アイドルポップ4アイドルポップの世界(4)アイドルポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) アイドルポップ映像の世界 穂口雄右氏インタビュー アニソンポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) アニソンポップ映像の世界(1) (2) 電波ポップの世界(1) (2) (3) (4) (5) (6) 電波ポップ動画の世界 アイドルマスターの世界 「恋はあせらず」トラック世界大会 【 ポップ偏差値 60 】 榊原郁恵 / 微笑日記 作曲佐々木勉 編曲若草恵 '79 1970年代後期から1980年代中期までアイドル歌手として活躍した榊原郁恵の1979年のシングル曲。榊原郁恵というと明るく元気なキャラクターを生かし夏のお嬢さんなどアイドルポップ良曲も複数残しているけど、ちょっとコミカルなイメージがあり個人的にはあまり評価は高くない。然しながら彼女の幾つかの楽曲を制作している佐々木勉氏によるこのバラードはなかなかの出来。ポップな内容ではないけれど、情緒的な甘く切ないメロディが胸をうつ良曲です。曲調からすると演歌的な歌唱やもっと情感を込めた唱法の方が合っていそうだけど、榊原郁恵の明るく乾いた声質とさらっとした歌唱により湿り過ぎずにアイドルポップとしてうまく嵌ったと言えそう。ポップな彼女のイメージとかけ離れた楽曲ということであまり目立たない曲だけど、アイドル系バラードとしてかなりいい線いってると思います。 「YOU TUBE」で聴けます。 AKB48 / ビーチサンダル(チームK Ver.) '07 作曲編曲大内哲也 「チームK2nd Stage 青春ガールズ」 音楽界ポップス門ノーザンソウル網モータウン目恋はあせらず科歩いて帰ろう属。ハリーラブ・フレーズをギターとベースで奏でる点が「斉藤和義 / 歩いて帰ろう」版を踏襲している。憂いを帯びたメロディという共通項もあり、その影響は大きい。更に1分45秒の所では「KOIZUMIX PRODUCTION / 東京ディスコナイト」同様に「JAM / TOWN CALLED MALICE」におけるベースラインを引用したりと、ハリーラブ好きなら思わずニヤリとしてしまう仕掛けも。 アイドルポップとしては、多人数グループ故にヴォーカルをじっくりと楽しめないという重大な欠点がありますが、かなり良質のグルーヴを感じさせるトラックと言えるでしょう。将に「魔法のトラック」という感じですね。尚、ハロー!プロジェクト系グループにも「しゅごキャラエッグ! / わたしのたまご」という同系統の曲が有ります。
あおい輝彦 / あなただけを '76 常富喜雄作曲 惣領泰則編曲 60年代に人気のあった元ジャニーズの一員ということで若年男性アイドルグループの先駆者。76年のこの時点ではかなり脂っこいルックスしてます。然しながら曲の方は南の風がさわやかに吹きぬける清涼感と高揚感があります。テケテケギターやラテン風パーカッションなどのアレンジで南国リゾート色が漂ってグッド。ねちっこくアハーンハーンと色っぽさを漂わせる歌い方が面白いネ。女性アイドルが歌ったらどうだったろうか。それにしても何故この人がこのジャケでこの曲を?との疑問は残る。せめて画像2ぐらいの写真にならなかったか。
麻丘めぐみ / アルプスの少女 '73 筒美京平作曲 筒美京平編曲 アイドルポップ的に例えば山口百恵は陰のイメージの強い曲ばかりで全く評価出来ないけど、この麻丘めぐみはヒット曲「私の彼は左きき」をはじめとして陽のイメージが強く好印象。筒美京平作曲編曲のこの曲も明るく爽やかな雰囲気の漂う70年代アイドルポップの傑作曲。大自然に恵まれたアルプスで過ごす純朴な少女の恋心を歌った曲で異国情緒やロマンを感じさせてイイ。最後に「ラララー」で締めるところがまたね。麻丘めぐみはルックスも可愛らしいうえにお姫様カットなんて言われた髪型含めて上品なイメージが個人的にも好印象。そのうえちょっと鼻にかかったような可愛さフェロモンたっぷりな歌声も近年の声優歌手に負けず劣らず魅力的です。 ところで、ちょうどこの頃テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」も人気だったので、筒美京平作のこの曲も当然それにインスパイアされたものと思っていたのだけれど、実際には「アルプスの少女」が1973年10月15日発売で、「アルプスの少女ハイジ」の第一回放映が1974年1月6日なんです。単なる偶然だったんでしょうかねえ。 「YOU TUBE」で聴けます。
鮎川由美 / 私達 '73 森田公一作曲 馬飼野俊一編曲 「それからーは、なぜかうーれしくーてー」という冒頭でのいきなりの意表を突く歌詞展開が意外性があり、掴みは大成功。出だしの「ララララ」という70年代初期の古めかしい女性コーラスも古き良き時代の純真無垢さを感じさせてくれ、味わいがあっていい。鮎川由美さんの歌声も乾燥質&陽性で、小気味良く弾けた魅力を持つサビのメロディともマッチ。全体の曲調も明るく楽しい雰囲気でいいヨ。サウンドも細やかなタンバリン、オルガン、木琴や弦などのサポートにより青空感漂う乾いた空気を醸しだしています。残念ながら折角のそれら装飾音がどれも少し遠慮がちなので、もう少し前面に押し出したり、じっくりと長めの間奏パートなどを挿れたりして欲しかった。更に特筆すべきは、歌の最後のパートでは歌詞を「ラ・ラ・ラ」と入れ替えて歌うところ。これにより楽しさと明るさに拍車をかけ、実に素晴らしい効果をあげてます。「ラ・ラ・ラ」という言葉の持つ響きっていいよね。
大場久美子 / あこがれ '77 鈴木邦彦作曲 萩田光雄編曲 アップテンポで軽快でメロディもよく出来ている。『ここよー』という部分の発声が一風変わって聴こえるのはどうしてなんだろう。ポップな作品ではないけど「スプリングサンバ」も面白くて好きな曲です。 北原佐和子 / 悲しきカレッジ・ボーイ '84 作曲岸正之 編曲萩田光雄 編曲の萩田光雄氏はやはり音壁アイドルポップの名曲「井森美幸 / 99粒の涙」をアレンジされており、他にもフィリー風アイドルポップ「桑江知子 / 永遠の朝」などなど当ブログでも幾つもの名曲を紹介してきた名アレンジャーです。この曲はアイドルグループ、パンジーの一員だった北原佐和子のソロ作品で、ここでも「99粒の涙」調のバラード系ウォール・オブ・サウンドを展開しています。 一番の聴き所はイントロのエレピやベースのコンビネーションによる厚みのある音壁で、サウンドを立体的に奥行き深く表現することの快楽を思う存分魅せつけてくれます。その後の展開にはエコーが少なくちょっと不満が残りますが、カスタネットの軽やかな響きやシャンシャン感などアイドルポップものとしては上位の音壁と言えます。メロディは暗く湿り気のあるバラードものですが、ちょっと悲しげでセンチな感じはなかなか聴かせますね。ただ「99粒の涙」の様に聴くに耐えないという程ではありませんが、歌声に全く魅力が感じられないのが惜しい。
河合その子 / 落葉のクレッシェンド '85 作曲編曲後藤次利 おニャン子クラブから最初にソロデビューした河合その子のシングル第2弾。作曲編曲はサディスティックミカバンドなどで活躍していた後藤次利で、彼の作曲能力が如何なく発揮された代表曲の一つと言えるでしょう。曲は落ち葉というタイトルからも秋という季節の少し感傷的な雰囲気を感じさせるものだけど、アップテンポでキャッチーなメロディでなかなかポップな仕上がりとなっています。特にAメロやサビの流麗なメロディは素晴らしい。(個人的には後のアニソン名曲「MORE PEACH SUMMER / パワードスーツを脱がさないで」に影響を与えているのではないかと思ってます。) 後に結婚することになるこのコンビによる第1弾シングルの「涙の茉莉花LOVE」も良曲ですね。 「YOU TUBE」で聴けます。 キャンディーズ / あなたに夢中 '73 森田公一作曲 竜崎孝路編曲 大手芸能プロダクション、渡辺プロダクションが70年代初頭に世に送り出したアイドル・トリオ、キャンディーズのデビューシングル。スクールメイツ出身ということで歌、踊り、ルックスと結成時点で三拍子揃った逸材だった訳だけど、当ブログでお馴染みの穂口雄右氏をはじめ作曲家陣も豪華で今にして振り返れば全てが上手く機能した感じ。アイドルポップという観点からみればデビュー45年を経過した今日でも彼女達を超えるアイドルグループは存在しない、将に理想にして究極のグループだったと思う。 曲は明るく楽しく華やかなアイドルポップ。三人で歌うという特性が十分生かせるよう練られたコーラス・アレンジが実に素晴らしい。メロディもキャッチーだし、歌声も可愛らしいし、ハーモニーも魅力的ですね。最近の日本では大人数が同じメロディを合唱するだけという、歌声やハーモニーを味わい楽しむとことが出来ないグループが流行っているようだけど、そんな音楽環境に置かれてしまっている若者にはキャンディーズのこの曲を聴いて、アイドルポップとは何か?ということを考え、感じて欲しい。 「YOU TUBE」で聴けます。 アイドル声優の横山智佐によるカバーもあります。機械臭漂う器楽はがっかりだけど歌声はなかなか可愛らしい。
キャンディーズ / 年下の男の子 '75 作曲編曲穂口雄右 日本におけるアイドルトリオの草分け的存在とも言えるキャンディーズの75年の有名なヒット曲。この曲には部分的によく似た曲があって、74年にイギリスで34位のヒットを記録した「TOM JONES / SOMETHING 'BOUT YOU BABY I LIKE」がそう。イントロから始まりサウンド、曲調までかなり似てますね。ただ、キャンディーズ版の方がポップ度はずっと上。 明るく愛嬌のある曲調をベースに、トムジョーンズ版と比べて随分垢抜けた雰囲気。若い女の子の瑞々しい歌声に加え、メロディも随所に改善の工夫が見られます。特に「L.O.V.E.投げキッス」というフレーズや「私のこと好きかしら~」といった展開などは実に見事。ホーン・アレンジも素晴らしい出来で、さすがアイドルポップの世界(1)に3曲も名を連ねる穂口雄右氏の仕事は一味違います。「YOU TUBE」で聴けます。スタジオライブ版もどうぞ。
しゅごキャラエッグ! / わたしのたまご '09 作曲編曲木之下康行 『しゅごキャラパーティー!』内アニメ『しゅごキャラ!!! どっきどき』オープニングテーマ。シングルCD「ガーディアンズ4 / PARTY TIME」にカップリング曲として収録されています。つまり左側のジャケの4人ではなく、(別のCDのものですが)右側のジャケが「しゅごキャラエッグ!」のメンバーで、このうちの黄色を除いた3人が歌っている模様。曲は明るく軽快なアイドル・ハリーラブ。 基本トラックは、「斉藤和義 / 歩いて帰ろう」で、ハリーラブ・フレーズをギターとベースで奏でる点は、「AKB48 / ビーチサンダル」と同じ。憂いを帯びたメロディも共通項と言えますね。「たまご」をテーマとした歌詞から曲全体に幼稚な雰囲気が満ちているのが難点で、少し取っ付き難いかもしれません。しかし、そこはハリーラブ。アイドル・ポップとしてはかなり良質なグルーヴを感じさせ、聴きこんでみるとなかなか味わい深い内容です。 「ニコニコ動画」で聴けます。
ともさかりえ / くしゃみ '96 作曲山口美央子 編曲西平彰 ともさかりえの2ndシングル。曲調はオールドスタイルのロックンロールって感じだけど、ポップにアレンジされたコーラスにより90年代でも十分通用する現代風アイドルポップに仕上がっています。冒頭から弾ける撥水性の高いコーラスやサビメロの高揚感、爽快感はなかなかのもの。サビだけでなく、なだらかなAメロ、Bメロ、間奏部分のグルーヴ感、途中転調し意外性を感じさせるCメロと聴き所は多く完成度の高さを感じさせます。全体として明るく楽しく華やかな雰囲気がイイね。 「ニコニコ動画」でPVが見れます。
仲間由紀恵withダウンローズ / 恋のダウンロード '06 作曲筒美京平 編曲Maestro-T 出だしのベースラインはそっくり「恋はあせらず」。DJヴォイスとスクラッチが入ってちょっとクラブ風のノリはハリーラブものとしては目新しい。その後すぐに入るシンセの高揚感あるメロディはどこかで聴いたことあるなあと思ったら、「小沢健二 / 強い気持ち・強い愛(作曲筒美京平 編曲小沢健二/筒美京平)」のフィリー風ストリングスと似てました。まあ筒美京平氏のおハコということですね。本格フィリーを指向した小沢健二版と違い仲間由紀恵版は少し薄っぺらいけど、グロッケンなども入りなかなか華やかなムード。 全体として厚めに作りこまれたサウンドは企画物アイドルポップとしてはかなり良質。メロディはAメロが魅力に欠けるがBメロでそこそこ盛り上がり、TVCMでもお馴染みの明るく元気なサビメロで一気に盛り上げる展開。途中仲間由紀恵の語りが入りファン以外には聴いててチト気恥ずかしいでしょう。それと歌声にもう少し弾けた明るさと切れがあったら良かったのにね。 しかし、KDDI/AUのキャンペーンソングとして2006年に登場したこの曲だど、2007年2月の現在、なんと同じKDDI/AUのキャンペーンソングで仲間由紀恵などの出演で「DIANA ROSS & THE SUPREMES / YOU CAN'T HURRY LOVE」が使われているんだけど、一体どういう意味?!(笑)。この曲がハリーラブものだってバラしてるようなもんじゃん。まあ、危険覚悟でハリーラブトラック普及に一役かってくれているということかな。洒落の分かる関係者たちに拍手!
原めぐみ / 離さないで '81 編曲藤田大土 CONNIE FRANCIS / 離さないでね(DON'T EVER LEAVE ME)のカバー。手元の「CONNIE FRANCIS GREATEST HITS IN JAPANESE」で聴ける原曲の方はモノラルにして聴けばようやくバックの演奏が少し聴こえるといった程度の代物だけど、こちらのカバーではドラムスが転がりまくるフィルスペクターサウンドで聴けるのです。音の厚みはもう一息、ヴォーカルの魅力もコニーのものには及ばないけど、コーラスやストリングスの爽快さ、ノリノリなリズムなどはなかなかでトータルではスペクタードラムもあってこちらの方が上か。 「V.A フェイヴァリッツ! 魅惑の60'sポップスカヴァー 04年(TECN-25960)」収録
兵藤まこ / 片思いツイスト '81 作曲編曲穂口雄右 明るく爽やかな60年代風アイドルポップ。タイトルにツイストと付くからこの「タタッ、タ」というドラム・パターンをツイスト風と言うのかも知れませんね。確かにツイストの生みの親と言われるCHUBBY CHECKERの「TWIST IT UP」を聴いてみるとイントロのドラムパターンは似てますね。そんな軽快なリズムに乗ってメロディも明るく爽やかで、アメリカ西海岸の乾いた空気を感じさせます。兵藤まこさんは三枚のシングルを残して以降は声優として活躍されていたようですが、成る程納得と思わせる可愛らしい声をしていますね。 ところでイントロや間奏のバックのメロディが79年の「BIBI / スカイ・ピクニック」の間奏と似てるなあ、と思ったら作曲編曲は同じ穂口雄右氏だったんですねえ。いや決して先日インタビューを受けて頂いたからこの曲を取り上げた訳ではないのですが。先ほどこの曲の下調べをしていたら穂口氏のクレジットを目にして驚いたばかり。個人的に穂口作品との相性が良すぎて困りますね。 「ニコニコ動画」でテレビ出演時のショート・バージョンが見れます。
ふたつのさくらンボ / ディスコ・ヤンリク '79 作曲キダ・タロー 編曲? 関西のABC放送「ヤング・リクエスト」というラジオ番組の主題歌。その古めかしくどこか懐かしい感じのするメロディラインから元曲は60年代のものと思われる。(関西在住の方には有名な曲なのかもしれない。)それを軽快なテクノ風シンセで味付けしたディスコサウンドに仕上げている。歌詞の持つ素朴な希望感と根拠の無い明るい未来感がレトロ調でなんとも懐かしげで良い空気。そこに無意味にキラキラ、ピコピコと飛び回る安物シンセがパチモノ感溢れて素敵です。導入部のキャッチーなシンセの音色や途中入る手拍子などは軽快で、それら様々な要素が交じり合って摩訶不思議なポップ感覚を生み出している。画像2は当時の番組の情報。
松田聖子 / 風立ちぬ '81 大滝詠一作曲 多羅尾伴内編曲 個人的に特に思い入れがあった訳ではないけれど、黄金の80年代アイドルポップ時代の旗手として松田聖子は別格的存在でした。「裸足の季節」「青い珊瑚礁」「風は秋色」の小田裕一郎三部作に留まらず、次々と大ヒット作を生み出してく様は将に時代の寵児といった感じ。松田聖子の抜群の歌唱力とアイドルとしての資質に多くの職業作家が集い、更にヒットを生んでいくという正の連鎖反応がおきていましたね。その一連のスパイラルの中に稀代のサウンドクリエイター大滝詠一も存在していて生まれたのがこの名曲。 「Jimmy Clanton / Venus In Blue Jeans」を元ネタにした流麗なメロディを持つ曲で、特に高音部へと突き抜けていくメロディは松田聖子の声域、歌唱力の前提抜きには作ることが出来なかったと思われます。その意味では幸運な出会いによって生まれた名曲とも言えますね。編曲は多羅尾伴内(大滝詠一の変名)なのに音壁度は軽めなのが残念だけど、品のあるストリングスなど華麗なサウンドが素晴らしいですね。「YOU TUBE」にあるのは生バンドによる演奏ばかりで、正式音源はアップされていないようなのでご注意を。 大滝詠一によるセルフカバーのライブバージョンというのも存在します。
森下恵理 / HEY! BABY '85 竹内まりや作曲 鈴木茂編曲 「ボーイフレンド」収録 ブラインドでアルバム聴いてましたが、メロディが良く出来てる曲があるなあとクレジットを見たら、竹内まりやということで納得。鈴木茂による明るくポップな音作りの効果も大きくバックの音も相当魅力的で、イントロとその後も頻繁に使われる鉄琴系のキャッチーなフレーズは個人的にとってもツボ。歌声は決して悪くはない、というかむしろうますぎるからなのか、かえって全くフェロモンを感じないなあ。この後シンガーとして作品を残されたというのも納得だね。この曲は89年に竹内まりやが「シングルアゲイン」のカップリングで、93年に横山知枝がそれぞれリメイクされているそうです。また、この曲が収録されているCD「ボーイフレンド」には、「中古のムスタング」と「サマータイム・グラフィティ」という二つのポップな「恋はあせらず」トラックの佳曲が収録されています。
森下恵理 / サマータイム・グラフィティ '86 加藤和彦作曲 国吉良一編曲 CD「ボーイフレンド」収録 音楽界ポップス門ノーザンソウル網モータウン目YOU CAN'T HURRY LOVE科HITSVILLE U.K.属ハートをRock種。静かな出だしで始まりいっきにハリーラブに突入というパターンはCLASH版を引き継いでいる。更にアカペラ風な静かな出だしは松田聖子版を引き継いだ形。なかなか明るく軽快なポップス。トラック自体に特に目新しさは無いがアイドルポップとしてはうまくまとまっている。途中の語り部分などかなりアイドルとしてのやる気の無さを感じさせるゾ。その一方で直後の英語歌詞部分の流暢な唄い方を聴くと本人のアーチスト志向を感じる。アイドル臭はあまりせず、個人的には全くフェロモンを感じない歌声だなあ。
【速報】 「恋はあせらず」トラック世界大会開催決定!! "YOU CAN'T HURRY LOVE" TRACKS WORLD CHAMPIONSHIP TOURNAMENT WILL BE HELD. 森高千里 / 私の夏 '93 作曲編曲斉藤英夫 森高千里がヴォーカルの他にも作詞、ドラムス、ピアノを担当。全日空沖縄キャンペーンソングということで、あざといぐらいに南国リゾート感いっぱいで、真っ青な沖縄の海が目に浮かぶような明るく爽やかで元気な曲。曲調が健康的過ぎ、森高千里の声質含めてアイドルポップとしてはフェロモン少ないのがタマにキズ。メロディは特にサビのラインの高揚感がいいんだけど、いまいち突き抜けたキャッチーさを獲得出来なかったのは、森高千里特有の字余り的作詞に問題があった感じかな。 純粋な「恋はあせらず」トラックではないけど、ハリーラブ風ベースラインを随所で強調し、グルーヴ感を増幅させることに成功しています。なお、アルバム「LUCKY 7」収録バージョンは長く静かなイントロから始まります。
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