座頭市血煙り街道
◆座頭市血煙り街道◆2024年5月28日 BS12にて放映座頭市シリーズ17作目。あてのない旅を続ける勝新太郎/座頭市がある宿場で母子と同宿になる。母は病んでいて間もなく息を引き取る。息を引き取る前に市に頼みごとをした。一緒に連れている良太を前原の宿場町にいる父親の庄吉のところへ連れて行って欲しいと~市は仕方なく死の間際の母の頼みごとを聞いてやる。良太を連れて再び旅を始める市だが、相変わらず襲撃を受ける。良太を守りながらも居合い斬りで襲って来た連中を始末する。途中で旅役者・ともえ太夫の一座と一緒になり、市と良太は相乗りして旅を続ける。ともえ太夫に朝丘雪路、歌姫役で中尾ミエ。ともえ太夫一座が途中で地のヤクザから絡まれたところを助けてくれたのが、一見浪人風の男~近衛十四郎/赤塚多十郎だった。ともえ太夫とは面識があるようで、赤塚は市の事も知っていた。茶店で按摩を頼まれて市は世話した。この赤塚に存在が最後にドラマを生む。近衛十四郎と言えば、松方弘樹&目黒祐樹兄弟の父親で、かつては時代劇のスター~本作では勝新太郎に請われて出演した。市は前原の宿場町で庄吉が働いてたと言う窯元を訪ねた。窯元の主が松村達雄/太兵衛で娘が高田美和/おみつ~庄吉は絵描きで焼き物への絵付けの腕利きの絵師だった。しかし前原を仕切っている権造一家に連れて行かれたままだと言う。おみつは庄吉がいたころから密かに思いを寄せてもいた。権造親分を演じてるのが小池朝雄~相変わらずいい味出してる。権造は代官らと組んで贈収賄目的で禁制品の猥褻な図柄の絵皿を大名との取り引きのために作っていた。庄吉はその絵付けを無理やりさせられていたのだ。庄吉を演じてるのは伊藤孝雄~市は庄吉をなんとか権造一家から助け出した。その手助けをしてくれたのが、権造の妻の坪内ミキ子/お仙だった。権造のあまりにひどいやり口に我慢できなかったのだ。しかし市と庄吉を逃がしたため斬られてしまった。庄吉を連れて逃げることができた市だったが、その後、権造一家に太兵衛が斬られ、おみつと良太が連れ去られてしまった。市は庄吉を連れて権造一家に乗り込んだ。そして居合い斬りで次々と始末していった。雪降る中、市はおみつと良太、そして庄吉と一緒にいるところに現れたのが赤塚だった。赤塚は権造一家と代官らの不祥事を葬るためにやって来た幕府の公儀隠密だったのだ。赤塚は代官とその部下を始末した。権造一家は市が始末してくれたので手間が省けた。そしてその不祥事に関わった庄吉も斬ると言う。しかし市は庄吉が脅されて仕事をさせられただけで罪はないと主張した。でも赤塚は庄吉を斬ろうとする。市はそれを守ろうとする。市と赤塚、勝新太郎と近衛十四郎の殺陣、そして庄吉らを巡ってのやり取り~本作で最大の見せ場。赤塚は利き腕を市に斬られた。赤塚の仲間が庄吉を斬ろうとした時に市は仕込み杖を投げて刺した。庄吉を斬ろうとする赤塚の前に市は丸腰で立ちはだかり盾となった。赤塚は私の負けだと言って諦めて去って行った。