA PIRES、MATT'N'PHATTなどもあるようです。。(その後、Raymond Lauchengco、Samona Cookeによるカバーがあると情報をお寄せ頂きました。記事はこちらです。)
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(清々しさ)ポップ偏差値合計
78977889568


【 BILLY'S 021 】 FIVE SATINS FEATURING FREDDIE PARRIS / SUMMER IN NEW YORK P.39,80

FIVE SATINS.jpg

古くはDOO-WOPの時代から長ーく活躍したファイブサテンズ。一般に代表曲一曲と言えば、ヒットした「IN THE STILL OF THE NIGHT」ということになるでしょう。一方、山下達郎SSBリスナーにとっては彼の傑作プログラム「DOO-WOP特集」のテーマ曲的に使われた「SHE'S GONE(WITH THE WIND)」の情感深い甘ーいメロディも相当印象に残る超絶品曲です。後に彼らはフレッドパリスを中心(他のメンバーのことは知りません)に、BLACK SATIN FEATURING FRED PARRIS、FRED PARRIS AND THE SATINSなど様々な名義でアルバムを発表していきます。(どうやら甘茶ソウルファンには全くといっていいほど人気が無いBLACK SATIN FEATURING FRED PARRIS / ALL OVER NOWですが、この曲は私の甘茶ソウル・ベスト3に確実に入る、前述の曲と同等、否、それ以上に素晴らしいメロディを持った曲ですので、どうかお忘れなく。)

さて画像のCDですが、「THE 5 SATINS FEATURING FRED PARRIS / MEMORIES OF DAYS GONE BY (CUB 9001)」と名づけられた25曲入りで、会社名の表記も無いぐらいなのでおそらくはブートと思われます。シングルの寄せ集め的内容のようで注目はNOT ON LPで、甘茶ソウル百科事典BILLY'S SELLECT 021の「SUMMER IN NEW YORK (WANDER WITH THE WIND)」が収録されていること。

古き良き時代の香りのする、ゆったりとした、いい意味で脱力系の名曲で、恋人とのニューヨークで過ごした夏の思い出を歌っている感じです。甘く郷愁を誘うメロディにDOO-WOPの香りのするコーラスが非常に味のあるムードを作り上げています。明るく乾いた、少し埃と汗にまみれたセピア色の空気感、素晴らし過ぎ!クレジットが無いので分からないのですが、一体この曲はいつ頃リリースされたのでしょう?曲のムード、コーラスの入れ方などはかなりDOO-WOPの香りを残しながらもサウンドは70年代に入ってからのもののように聴こえますが、、、。

1. Memories Of Days Gone By
2. Can I Come Over Tonight
3. Do You Remember
4. Remember Me
5. Til The End (Of Time)
6. No One Knows
7. Golden Earrings
8. Your Memory
9. These Foolish Things
10. Downtown
11. I Didn't Know
12. On A Lover's Island
13. A Beggar With A Dream
14. Raining In My Heart
15. Land Of Broken Hearts
16. Lonely Hearts
17. Summer In New York
18. You Can Count On Me
19. The Masquerade Is Over
20. Bring It Home To Daddy
21. I Ain't Gonna Dance
22. Dark At The Top Of My Heart
23. Giving My Love To You
24. I'll Be Hanging On
25. Very Precious Oldies

【 BILLY'S 026 】 GASLIGHT P.22,273

gaslight im gonna GASLIGHT DRIFTING butchandnewports.jpg

甘茶ソウル百科事典では、BILLY'S 026で「I'm Gonna Get You」とP.22でメンバーのOLIVER CHEATHAMのことが取り上げられているだけ。その功績を考えるとあまりにも扱いが小さいが、TOMORROW'S PROMISEと並び『シングルオンリーだが良質甘茶を連発した』二大グループのもう一方がこのデトロイトのグループ、ガスライトだと言えるだろう。(噂ではREALISTICSにも数曲絶品があるらしいのだが未聴。)

I'M GONNA GET YOU、DRIFTING AWAYなどの繊細で狂おしいまでに美味な甘さは超一級品。TOMORROW'S PROMISEもそうだけどそこに流れる空気が他のメジャーグループにはない妙味ある甘さで、マイナーだからこそ個々人の胸の最奥にまで突き刺さることが出来る。大味でなく、噛めば噛むほど味の出る感じもマニア受けする要因だろう。

[GASLIGHT 7" LIST]

【Grand Junction 1001】 I Can't Tell A Lie
【Grand Junction 1001】 Here's Missing You

【Grand Junction 1002】 Drifting Away (甘茶偏差値73)
【Grand Junction 1002】 If You See Her

【Grand Junction 1100】 I'm Gonna Get You (甘茶偏差値74)
【Grand Junction 1100】 I'm Only A Man (ダンサー偏差値63)

【Polydor 14276 ('75)】 It's Just Like Magic (甘茶偏差値68)
【Polydor 14276 ('75)】 Just Because OF You (甘茶偏差値63)

[BUTCH AND THE NEWPORTS (=GASLIGHT) 7" LIST]

【BLACK ROCK 2002】 I'm Only A Man (ダンサー偏差値63)
【BLACK ROCK 2002】 OUT OF MY HANDS

ガスライトのシングルは私が把握しているのは上記の5枚となるが、5枚目は「BUTCH AND THE NEWPORTS」という名義で出てますが、「I'M ONLY A MAN」の内容が全く同一ということもあり同じガスライトと考えられている模様。

【 BILLY'S 087 】 TOMORROW'S PROMISE P.60,304
tomorrows should
[TOMORROW'S PROMISE 7" LIST]

【CAPITOL 3566】HE DON'T LOVE YOU LIKE I DO / GOOD LOVE '73
【CAPITOL 3695】YOU'RE SWEET,YOU'RE FINE,YOU'RE EVERYTHING / I'M GONNA GIVE IT TO YOU '73
【CAPITOL 3855】THE ONLY ONE FOR ME / THAT'S THE WAY IT WILL STAY '74
【MERCURY 73644】NEVER TAKE YOUR LOVE AWAY / LA LA LA LA (SHE'S MINE) '74
【MERCURY 73700】SHOULD I FOLLOW MY HEART / YOU'RE EVERYTHING GOOD TO ME '75

TOMORROW'S PROMISE の 7"は、甘百P.60の言葉通りならば、上記の5枚ということになります。このグループの持つ甘さはこれまた格別で、そこに流れる甘酸っぱさ、悲しみ、痛々しさ、そしてそららの持つリアリティは、私の心を捉えて離しません。例えばテリハフの持つ痛みのリアリティに共感される甘茶ファンは多いと思われますが、私にとって共感できる痛みのリアリティは、この TOMORROW'S PROMISE や GASLIGHT にあったりします。

彼らが残したこれら5枚のシングルは、それぞれがかなりのグレードを持ち、どれも甲乙つけ難い。しかも、甘茶チャートの最高位争いをしています。甘百で具体的に紹介されている3曲以外だけでも、
HE DON'T LOVE YOU LIKE I DO
THE ONLY ONE FOR ME
THAT'S THE WAY IT WILL STAY
NEVER TAKE YOUR LOVE AWAY
とそうそうたる超名曲がゴロゴロしております。

特に個人的に一番好きな HE DON'T LOVE YOU LIKE I DO が、甘百で紹介されいないというのは、残念無念。この曲、個人的には絶対に甘茶史上10指に入るウルトラ胸キュンメロディーのスーパー悶絶曲なのに、、、、、。これから甘茶をお聴きになられる方、絶対にこの曲外しちゃ駄目ですよ。

なお、Glenn Jones / Forever:Timeless R&B Classics というアルバムで、TOMORROW'S PROMISE / YOU'RE SWEET,YOU'RE FINE,YOU'RE EVERYTHING がカバーされてるそうです。

(ところで、なんで主語が HE なのに DON'T なの?DELFONICS でも HE DON'T REALLY LOVE YOU って曲がありますけど。)

【 BILLY'S 092 】 ANTHONY WATSON / SOLID LOVE AFFAIR
REGGAE HITS VOL.19
ANTHONY WATSON / SOLID LOVE AFFAIR

甘百で選出されていたので初めて聴くに至ったこの曲、ねちっこくてくどいほどの歌いまわしだけどもそこがおおいに魅力なのですが、初めて聴いたはずなのにどうも聞き覚えがある。で、それがどこで聴いたものだったのかというと、、、。

REGGAE HITS VOL.19 / V.A. (英JETSTAR 1019) 95年?

そう、レゲエのコンピなのです。ここではこの曲のレゲエバージョンを聴かせてくれてます。これがまた実にレゲエのリズムに良くあうんです。私はレゲエでも特にラヴァーズロックが好きなので、一粒で二度美味しい曲であります。私はこちらの95年レゲエバージョンの方が断然好きです。曲にメリハリが付いたのはもちろん表情もより生き生きしているように感じる。何より甘茶ソウルのミディアムテンポものは大好きなのだ。

暴論かもしれないが、一部ダンサーを除いて言うと、ソウルよりもレゲエの方が「より優れた形態に進化した」リズムを持っていると思ってるからね。レゲエ、特にラヴァーズ好きな方なら100%レゲエ版の方に軍配をあげると思うけど、ソウルファンの方はどう思うのだろう。是非聞き比べて感想をお聞きしたい。

しかし何故この95年という時期にこのレゲエバージョンが製作されたのかは謎です。あるいは彼の過去の作品のレゲエバージョンがもっと製作されているのでしょうか?



以下、工事中です。










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