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2024.04.22
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カテゴリ:シネマ
​​​​◆鬼畜◆
​​2024年4月20日 BS松竹東急にて放映

松本清張原作、野村芳太郎監督~松本清張自身のメモには検事の河井信太郎から聞いた話がベースになっていると言う。隠し子を押し付けられた男が非道の犯罪へとはしっていく悲哀に満ちた人間ドラマ。

緒形拳/竹中宗吉は埼玉・川越で小さいながらも印刷業を営んでいる。しかし火事で設備の半分以上が焼けてしまった。新しい機械を導入するために金を銀行に借りに行くが、貸付は断られてしまう。妻は岩下志麻/お梅~苦しい生活が続いている。そんな宗吉のところへやって来たのが小川真由美/菊代~長男の利一、長女の良子、次男の庄二の幼い3人の子を連れてやって来た。菊代は宗吉の妾だった。7年前に料理屋で女中をしていて菊代と寄合があった時に知り合った。宗吉は浮気じゃなく本気だと言って~子ができないお梅だったが、菊代には直ぐに子ができた。菊代に家を持たせて、三人も子を作って、生活費を渡していた。ところがその金が滞って宗吉のところに子ども三人を連れてやって来たのだ。妻のお梅も居て、当然その場は修羅場になった。結局菊代は一晩泊って翌日に子ども三人を置いて出て行った。

印刷工場が火の車で、その上三人の子を押し付けられて~お梅は怒りまくる。子どもの面倒は一切見ないから、自分でなんとかしろと宗吉を突き放した。

宗吉は子ども三人を連れて母親の菊代を探しに行ったが、行方知れずだった。





お梅は三人の子らに折檻したり虐待したり~そのうち庄二が病気になり医者へ~印刷工場の工員役の蟹江敬三からはしっかりしろと呆れられる。そして体調が思わしくない庄二が消化不良で衰弱死した。宗吉はお梅がわざとやったのかと疑いの目を持ってしまった。お梅からは一人減ったから清々しただろと言われた。そして次は長女の良子をなんとかしようと~





宗吉は良子を連れて東京へやって来た。百貨店に行ったり、美味しいものを食べさせたり~そしてやって来たのは東京タワー~良子が双眼鏡で街を眺めてる間に宗吉は彼女を置き去りにした。良子は父親である宗吉の名前も、住んでいる住所も言えない~良子とはこれっきりに~

残るは長男の利一~お梅から工場に置いてあった青酸カリを渡される。宗吉はまたも利一を連れて東京へ~上野動物園でたっぷり動物を見せてやり、二人で買ったパンを食べようと~宗吉が青酸カリを仕込んだパンを食べさそうとしたが、うまくいかずに諦めた。

そして宗吉は利一を連れて新幹線に乗り、在来線に乗り換え自殺の名所の東尋坊へ~しかしここではなにも事を起こさなかった。そこから能登へ~一緒に船に乗ったり、磯でカニを捕ったり~夜は親子水入らずで旅館に泊まった。この時、宗吉は酒を飲みながら自身の不幸な生い立ちを利一に語って聞かせた。

翌日、岸壁の上、歩き疲れて眠った利一を宗吉は海へと突き落した。しかし利一は負傷したものの地元漁師に助け上げられた。利一の身元が分かるものは宗吉がすべて持ち去っていた。警察で事情を聞かれた利一は、父親の宗吉の事、住んでた住所も一切言わなかった。なにを聞かれても応えなかった。

しかし利一が持っていた石版印刷の欠片の石から宗吉の事が判明した。そして宗吉は逮捕され利一のところへ連行された。利一はこんな人は知らない、父親ではないと言うだけだった。それを聞いた宗吉は号泣して謝罪するだけだった。

能登の婦人警官役を大竹しのぶ~利一は施設へ連れて行かれた。ところで東京タワーで置き去りにされた良子はどうなったのだろうか~

















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Last updated  2024.04.22 19:30:32
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