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天神の昭和通より北側を「北天神」という。 この北天神地区は、マツヤレディスやダイエーで一時期はにぎわっていたが、大丸と、三越【写真】の天神南地区への進出と、岩田屋の移転などで、2000年に入ると、人の流れは、大きく北から南へと変わった。 その人の流れを変えた、岩田屋と福岡三越が、現在、苦悩しており、現在、この2つのデパートの経営統合が進行中である。 もともと、三越伊勢丹ホールディングスの100%出資の子会社である岩田屋と、三越の支店である福岡三越なんだから、統合は当然なんだが、2011年春の博多阪急開業を前に、迎え撃つためにも、なんとか間に合わせたいという考えだ(新聞紙上には、年間の売り上げ300億円が天神地区から博多駅地区へ移動するとの試算がされている)。 人の流れは、年月ともに変わるもので、現在、旧マツヤレディスに入った「ユニクロ」では、「温かい」と評判の高機能肌着などを求める人で、レジ前には長蛇の列。 同じころ、岩田屋と福岡三越は、1階や地下こそ、人はいるが、高級衣料品売り場は人影もまばらで、小売り業界の現状を如実にしめしている。 三越伊勢丹ホールディングスは、11月9日に、2009年9月中間連結決算で約4億円の営業赤字を計上し、大手百貨店でも唯一の赤字転落となった。 今日の深刻な不況の中、デパートの売り上げの回復は容易なことではない。 当然、どう支出を減らすかという問題解決のために、三越伊勢丹ホールディングスが打ち出した一つが、福岡天神地区の岩田屋と福岡三越の統合である。 経営統合すれば、本社の機能は統合でき、物流部門も集約でき、人件費や家賃なども大きく減らせるわけである。 世界経済危機の一環の深刻な恐慌の渦中にある日本経済を背景に、百貨店業界は生き残りをかけた死に物狂いの再編作業に躍起である。 08年の全国百貨店売上高は、7兆3813億円と12年連続で前年割れを続けており、その危機意識からか、これまで百貨店とは不釣合いであった「1着9800円スーツ」などの格安ものに手を付けはじめている。 そういう中での統合だが、隣接するデパートがひとつの会社になり、売り場面積8万7500平方メートルという、巨大な床面積を誇ったところで、果たして、人の流れをもってくることができるのであろうか。 いまでも、消費購買力のある50代、60代の女性たちからは、「岩田屋も、三越も、欲しい物に出会えない」と、「大丸」通いを耳にする。 福岡の老舗デパート岩田屋の行く末を心配しながらも、経済回復のための根本的な手立てをしない限り、百貨店業界の明日は見えてこない。 参考:岩田屋が三越伊勢丹ホールディングスの完全子会社になったときのブログ「岩田屋と福岡三越 その1」 [福岡と九州の経済]カテゴリの最新記事
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