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カテゴリ:・・・漢字の許容(止め・払い)など
漢字指導のことで良くある質問に「許容・字体」の問題があります。
これが、子ども・教師・保護者を悩ませています。 そこで、今回は、字体のことについて触れます。 『常用漢字表』(昭和56年10月1日内閣訓示)の 「字体の解説」 には次のように書かれえいます。 「筆写の楷書では、点画の長短・方向・つけるかはなすか・はらうかとめるか・はねるかとめるかについては、いろいろな書き方がある」 と書かれています。 そして、厳密には、この『標準字体』どおりでなければならないという訳ではない。 漢字というものは骨組みさえしっかりしていればよく、 細部の筆遣いにまでこだわる必要は無い。 末と末、千と干、大と丈のように別字 になってしまうものは、 きちんと区別して書くこと。 しかし、 女の左はらいが横線から突き抜ける・抜けない、 宮のウ冠の点がななめであるか・まっすぐかは、 どちらで書いても差し支えない。 学校では、標準字体通りではないからといって、 誤りとしてはならない」 とあります。 (『三省堂・新しい漢字表記ハンドブック』) 教科書は、標準字体の活字で書かれています。 ですから、 漢字指導をする時は、 この標準字体を指導します。 指導しても、 細部で子どもが標準字体ではない字を書いてしまったときの採点をどうするか、 これが問題になるわけです。 僕らの経験では、 上記の告示の線で採点し、 あまりにひどい場合は、個別に指導をするようにしています。 実際、採点では、 「はらい」が、はっきりしないから×というようなことが、起こりがちです。 この場合、×にしないで「はらうといいね。」と言って指導して、 「漢字というものは骨組みさえしっかりしていればよく、 細部の筆遣いにまでこだわる必要は無い。」 の方針で指導した方が、 子どもは、漢字好きになるのではないでしょうか。 下記の本は、 漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。 「1セット5過程」について触れ、文作りの実践も載せています。 しかし、まだまだ、十分とはいえません。皆さんで、豊かにして欲しいです。 絵をクリックしますと、本の概略が分かります。そして、楽天での購入の仕方も分かります。 多くの方にお読みいただきたいので、ブログランキングに参加しています。下記のマークをクリックしますと点数に加算されます。よろしかったら、クリックをお願いします。 *少しやってきた事を書かせていただいております。 それが、ちょっとでもお役にたつならいいのですが、・・・・。 ご感想・ご意見・ご批判・・・などいただけると、ありがたいです。 次に書くことに生かします。 よろしくどうぞ。
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