第3位 フィーバー 熱い気分のさめないうちに 穂口雄右作曲 '79
79年というとシック/おしゃれフリークやヴィレッジピープル/YMCAなんかがヒットした年だ。ビージーズのサタデーナイトフィーバーが77年だからディスコブームも一般化、一段落して、ディスコ系音楽が幅を持ち始めた頃と解釈している。フィーバーのこの曲はそんな時勢を反映したディスコ/ダンス色の非常に強いものとなっている。ただしそんじゃそこらの似非黒人もどきやディスコとは名ばかりの軟弱で形骸化したポップスではなく、とてつもなく素晴らしいグルーブを持った奇跡の一発だ。こんな曲が人知れず日本のB級アイドルグループシーンに埋もれていたなんて。どこかに元歌でもあるのだろうか。
生音で構成されたバックではタイトなドラムが実にカッコよく決まっている。アップテンポな曲調で、リズムはディスコというよりもフィリーダンサーの進化系、マニアックなソウルファン大喜びのモダンダンサーそのものだ。手拍子の音も効果的で楽しさ、軽やかさ、ノリのよさを演出している。ちょっとお色気路線の歌詞を明るく元気に伸びやかに歌い、絶妙にポップな仕上げになっている。この数年後のシンセ/電子楽器時代の到来前夜の、まさに時代が生んだ奇跡の名曲といえる。「ガールグループ天国 VOL.2」で容易に聴くことができる。12インチバージョンとか出てないのかなあ。
明るく元気 | テンション | 高揚感 | 疾走感 | グルーブ | メロディ | 器楽 | フェロモン | ボーナス(手拍子) | ポップ偏差値合計 |
9 | 7 | 7 | 9 | 10 | 8 | 10 | 8 | 5 | 73 |