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ザ・スーパー・ポップ宣言

アイドルポップ6

アイドルポップの世界(6)


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「恋はあせらず」トラック世界大会



【もうすぐランクイン】

KOIZUMIX PRODUCTION(小泉今日子) / 東京ディスコナイト '92 作曲信藤三雄/村松邦男 編曲小西康陽 「BAMBINATER (VICL-5160)」収録

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YOU CAN'T HURRY LOVE科TOWN CALLED MALICE属東京ディスコナイト類。スクーターズ版のカバーらしいです。出だしで切れ込んでくるオルガンとベースラインはJAM版を踏襲していて、スクーターズ版の方がどうなのかは分からないのですが、TOWN CALLED MALICE属と分類出来ます。フゥーフゥーコーラスも入って高揚感や疾走感などバックサウンドは流石小西康陽という感じで一流のグルーヴ。出だしで持った期待感は相当高かったがメロディが全くそれに見合ってない。ポップなアレンジにメロディがもうひとつ付いて行けてないというのはまさにIT'S THE小西康陽WORLDだね。ピチカートファイヴのメンバーも参加してます。小西康陽製トラックでどこかのガールグループにでもハリーラブカバーをさせれば相当良いものが出来るだろう。是非小西氏には大会にエントリーしてもらいたいものです。お待ちしてますヨ、よろしく!

香坂みゆき / 恋は急がず '84 作曲山口美央子 編曲奥慶一 「ジェット・ラグ(時差)」収録



1970年代から80年代にかけて活躍した女性アイドル香坂みゆきの9枚目のアルバム収録の「恋はあせらず」トラック使用曲。タイトルも「YOU CAN'T HURRY LOVE」の和訳風になっていて完全に意識した作りになっています。日本製ハリーラブ量産のきっかけになったと思われる「松田聖子 / ハートをRock」が83年産なので時期的にみて同作品に感化された作品なのかも。出来はアイドルものとして可もなく不可もなくといった感じだけど特筆すべきことは出だしのメロディがやはりハリーラブ国内最大級のヒット曲「PRINCESS PRINCESS(プリンセスプリンセス) / Diamonds(ダイアモンド)」に激似であること。同作品は89年産なので、これは香坂みゆき版が元ネタになっていたと言えるでしょうね。個人的につい最近この曲を知ったばかりで初めて聴いた時は驚きましたが、プリプリ版がヒットした時に話題になったりしなかったんですかねえ。

「YOU TUBE」で聴けます。

COCO / さよなら '92 作曲山口美央子 編曲澤近泰輔 「SHARE」収録

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宮前真樹、羽田惠理香、大野幹代、三浦理恵子、瀬能あづさの5人組アイドル女性グループによる92年のアルバム収録の音壁曲。「RONNETES / BE MY BABY」風ベース&カスタネットに時折エコーを効かせたドラムが鳴ります。とはいえ、そこはアイドルグループものということで、ドラムのエコーはお付き合い程度のショボイもので重量感も無い。全体として音壁ものというよりはフィルスペクター風といった方が正確かな。サビのメロディもオールディーズっぽくて、どこかで聴いたことあるような感じですしね。そのキャッチーなサビを含めてメロディは湿ったセンチな内容でポップとは言い難いけど出来栄えは良く、個人的には結構愛聴しています。特に三浦理恵子のソロパートで聴けるオヤジ必殺のロリータ・ヴォイスが美味。「YOU TUBE」で見れるライブ版の方は歌の出来は劣るけどドラムにエコー&重量感が加味されています。

COCO / さよならから始まる物語 '90 作曲山口美央子 編曲十川知司 「Strawberry」



COCOのファースト・アルバム「Strawberry」収録曲で、YOU CAN'T HURRY LOVE風トラック使用曲。「さよなら」と入ったタイトルから想像出来る通り全体を通してメロディは悲しげ。そしてシングルカットされなかっただけあり、ちょっと地味な印象がありますね。ただ小粒ながらもなかなか良く出来たメロディで個人的には結構愛聴しています。それは当然ハリーラブなリズムトラックが湿った曲に快活さと歯切れの良さを吹き込んで中和しているからに他ならない訳ですが。そのトラックもちょっと機械臭がきつめなのが残念ですね。他には効果的なコーラスや複雑に展開されるヴォーカルワークなども面白く聴き所になっています。

「YOU TUBE」で聴けます。

COCO / はんぶん不思議 '90 作曲岩田雅之 編曲有賀啓雄

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鐘の音や鈴の音が煌びやかに鳴り響くハートウォーミングなアイドル・ポップ。明るさも派手さもないしメロディもまずまずというところだが、三浦理恵子のスウィート・ロリータ・ヴォイスでの「あなた意地悪」というパートがチョベリ萌!こりゃ凄いです。はっきり言ってこの曲はこの部分のためだけにあると言えますなあ。それにしてもこのグループ、三浦理恵子の歌声を生かすには5人は多すぎでしたね。

「YOU TUBE」でこの曲の映像が見れます。該当部位は51秒と2分45秒の二箇所。三浦理恵子(緑色の衣装)の可愛らしい笑顔つきでご堪能下さい。それらの直後の「私せつない」の部分もスタジオ版では三浦理恵子のみで歌ってるようなんだけど、ここではデュエットになってしまっているようで残念。「どうして私」、「どうしてあなた」という同じメロディ・パートでは三浦理恵子ではない人が歌ってるんだけど、全然ツマラナイです。なので私はMDでうまく切り貼りしてそこの部分も三浦理恵子の「あなた意地悪」、「私せつない」に挿げ替えた「三浦理恵子オンリー・バージョン」を作成して楽しんでおります。これ、かなり効きますヨ、お試しあれ!

COCO / 乙女のリハーサル '89 作曲岩田雅之 編曲中村哲 「EQUALロマンス」カップリング 「Strawberry」収録



90年代初頭に活躍した女性アイドルグループCOCOの1stアルバム収録曲。既に当ブログで取り上げたさよならから始まる物語同様、「恋はあせらず」トラック使用曲ということになります。前者よりグッとテンポアップしポップで楽し気なトラックなんだけど、Aメロがいまいち暗め。COCOにははんぶん不思議でスウィート・ロリータ・ヴォイスを爆発させた三浦理恵子がいるんだけど、この曲ではあまり目立たないのが残念。
ライブでは一番美味しいサビ部分で一瞬の萌えを発揮しています。

「YOU TUBE」で聴けます。

西城秀樹 / POP'N ROLL SPRING 作曲鹿島豪也 編曲佐藤準 '81



70年代中心に活躍し最も成功した男性アイドル歌手、西城秀樹のアイドルポップ。「情熱の嵐」などの情熱的でハードロック的な歌唱で印象的だけど、長い経歴の中には軽快なロックンロールも複数あります。中でもリトルガールとそのB面の本曲、その次作であるセクシー・ガールの何れも81年産の3曲は軽やかなノリのオールディーズ風味のロックンロールでお勧めです。(探せばもっとあるかも?)

どれも甲乙付け難い出来なのだけど、他の2曲があからさまに女性向けの内容なので、本曲が男性も楽しみやすいかも。曲はDOO-WOP風のコーラスをふんだんに盛り込み、明るく爽快で元気な雰囲気。適度にスピード感のあるゆるいリズムにヒデキのクセのある熱唱が程よくマッチ。将にタイトル通りのポップなロックンロールという感じ。最後にラララで締めるのもイイね!

「YOU TUBE」で聴けます。

酒井美紀 / パーフェクト '96 作曲編曲MOONLIGHT CAFE

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96年のシングルCD「JEWEL」のカップリング曲でCD「酒井美紀コレクション」収録。曲はNICK LOWE辺りが演ってそうなスピード感のあるオーソドックスなロックンロール。STYLE COUNCILっぽいオルガンもなかなかグルーヴィーです。酒井美紀の歌声は特に魅力的という訳じゃないけれど、歯切れの良い唱法・声質は明るく軽快な曲調に合ってますね。決して奥深い内容ではないけれど、適度に込み上げるサビメロなどアイドルポップとして上々の出来。こういうノリの良い曲は是非アイマスMAD動画で楽しみたいところです。誰か作って!
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(オルガン)ポップ偏差値合計
87786766459


坂上とし恵 / 黒い瞳 '82 作曲東郷昌和 編曲奥慶一



80年代初期に活躍した女性アイドル坂上とし恵(野々村俊恵)のセカンドシングル。『黒い瞳』というタイトルから何やら不穏な空気を感じさせますが、内容は明るいオールディーズタッチの軽快なロックンロール。ダミ声がかった歌声がちょっと特徴的だけど、明るく軽快な曲調にうまく調和した感じ。メロディで特に良いのがサビの部分で王道路線という感じではあるけれども歌詞がリズムとうまくマッチしてなかなかいい感じ。

「YOU TUBE」で聴けます。

沢田富美子 / ちょっと春風 '81 小田裕一郎作曲 大村雅朗編曲

SAWADA tyottoharukaze SAWADA BIKINI

80年代初頭に活躍したアイドル沢田富美子の2ndシングル。作曲は3rdシングル「風のシルエット」同様、80年代初頭中心にアイドルポップ界で猛威をふるった小田裕一郎。前年1980年の松田聖子のスーパーポップ三部作(「裸足の季節」、「青い珊瑚礁」、「風は秋色」)路線のテンションの高い明るく爽やかなメロディを持つ曲です。特にサビのキーの高さが特徴的ですが、残念ながらいまいちキャッチーさが足りなかった感じ。チャート的にも全然ふるわなかったみたいけれど、次作で本作を全て上回る出来のスーパーポップな「風のシルエット」という曲に出会え、アイドルポップ史的には大成功という感じですね。因みに後に不動産投資でも大成功し資産数十億の富豪にのしあがったとか。うーん、凄い。

「YOU TUBE」で聴けます。

沢村美奈子 / パンプキン・ラブ '81 小杉保夫作曲 松井忠重編曲

SAWAMURA pumpkinlove

高揚感のあるテンションの高いサビを持つキャッチーなアイドルポップ。いきなりサビで始まるところは、やはり雰囲気の似たサビを持つ翌年の「北原佐和子 / マイボーイフレンド '82」に影響を与えたのかもしれませんネ。曲は明るく幸せな雰囲気に満ちた内容だけどあまりにもキャッチー過ぎるメロディは、それ故に大味で飽きやすく、奥深く味わいのあるメロディとは言い難いかな。

それと「パンプキン・ラブ」って実際に発声すると相当恥ずかしくなるん語感なんですよね。パンプキンって要はかぼちゃの事だけど、歌詞を聴いても何故「パンプキン・ラブ」と銘打っているのか全く意味不明、、、。ちょっとメルヘン・乙女チックな世界観含めて女の子向けアイドルポップという気がします。ライブ・バージョンが「YOU TUBE」で視聴出来ます。

吹田明日香 / バケーション '83 作曲来生たかお 編曲佐藤健

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現役女子大生アイドルだった吹田明日香のデビューシングル。正確には何故か「バ・ケー・ショ・ン (VACATION)」と綴ります。曲名のイメージとは異なり、明るくポップな曲ではないのですが、メロディのきれいな80'Sアイドル・バラード名曲です。南のリゾート地での恋人とのバカンスを歌った曲で、切なげで良く出来たきれいなメロディ(「Bobby Vinton - Mr. Lonely」似)を、甘ったるく男に媚びたかのような女子大生アイドル歌唱で歌います。

亜熱帯の暑く乾いた空気の中でゆったりと過ごす優雅で非日常な雰囲気が歌詞、サウンドから程よく漂ってきます。特にリゾート感を醸しだす「水着、渚、パラソル、夏、バカンス、文庫本、退屈、風、砂、乾いた髪」といったキーワードが散りばめられたうえに、「泳いでだるくなった体、眠くなりそう」という気だるさ満点の歌詞演出がイイ。これを聴かされると、日本にいながらにして同様の南国バカンス・ムードに浸れること請け合いです。夏のプール帰りの後に思わず聴きたくなる催眠効果の強い曲ですネ。彼女には「二人はMAGIC」というポップ名曲もあり、オススメです。

武田久美子 / MYボーイ ?年 作曲/尾関裕司 編曲/入江純

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曲はいいが、歌がちょっとツライ。

田中真美 涙のロンリー・ボーイ '81 作曲田中真美 編曲後藤次利

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そもそもこの方がアイドルなのかどうかさっぱり分からないのですが、作曲などの仕事もされるという田中真美さんの自作の泣きのアイドルポップ。声質はボニー・タイラー風というか「ひとりぼっちの僕たち」の美裕リュウ系。泣きのギターになかなかキャッチーで良く出来た泣きのメロディ。曲全体に漂うムードがソウル・演歌系であることからも「トーキョーソウルフル歌謡」というオムニバスに収録されている。それこそ湿りがちな要因が多いこの曲だけど、サウンドに軽めのフィルスペクター/大滝詠一系音壁処理が施されており、耳あたりは良い。ランクインにはもう一歩というところだが、「美裕リュウ / ひとりぼっちの僕たち」あたりが好きな方には一聴の価値あり。ってそんな好事家いったい日本に何人???

中嶋美智代 / 日記の鍵貸します '92 作曲/遠藤京子,羽田一郎 編曲/新川博



空前のアイドル音壁大作「泣いていいよ」隠れた萌えポップ「天文台と海岸」を編曲した新川博氏による中嶋美智代の傑作3部曲とも言える音壁曲。作曲には「天文台と海岸」と同様に羽田一郎がかかわってます。曲は「泣いていいよ」同様バラード系でやはり4分36秒と長い大作志向。憂いを帯びたメロディは暗めだけどしっぽりとしていてなかなかの出来栄え。「日記の鍵貸します、恋人に」~「なりたい人は、この指止まれ」などサビのメロディが一度切れても歌詞が繋がっているというところにも妙味があります。哀し気なフルート風の音色もなかなか効果的ですね。そしてやはり最大の聴き所は新川博氏によるウォール・オブ・サウンドなアレンジ。カスタネットの繊細な響きやエコー感のあるドラム等、派手さはないけれど品よく効果的に配されている感じ。全体としてなかなか感動的なバラード系アイドル音壁大作といった仕上がりですね。

「YOU TUBE」で聴けます。

原真祐美 / 夕暮れはLOVE SONG '84 作曲林哲司 編曲鷲巣詩郎

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「おしえてアイドルRESPECT 日本コロムビア・リクエスト編」収録。「夏のレッスン1」の疾走感もなかなか良い。

原めぐみ / 見つめあう恋 '81 L.REED-G.STEPHENS 編曲藤田大土

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ハーマンズ・ハーミッツの67年のヒット曲「THERE'S KIND OF A HUSH」のカバー。歌うは当ブログでもお馴染みの音壁プリンセス原めぐみ嬢。コンピCD「ミート・ザ・ブリティッシュ・ビート!」収録。ほのぼのとした明るい曲調に甘くキャッチーなメロディで私も大好きな曲ですが、ここでは原曲とは全くアレンジが異なり「RONETTES / BE MY BABY」をベースとしたウォール・オブ・サウンド仕様になっています。さながらマージービートMEETSフィルスペクターって感じの夢のある組み合わせですが、相性はいまひとつだったかな。

アイドルマスター Perfume パーフェクトスター・パーフェクトスタイル PV風 by わかむらP '06 作曲編曲/中田ヤスタカ

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* この曲に関してはアイドルマスター版プロモ映像とのセットでのランキングとなりますのでご注意下さい。

アイドル育成ゲーム「IDOLM@STER」で使用された映像を元にわかむらPさんという方が製作された「Perfume / パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」のプロモーションビデオ風映像というものがあります。これが「ニコニコ動画」や「YOU TUBE」にアップされるや、瞬く間にその完成度、出来の良い映像と曲との相乗効果により、数十万の再生がなされる大ヒットとなりました。

このPerfumeというグループはテクノポップを歌うアイドルということで一部マニアックな音楽ファンからも受けているグループ。私も数回参加したセレクト大会でも複数の方の支持を得ていました。ただ、個人的に「テクノは敵」なもので、いまいち好きになれなかったのです。しかし偶然見かけたこのアイマス版の無機質で人工的で近未来的な雰囲気が素晴らしい映像により、なかなか良いグルーヴを持った佳曲であることに気付きました。うーん、敵ながらアッパレ!

現実のPerfumeのパフォーマンス映像も「YOU TUBE」などで見ることが出来ますが、そちらでは曲の魅力が半減されていることに多くの方が気付かれることでしょう。その意味において、この曲の持つテクノポップの良い部分を十二分に引き出し、実在のグループでは決して再現不可能な、創造的で視覚的魅力に富んだ高度な映像を作り上げた、わかむらP氏の技術、センスは素晴らしいとしかいいようがありません。

「YOU TUBE」でご覧になるにはこちらへ。

「ニコニコ動画」でご覧になるにはこちらへ。(コメントを消すと見易いです)





アイドルポップの世界(7)


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