|
カテゴリ:読みきかせ・表現よみ(音読・朗読)の工夫
前略 集団的自衛権の件で盛り上がっておられるところ、申し訳ございません。
小学校2年生の息子を持つ者ですが、子どもの(学校)音読カードの項目に疑問を持ち、色々と調べていた最中、こちらへたどり着きました。 2007.12.26の表現読みの記事で掲載されている音読カードと同じものなのですが、このカードは何処の何方が作成されたのでしょうか?カードの項目にある「強調 大事な言葉をたてる」と「間のくふう」の2つが「表現のくふう(声の大小~調子)」とどういった差異があるのか?がよく分かりません。 (担任の先生に質問しても曖昧な答えしか返ってきません。それで、出所もお尋ねした次第です)…ので、子どもの音読指導も明確な基準が持てず、困っております。…というか個人的には「かなりいい加減なカードでは?」と捉えておりますが…ご存知の範囲でお答えいただければ幸いでございます。 (2014.07.01 21:26:00) ご質問、ありがとうございます。 1 このブログに載っている表現よみカードは、僕ら研究会の教員が作りました。 2 強調・間の工夫と表現の工夫の関係ですが、表現の工夫の中に強調・間の工夫が入ります。 3 指導の先生に質問しても、納得された回答がないということですが、実際に表現よみ(朗読)の研究をしてないのかもしれません。実際にやらないと、理解しきれないから、無理もありませんね。まだまだ、表現読みの指導は、始まったばかりですから、子どもも分かりずらいところがあるでしょうね。 でも、表現読みを授業に入れると、子どもは喜びますね。それで、読解力が上がり、国語科の力が、うんとつくことは、仲間の実践で証明されています。 4 このブログで紹介している表現よみの本をお勧めいたします。 (2014.07.02 13:12:42) 今日9729様へ 突然の不躾な質問に対し、非常に丁寧にご回答いただきありがとうございました。また、カードの作者様であるとは知らず「いい加減なカード」などと…大変失礼致しました。申し訳ありませんでした。 それにしても、カードを作成された当事者様とこうしてやり取りができるとは、私も非常に幸運です。 表現読みの研究会を開かれるそうですが、東京の先生方なのですね。(こちらは関西です) …あらためてご質問よろしいでしょうか? 元々は表現のくふうに含まれる「強調 大事な言葉を立てる」と「間のくふう」をそこから敢えて独立させたのは何故なのでしょうか?(表現読みの本をまだ手に入れておりません…ごめんなさい) 最初に息子のカードを見たときからの疑問でもあります。私は、小1~2ならば、楽しく音読する習慣をつけさせることを優先させる意図で項目は3つ程度(表記を正確に読む、適度な声量、表現のくふう)で良いのではないかと考えるのですが…。 また、「強調 大事な言葉をたてる」を評価する場合、物語文や説明文、詩などテキスト毎の違いによって、“大事な言葉”自体が全く異なってきますから、どの言葉を強調すべきかは、あらかじめ教師と子どもが共有できていなければ成立し得ないのでは?と考えます。 (宿題を親に協力させるなら、親も共有できていなければいけませんよね!!笑)まぁ、この辺りは息子の担任(学年の先生方)が適当にどこか(雑誌:教育技術とか?)からこのカードを拾ってきて、よく理解もせずに採用したのでしょうね。(だとしたら、作者への冒涜になってしまいます…困ったものです!) いずれにしましても、何故新たに2項目を独立させたのか?非常に興味深いところです。お時間許す範囲でご教授いただければ、ありがたく存じます。 (担任の先生をやりこめるつもりは全くございませんのでご心配なきよう…) (2014.07.04 00:12:10) 毘沙門 天さんへ ----- 返信、遅れてすみません。外出していました。 ご質問にかかわるところについて書かせていただきます 。 >表現読みの研究会を開かれるそうですが、東京の先生方なのですね。(こちらは関西です)> 研究会の発表者は、東京近辺ですが、参加者は、関西からもご参加いただいています。 かつて、僕らの研究会は、某教科書の1年から6年まで祖朗読のカリキュラムを作り、教科書の原本を書き、指導書も書きました。 >元々は表現のくふうに含まれる「強調 大事な言葉を立てる」と「間のくふう」をそこから敢えて独立させたのは何故なのでしょうか? 強調と間の工夫は、独立させて指導した方が、理解しやすいし、それほど重要だからです。 >最初に息子のカードを見たときからの疑問でもあります。私は、小1~2ならば、楽しく音読する習慣をつけさせることを優先させる意図で項目は3つ程度(表記を正確に読む、適度な声量、表現のくふう)で良いのではないかと・・・・・・> 楽しく音読の習慣をつける意図は大事ですね。そのためにも、僕らが提案した項目は大事です。そのような項目の指導があって初めて、楽しくなります。これらは、研究会の仲間の教員の実践から生まれたものです。 <「強調 大事な言葉をたてる」を評価する場合、物語文や説明文、詩などテキスト毎の違いによって、“大事な言葉”自体が全く異なってきますから、どの言葉を強調すべきかは、あらかじめ教師と子どもが共有できていなければ成立し得ないのでは?と考えます。> その通りです。 ですから、僕らが出版した本の1書名は『理解を 深める表現よみ」となっており、各学年(1年・2年・3年・4年・5年・6年)ごとにあります。 理解を教師も児童も深めて共通意識を持つことが大事ですね。これは、表現よみだけではなくすべての教育で重要なことですよね。 <宿題を親に協力させるなら、親も共有できていなければいけませんよね!!笑)まぁ、この辺りは息子の担任(学年の先生方)が適当にどこか(雑誌:教育技術とか?)からこのカードを拾ってきて、よく理解もせずに採用したのでしょうね。> 先生が表現よみ(朗読)の本質を知って父母会などで説明するといいのでしょうね。非常に大事なご指摘です。 ありがとうございました。 (2014.07.14 04:15:02) 今夏も、研究会を下記の通り行います。 ・・・・・・・・・・・ 主 催:表現よみ総合法教育研究会 日 時:8月2日(土) 午前8時45分~午後5時 会 場:府中グリーンプラザ 6階 大会議室ほか 〒183-0055 東京都府中市府中町1-1- 京王線府中駅下車(新宿駅より20~25分 北口(府中スカイナード)から徒歩1分 駐車場なし 電話 042-360-3311 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 下記クリックしてくださるとありがたいです。 にほんブログ村
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読みきかせ・表現よみ(音読・朗読)の工夫] カテゴリの最新記事
|