300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~
◆300 〈スリーハンドレッド〉 ~帝国の進撃~◆2024年4月27日 BS-TBSにて放映300〈スリーハンドレッド〉の続編ではあるが、300人のギリシア・スパルタ軍と100万人のペルシア軍の戦いと同じ頃、別の場所でギリシア・アテナイ軍が3倍以上の戦力のペルシア軍と戦っていた物語~そして前作と本作が繋がり合う。ギリシア・アテナイの戦士だったサリバン・ステイプルトン/テミストクレスはかつてペルシア軍が攻めてきた時に戦場でペルシアのダレイオス王を弓で射て倒した。名もなき戦士が偉大な王を倒したことは伝説となった。しかしダレイオス王を倒した時に、その場にいた息子で後のクセルクセス王を殺さなかったことを後に後悔することになる。そして再びペルシア軍がギリシアに進撃してきた。上陸軍を指揮したのはクセルクセス王で、その戦いは前作の300〈スリーハンドレッド〉で描かれている。本作の方は同じ頃に海に大船団を組んで進撃してきたペルシア軍との戦いが描かれている。ペルシア軍を率いるのは女将軍のエヴァ・グリーン/アルテミシア将軍~エヴァ・グリーンは「007カジノロワイヤル」でのボンドガール。アルテミシアは実はギリシアで生まれたギリシア人。両親とギリシアで暮らしていた幼いアルテミシアだったが、ある時彼女の目の前でギリシア市民兵に父を殺され、母を凌辱して殺され~アルテミシアは奴隷に出されて、その挙句に打ち捨てられた。そこを通りかかったペルシアの戦士が彼女を連れ帰った~アルテミシアは戦士に鍛え上げられペルシアで一番の戦士となり、ダレイオス王が信頼する右腕となった。進撃した国の名だたる戦士や首領を討ち取っていた。そして両親を殺したギリシアへの復讐を誓ったのだ。しかしダレイオス王が討ち取られ、嘆き悲しむ息子を暗黒の化身として蘇らせて「神の王」として君臨させた。クセルクセス王はギリシア征服を目指すのだった。ペルシアの大軍がギリシアへ向かってると知ったアテナイのテミストクレスは海戦でペルシア軍を迎え撃とうとスパルタに船団を出してくれと協力を求めに行った。しかしゴルゴ王妃に断られる~と言うのも、その頃服従を求めにやって来たペルシアの使いを殺して、スパルタはペルシアに拒絶の意を示した。王のレオニダスはその準備をしているからアテナイには協力できないと~テミストクレスは仕方なくスパルタ抜きでわずかは援軍を加えたアテナイ中心の50隻の船団で、ペルシア軍の大型船の大船団に挑む決意をした。アテナイ軍とペルシア軍の数の差は明らかだが、テミストクレスは不利を覆す作戦で挑んだ。緒戦は小回りの利く小船を利用して大型船に2隻で突っ込んで船倉を破壊した~それでペルシア軍の船を数十隻沈めた。その次に攻めて来た時は峡谷に誘い込み、身動きできない大型船に次々と戦士が乗り込んでペルシア兵を倒していった。2戦目でもペルシア軍に大打撃を与えた。頼りない部下たちの戦いに呆れたアルテミシアはテミストクレスと対話の場を設けた。そこで彼女はテミストクレスに数ではペルシア軍に勝てない~長期戦になれば負けるぞと~降伏を促し、私と組めば共楽を味わえると誘惑して色香で迫った。それに応えたテミストクレスだが、服従には拒否して物別れになった。翌日、アルテミシア将軍自らが先頭に立って大規模な攻撃を仕掛けた。アテナイ軍の船団に火を放ち大打撃を与え、アテナイ軍は多くの兵を失った。そしてテミストクレスら生き残った兵は一旦サラミスへ退いた。その時、レオニダス王が率いた精鋭300人の兵士がペルシア軍相手に全滅したとの知らせがテミストクレスのもとに届いた。そのことを部下にギリシアの国々へ知らせよと命じた。そしてテミストクレスはスパルタで悲しみに暮れるゴルゴ王妃のもとへ行った。そして再び船団を出してくれるように協力を求めた。しかしいい返事はもらえなかった。その頃、アテナイはクセルクセス王率いる軍勢によって焼き払われていた。スパルタの援軍が期待できないとわかって、テミストクレスは残った兵士に戦いの場から去ってもいいぞと言ったが、誰も立ち去らず最後まで戦う意志を示した。最終決戦に挑むテミストクレスたち~もう捨て身の戦いしかない。テミストクレスは船の甲板の下に隠しておいた馬の乗り敵船に乗り込んだ。アルテミシアを倒せば圧倒的に有利になるからと、テミストクレスは彼女を目指した。戦況は圧倒的にペルシア軍優勢だが、そんな中で両者が剣を交える。その時一陣の風が吹いてきた。なんとスパルタのゴルゴ王妃がギリシア全軍の船団を率いて現れたのだ。ゴルゴ王妃は夫であるレオニダス王をペルシア軍に殺されているので自らも剣を持って戦いにやって来たのだ。これで戦況は一変した。ギリシア全軍がペルシア軍を押し返していく。そしてアルテミシアはテミストクレスの剣に倒れた。