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ザ・スーパー・ポップ宣言

U.S.BDG究極のLPコレクション

U.S.BDG 究極のLPコレクション - グループ編(1)


スウィート・ソウル・ベスト10 集計一覧

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湯村天国 SOUL A TO Z

湯村輝彦 GANGSTA LUV

山下達郎 サンデー・ソングブック

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U.S.BDG 究極のLPコレクション(1) (2) (3) (4) (5) (6)

マニアック甘茶ソウル@YOU TUBE(1) (2)

ディープソウル 200選


U.S.ブラック・ディスク・ガイド 鈴木啓志/編 (ブルース・インターアクションズ) (以下U.S.BDGと略)は、ソウルミュージックを聴きすすんでいく上で国内最良の書と言えます。特に第6章「70年代のヴォーカル・グループ」は甘茶ソウル好きにとっては最も重要な章で、この章のおかげでどれだけ多くの甘茶者が充実した甘茶生活を送れたことでしょうか。もちろん他の章の充実ぶりも素晴らしく甘茶ソウルファンのみならずソウルファンならば必携のバイブル的ガイドブックと言えますね。

さて、その章の次のページにひっそりと2ページに渡り「おまけ」的に付けられた「究極のLPコレクション - グループ編 (高沢仁/選)」(以下、究コレと略)というページがあります。高沢氏も書かれていますが、このページで紹介されているアルバムは第6章の次に重要なものが紹介されているという訳では決してなく、単に氏が94年の時点でレア盤と捉えていたアルバムが、そのレアリティ度を基準に紹介されているのです。

多くのコレクター、マニアの間で話題となったこれらレア盤は、そのレア度ゆえにとんでもない高値をよんできたアルバムも多々ある訳です。然しながら「高値=最高の内容」と短絡的に捉える音楽ファンが、大枚叩いて買ってみたらどうにもツマラナイ内容でガッカリ、なんてこともよくあったようです。ただ、あの高沢氏の選んだものなのですから全くのカスばかりということがあるはずもなく、中には第6章選出盤と全く遜色ない出来栄えのものもあるのですから無視するには勿体無い、、、。

その後10数年経た現在、こうして紹介されたおかげか、当時では考えられないほど多くのこれら「レア盤」がCD化、再発などされ手軽に入手出来るようになってきました。U.S.BDGにおいては2ページで40枚もの紹介を詰め込んでいることもあり、いまひとつ内容が伝わりにくい部分がありますね。このページではそれらかつての「レア高値盤」に甘茶ソウル的にどの程度の良曲が収録されているのかを検証、紹介していきたいと思います。

また、まだまだ分からないことの多いこのページの情報交換の場に出来たらいいなと思っています。それと、このページの終わりで高沢氏は「次の機会にドバーッとね!」と、続編を示唆しているのですが、このページの40枚につぐ続編的アルバムの情報も収集してみたいなと思います。いろいろと分からない点などもございますので、詳細ご存知の方、どうか情報をお寄せ下さい。なお、その際はこの記事に「返事を書く」(コメントする形)でお願い致します。よく分からない、又は面倒なようでしたら掲示板の方でも結構です。

(* ジャケ画像、曲名リスト、音源などご提供頂ける方いらっしゃいましたら併せてよろしくお願い致します。)

【 U.S.BDG 究極のLPコレクション - グループ編 一覧】 (*印は音源持ってません。)

1.TONY AIKEN AND FUTURE 2000 / UNITY SING IT SHOUT IT (KIMSHA 2000)
2.ADDMORO / KEEP ON TRYING (ADDMORO 4422)
3.BAND OF THIEVES (OVATION 1727)
4.BLACK DIAMOND / HERE AND NOW (MM DIAMOND 1002)
5.BURTON INC. / L.A. WILL MAKE YOU PAY $$$ (CHARLI-BARBARA 8011-86)
6.CHEE CHEE AND PEPPY / SUPER YOU (BRANDING IRON 333)
7.CHOSEN FEW (NEWMAN 900)
8.DYSON'S FACES (DMC 76331)
9.THE EXOUTICS / THE EXOUTIC TOUCH (EP 41341/2)
10.THE FAMILY / MUSIC - LET IT THRU (LCR 1502)
* 11.FAMILY CIRCLE / LET'S GIVE EACH OTHER LOVE (STRAWBERRY 6007)
12.FIFTH AVENUE / MIRACLES (LYON'S 572)
13.THE FILLMOTIONS / YOUNG GIRLS IN MOTION (YOUNG GIRL 1001)

14.GALAXXY FEATURING RON AIKENS (POP ART 8784)
15.HEAVEN SENT & ECSTASY / THE GREATEST LOVE STORY (JAMIEKO'S 777)
16.HIGH QUALITY / DANGEROUS (H.Q. 10986)
* 17.HOLLAND , DOZIER & HOLLAND / YESTERDAY , TODAY・・・ (JOBETE MUSIC COMPANY 9)
18.HOT CHOCOLATE (CO CO 1010)
19.J.O.B. ORQUESTRA / OPEN THE DOORS TO YOUR HEART (OM 1)
20.LE' GAMBY / DOUBLE OO TO SWEET (SCORE 1985-16)
21.LOVE PEOPLE / SING IT AGAIN (GUINNESS 36059)
22.CONNIE MCGILL AND THE VISIONS / RELAX WITH (WATCH 100)
23.MEN VISION (DURIUM 30.325)
24.MOODS (SOIREE 78006)
* 25.MYSTIC (A.R.T. 100)
26.100% PURE POISON / COMING RIGHT AT YOU (EMI 3001)

27.PIRANHA / HEADED IN THE RIGHT DIRECTION (AMAZON SOUTH 5000)
28.POSITIVE CHANGE (FORTRESS 1001)
29.REFLECTIONS OF TIME / SWEET ROMANTIC AND SEXY JOY (PLG 777)
30.RHYTHM MACHINE (LULU 6072-25)
* 31.SAM AND BOB & THE SOULMEN FEATURING DORIS BADIE MISSISSIPPI MUD (SABO 1001)
32.STANDING ROOM ONLY / HEART AND SOUL (YGB 208032)
33.SPECIAL EDITION BAND / AT LAST (G.S.P./UNIVERSAL SOUND 3700)
34.MICHAEL ORR PRESENTS SPREAD LOVE / SPREAD LOVE (SUNSTAR 2901)
* 35.SLY SLICK AND WICKED / GET DOWN LIVE (BAD BOY'S 1001)
36.THE THOMPSONS / I'LL GET OVER IT (BCW 101)
37.TIMELESS LEGEND / SYNCHRONIZED (PENDULUM 101)
38.THE TOPICS / GIVING UP (TSG 810)
39.TRACK 4 (TRACK IV) / IN RETROSPECT (WONDER 008)
40.THE VILLAGE CHOIR / STREET OPERA WITH A BLUES WALTZ (SCM RINGER 2000)

【 U.S.BDG 究極のLPコレクション - グループ編 】

曲ごとの解説などを徐々に書いていきます。私には曲の魅力を表現する語彙が乏しく文章力も無いのでせめてもの参考にと偏差値による評価を行っています。甘茶偏差値の基準や例は「私の好きな甘茶ソウル」のページの数値を参考にして下さい。偏差値の高い曲は次の色で表示してあります。

(甘茶偏差値65以上)
(甘茶偏差値61以上)
(甘茶偏差値60)

1.TONY AIKEN AND FUTURE 2000 / UNITY SING IT SHOUT IT (KIMSHA 2000)

TONY AIKEN.jpg ixies.jpg

往年のファッション・ブランド「イクシーズ」のロゴ似の素人風手書きジャケが印象的なヴォーカル/インストゥルメンタル・グループのアルバムで、どうやら75/76年頃の作品のようです。2004年にTRAFFIC ENTERTAINMENT GROUP K 2000 / TEG-9901としてCD化されました。未だネットも無く情報も乏しかった時代なら多少のこけ脅しにもなったでしょうが、再発され出来の程も知れてしまった今の時代にこのジャケットをお店に飾っても、単なるレア盤偏重の偏屈者と思われるのがオチでしょうね。

1はメロディは魅力薄だけど、熱すぎず冷めすぎずのヴォーカルに軽めのグルーヴがまずまずのダンスサウンド。9分20秒と長く、踊るというよりもなんとなくフロアに流しておいて、適当におしゃべりに花を咲かせてもらいたい時なんかに向いてそう。2は歌が前面に出たアップテンポ・ソウル。3と7は暗めのファンクですが、ファンク適性の欠ける私には良さが分かりません。4は究コレ・コーナーで褒められている甘めのスロー。ファルセットに喘ぎ声なども交えて一応甘茶スタイルと言える内容ですが、歌声(声質)、メロディともに魅力不足で甘茶偏差値は58といったところ。5はアップテンポのインスト・ナンバー。6は「ソウル・ディスコ」という曲名ですがアフリカの土着的な雰囲気のファンキーな曲で、踊りこなすのは難しそう。(偏差値60以上は有りません。)

1. Unity Sing It Shout It
2. Good Things
3. Better Days
4. She Loves Me (甘茶)
5. Time Tunnel
6. Soul Disco
7. Better Days [Re-Edit]

2.ADDMORO / KEEP ON TRYING (ADDMORO 4422)'85

ADDMORO  KEEP ON TRYING.jpg

究コレでは「イスラエル人と黒人の混成グループ」と書かれています。A1/B3は暗めのディスコ風アップ、A2は暗めのインスト、A3はそのサックス・バージョンと、どれも出来は良くない。A4/B1は静かで幻想的なムードの語り入りインスト曲。ヨガか何かの瞑想用?B2が唯一の聴き所で、女性リードの甘めのバラード。メロディは良くも悪くもないが、シンセ中心の安物バックにリードの女性の歌が素人臭い。声質も魅力薄で偏差値は55程度。わざわざ聴くまでもないアルバムという感じです。(偏差値60以上はありません。)

A1 keep on trying (vocal)
A2 hey girl i still love you
A3 rock & roll skate (sax version)
A4 praise the lord
B1 groovy lady
B2 hey now,i still love you
B3 keep on trying

3.BAND OF THIEVES (OVATION 1727) '76

BAND OF THIEVES.jpg

最近SOULDIFY 1727としてCD化されました。7はValdonsというグループも「Love Me, Leave Me」としてやっています。

1. America
2. Sweet Lady
3. City Slicker
4. A New Day
5. Call On Me
6. My Story
7. Love Me Or Leave Me
8. In The City
9. I Need You
10. I'm In Love
11. Call On Me (Reprise)

4.BLACK DIAMOND / HERE AND NOW (MM DIAMOND 1002)'85

BLACK DIAMOND.jpg

「ジョージアからの女性を含む5人組」とのことで、どうやら自主制作盤のようです。85年製ということで、シンセなど機械臭が鼻につく楽曲が多い感じ。A1,A3は暗めのアップ。「CHANGE OF HEART」辺りを狙ったのかも。出来はいまいち。次のA2が最大にして唯一の聴き所。女性含むコーラスをバックにファルセットが自在に動き回るスウィートソウル。甘い雰囲気に語りも入って構成的には文句なしだけど、メロディが魅力薄で惜しい。A4はDOO-WOP風ソウルでまずまずの出来。B1は女性リードの、B3は男女デュオの暗いスロウ。

A1 I'm Just A Freak
A2 Memory Lane(甘茶偏差値61)
A3 Pretty Girls
A4 Please Don't Go
B1 The Stranger
B2 She Thought I Was Prince
B3 Falling In Love
B4 Gangster Rock

5.BURTON INC. / L.A. WILL MAKE YOU PAY $$$ (CHARLI-BARBARA 8011-86)

BURTON INC 2.jpg

2006年にP-VINE PCD-23840として世界初CD化。リードは全て女性でオクラホマのヴォーカル&インスト・グループのようです。1は暗くファンキーなリズムに女性リードが、リズムに乗るという風でもなくダルそうに歌う曲。メロディに魅力がある訳でもなく、キャッチーさにも欠け、私にはサッパリ良さが分からないこの曲なのですが、「N.Y.のコレクター、KON & AMIRがリ・エディットした12インチによってハウス/クラシックス系DJからも熱い視線!」なのだそうな。オリジナル皿がレア高値盤だったから、きっと何か勘違いしたのでしょう。

2はジャジーなムードで迫る大人のバラード。ジャズファンにはどうか分からないが、ソウルファンには無縁な内容。3はアップテンポでファンキーなダンサー。ホーン中心のバックにシンセが飛び交う中で、適度に抑制の効いた女性リードがなかなか魅力的。ベースのうねりっぷりもカッコイイ。5もアップテンポなナンバーだが泥臭さは失せ、ずいぶんと洗練された雰囲気。メロディにいまいち突き抜けた魅力は無いが、ホーンも女性リードも実に軽快で高揚感のあるモダンダンサー。

6は厚めの男性コーラスがサポートする甘めのミディアム・バラード。そつなくこなしてますが、甘茶フェロモン、スリリングさに欠け甘茶的魅力は無い。4、7、8はどうということのない穴埋めタイプの曲。結論として、甘茶ソウル的魅力は皆無ですが、3と5のアップがなかなか魅力的でソウルファンなら一度ぐらい聴いてみてもいいかも。

いくつかの曲がこちらのページで試聴出来ます。

1. L.A.Will Make You Pay
2. Sincerely Yours
3. Why Don't You Let Me Know (ファンク偏差値62)
4. Who You Gonna Get
5. You Know I Love You (モダンダンサー偏差値61)
6. Groovin' At The Night Club
7. See What You Made Me Do
8. Nation Song

6.CHEE CHEE AND PEPPY / SUPER YOU (BRANDING IRON 333)'81

CHEE CHEE PEPPY.jpg

男女デュオの81年の作品で全体的にアップテンポの曲が多いです。男性の方はハイテナー辺りのシンガーなので男女デュオの醍醐味に少し欠ける感じ。U.S.BDGで「すっかり大人になった彼等のラヴ・ムードもなかなかのもの」とコメントされていますが、まずはA1がその該当曲。ミディアムぎみのゆったりとしたスロウで明るい陽が射しているような朗らかなムード漂う、和みタイプの曲。緊迫感という言葉とはほど遠い内容だけど、まずまずのメロディなので男女の仲良しこよし的な曲が好きな人にはいいかも。

A2は暗めのファンク系ミディアムでいまいち。A3はディスコでキャッチーさは足りないけど、まずまずのグルーブかな。「YOU TUBE」ではロングバージョンが聴けます。A4は明るめのアップ。軽快なテンポで男女デュオが代わる代わる気持ち良さそうに歌います。黒いグルーヴは希薄だけど逆にドライブなどで軽く流しておく分にはいい感じで偏差値は58ぐらい。

B1はTEMPTATIONSの64年のヒット曲のカバー。これもA4同様軽快なテンポの内容で朗らかなムードが漂う。このゆるい内容の有名ヒットがあるということ自体がこのアルバムのカラーを象徴しているとも言えます。分かるでしょ、、、。B2も「ラヴ・ムード」と言えばそうだけど出来はA1より落ちる。B3は軽めのディスコ。タイトルにグルーヴと入ってるけど、ドス黒い内容ではなくキャッチーさも欠け中途半端な内容。はっきり言ってツマラナイけど、折角のレア高値盤収録曲なのだから「レアグルーヴ」として崇め奉ってみる手はあるかもネ(笑)。B4もスロウだけど、男女の和やかな雰囲気の漂う明るめの曲。男性のハイテナーのみだったら、もう少し胸がときめいたかも。

そもそも男女デュオという時点で萌え要素がかなり希薄な予感がしましたが、結果は予想通りで甘茶ソウル的には特に聴き所の無いアルバムでした。

A1 So glad you came my way (ミディアム・スロウ偏差値61)
2 Don't love me with your lips
3 Super you
4 Let's stay in love
B1 The way you do the things you do
2 Loving you really comes easy (ミディアム・スロウ)
3 Gimme a groove
4 Together you and i (ミディアム・スロウ)

7.CHOSEN FEW / YOU ARE EVERYTHING TO ME (NEWMAN 900)'81

CHOSEN FEW  YOU ARE EVERYTHING TO ME.jpg chosen few

海のものとも山のものとも分からない究コレ・コーナーのお皿どもだけど、超ド級大甘茶曲がきっちり1曲収録されているという点において、このCHOSEN FEWのお皿は「ハズレ」ではないことが約束されていた。然しながらLPコーナーの紹介なのに実際は4曲のみ収録のミニLPということで聴く前からチト拍子抜け。

1は山下達郎もオンエアした大仰かつ華麗なる甘茶ソウル。大空へと舞い上がるストリングスに煌びやかなストリングス、大味でキャッチーなサビメロをファルセットリード&コーラスで甘く情緒的に斉唱する出だしは何度聴いてもシビれます。この曲は「POLYDOR 2058 661」(実測3分24秒)としてシングルが出ているんだけども、やってくれました!それとはきっちり別テイクの収録です。

まず出だしのハイハットの入れ方が違います。LP版ではその後のグロッケンがはっきりと分かる入れ方でより良い感じ。その後のサビの斉唱含めて全体としてヴォーカル&コーラスは、ともにテンション低めでチト物足りない。時間は3分40秒と少し長いけど基本的には同じ展開。出来栄えはお歌のテンションが高いPOLYDOR版に軍配があがりますが、偏差値換算で1ポイント違う程度で大差なし。

2は出だし語りから入る「CHI-LITES / THE COLDEST DAY OF MY LIFE '72」のミニチュア版的甘茶ソウル。弦の孤高な響きやコーラス、全体のムードなど参考にしたかも。ここぞという盛り上がりに欠け派手さは無いが落ち着いた曲調で好印象。3はちょい明るめのミディアム・ナンバー。リードはバリトンでなかなか味のある歌声。この唱法はどこかで聴いたことあるが思い出せない。出来はまずまずで偏差値は58程度。4はファンク調のアップ。可もなく不可もなくといった感じかな。

全体として、1以外もしっかりとした音作りでこのグループが単なる一発屋でないことがよく分かる。この水準でもう少し曲を増やし、彼等のもう一つの代表甘茶「I CAN MAKE YOUR DREAMS COME TRUE (POLYDOR 2058 721)'76」も収録されていればこのお皿も甘茶ソウル重要盤と言われてもおかしくなかったのだが、如何せんたった4曲、、、。このお皿はずいぶん値も張るようなので、先述の二枚のポリドール盤を聴けば十分という気がします。(CDR音源でのレビューです。)

01 You Mean Everything To Me(甘茶偏差値71)
02 Sad Song(甘茶偏差値62)
03 It's Allright
04 Dancin All Over The World

ついにあの曲が! 山下達郎 サンデー・ソングブック 01月08日

華麗なる甘茶ソウル CHOSEN FEW / YOU ARE EVERYTHING TO ME

夢よもう一度 甘茶ラヴァーズロック CHOSEN FEW / ON THE RIGHT TRACK

甘茶ソウルは有るのか? CHOSEN FEW (TROJAN時代)

YOU MEAN EVERYTHING TO ME スタジオ・ライブ / CHOSEN FEW

8.DYSON'S FACES (DMC 76331)

DYSONS FACES DMC 76331.jpg

U.S.BDG #323のダイスンズ・フェイシズの75年の1STアルバム。リードのクリフトン・ダイスンのソロ「Slow Your Body Down」については当ブログでも紹介済み。残された作品は少ないけれど、どれも質が高く、マニアからは評価の高い歌手のようです。この1STアルバムの究コレでの紹介は「有名すぎる程有名。」ということ。おそらく内容が良いけれども希少な人気盤でかつてはかなり高額で取引されていたお皿ということだったんでしょうねえ。近年再発されていて今では容易に聴くことが出来るようです。

A2は甘めのスロウで甘茶ソウルと言っていい内容。リードよりもソフトなコーラスが印象的でムーディーな1曲。A3は軽快なモダンダンサーでキャッチーなメロディを流暢に歌いきる様がカッコいい。A4はキャッチーで甘いコーラスをバックにリードが豪快に歌う甘茶ソウル。B1はA3同様の軽快なダンサーでこっちはフィリーな香りが漂う。明るく元気で高揚感があっていいね。B2は甘いコーラスやファルセットリードに時折クリフトン・ダイスンが切り込んでくるスロウ。バックの清々しいサウンドもいい雰囲気。

こうして聴いてみると飛びぬけて素晴らしいという程でもないけれど高水準な曲が多く、U.S.BDG本編で取り上げられていてもおかしくないけれど、万人受けするような内容でなかったのも確か。ところでこのジャケは全体として人の顔に見える気がするんだけど、そこを狙ってデザインしたものなんですかねえ。

「YOU TUBE」で聴けます。

A1. Ole Jose What You Gonna Say Today
2. Happy Days Again (甘茶偏差値62)
3. Welcome To All This Love Again (ダンサー偏差値63)
4. Don't Worry About The Joneses (甘茶偏差値64)

B1. We're Two Fools In Love(ダンサー偏差値64)
2. Wait A Minute Girl (Don't Take Your Love From Me)(甘茶偏差値62)
3. Nosey People

9.THE EXOUTICS / THE EXOUTIC TOUCH (EP 41341/2)

EXOUTICS  THE EXOUTIC TOUCH.jpg

2007年にThree 2 Go 634479424700としてCD化。なおオリジナルのLP盤にはおまけシングルが付いていたようです。

(EP 41341/2)

1.(If You Shuffle) You've Got To Deal
2.The Exoutic Touch
3.Just You And Me
4.Anticipation
5.Polysymphonics
6.That's Me
7.Groove Move Ya
8.If You Can't Find The Funk
9.Anticipation Reprise

+ おまけシングル (後の編集盤に収録されました)

10.SPRING TIME LOVE

10.THE FAMILY / MUSIC - LET IT THRU (LCR 1502) '77

FAMILY  MUSIC  LET IT THRU.jpg

甘茶ソウルファンにはLOVE TRIANGLEで有名なTYRON BRUNSONがいたグループ。とはいえこのアルバムで聴けるのはファンク系が多く、その辺りを期待して聴くと肩透かしをくらいそう。A1,B2はファンクで適性の無い私のようなソウルファンにはツライ内容。A2もちょっとファンク臭のあるソウル。ヴォーカルは太めです。A3,A4とどうにも褒めようの無いソウルが続きます。B1はバックのシンセが涼しげなソウルだけど、この太めのヴォーカルとは相性が悪い感じ。B3はブルースっぽい暗めの内容。最後のB4がこのアルバム唯一の聴かせ所という感じで、74年のヒット曲Shirley Brown - Woman To Woman風のギターの聴こえる静かで落ち着いたムードのバラード。メロディやヴォーカルには特に魅力は無いけれど、シンセの冷ややかさとギターの取り合わせは印象的。甘茶ソウルという程の甘みは無いけれど、何となくバックに流れてたら、ちょっといい雰囲気になるかも知れませんね。

A1.MUSIC
2.YOU
3.AND I'M YOURS
4.LET IT THRU
B1.FEELING WHAT YOU WANNA FEEL
2.TRUMP TIGHT
3.MY SONG TO YOU
4.FLOWERS OF THE WORLD

11.FAMILY CIRCLE / LET'S GIVE EACH OTHER LOVE (STRAWBERRY 6007)

Family Circle  Lets Give Each Other Love.jpg

12.FIFTH AVENUE / MIRACLES (LYON'S 572)'81

FIFTH AVENUE  MIRACLE.jpg

ジョージアの5人組ヴォーカル&インスト・グループだそうです。81年製ということで、この究コレの中では新し目。全体としては軽めのファンク系バンドという印象ではっきり言って特に取り柄の無い凡庸な内容。この究コレ・コーナー掲載盤には「何か未知の魅力を持ち合わせてるんではないか」と期待してしまうんですが、見事にその期待を裏切る内容。

1は軽めのファンク。適性不足の私にはいまいち魅力が分からないが悪い内容ではない。7はこの曲のインスト版。むしろこっちの方が魅力的かも。2はどうにも褒めようの無いミディアム。3は甘めのミディアム・スロウ。80年代の軽めな味付けは個人的に好きになれないが洗練された雰囲気があり、この年代のこの手のものが好きな人にはそれなりに評価されるかも。4もライト・ファンクといった趣き、、、聴くのツライです。

5、9はスロウ・バラード。白っぽく軽めでメジャーな味付けは如何にも安っぽく、ソウルというよりもポップス・バラード。「Lionel Richie / Say You Say Me」みたいな世界ね。安物青春映画のエンディングにでも流れてそう。6は甘めのスロウ。後半に入るパッパッパッパラーってコーラスは甘茶風でいい雰囲気。ただ冒頭から延々入るホーンの音がどうも間延びした、中途半端な感じで曲調と合わなく、全体としてドタバタした感じ。8は野暮ったいミディアムでいまいち垢抜けない。ということで、甘茶ソウルとはあまり縁の無いアルバムでした。(偏差値60以上はありません。)

1. Got To Take A Chance
2. Just Be My Lady
3. Everything Has Changed
4. Baby Change Your Mind
5. You Are My Life
6. Miracles
7. Got To Take A Chance (Instr.)
8. Everything's Gonna Be Alright
9. God Has

13.THE FILLMOTIONS / YOUNG GIRLS IN MOTION (YOUNG GIRL 1001)'80

Fillmotions  Young Girls In Motion.jpg

オークランドのファンク・グループ。2007年にCDで再発されました。曲数・時間的にミニアルバム的内容。1、6はゆるめのファンク。2はちょっとスピード感のあるファンク。共に特に魅力は感じない。5は静かでゆったりとしたジャズっぽい雰囲気を持った曲。

3はゆったりとしたファルセット甘茶。コーラスも付いて構成はしっかりしてるけど、メロディにトキメキは少ない。甘茶ソウルに緊迫感や胸を締め付けるメロディを求める私には性が合わないけど、のんびり/ほのぼの系スウィートソウルが好きな方には意外と受けるかも。「SOULFUL THANGS VOL.4」にはこの曲のシングル・バージョンが収録されていて、ファルセットがより前面に出ていて緊迫感一割増しという感じ。甘茶ファンならシングル盤かこのコンピがあれば、わざわざこのアルバムを買わなくてもいいでしょう。

1.Let's Party
2.Star Rise
3.Young Girl
4.Young Girl (Inst.)
5.Last Night
6.Tight Squeeze




この続きはU.S.BDG 究極のLPコレクション - グループ編(2)


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