テーマ:報道に思う(10)
カテゴリ:報道に思う
まだ午前中だというのに、今日の日記を書き始める。それも骨折ネタではなく報道ネタ。これも骨折が快方に向っている証しだろうか?この調子で骨折以外のネタが増加したら、更にカテゴ分けしなければ。いや、そんな先の事はその時に考えればよい。
さて、ここ1年間での知名度アップ率ランキング、なんてものがあったら、この人が1位かもしれない。最近はTV出演でお茶を濁して、おとなしくしているのかと思いきや、ニッポン放送株取得のニュースが昨日からやかましい。もし、今晩のサッカーが無かったら、本ニュースのメディア占有率はもっと大きかっただろう。 堀江社長の真意について、様々な憶測が流れているようだ。当然、我にも彼の狙いがどこにあり、いつ頃どのようにして実現するのか?具体的なスキームを窺い知る事は出来ない。ただ、外野の一市民として堀江社長に期待したいのは、既成概念の打破だ。これは、記者会見にノーネクタイで臨む、といった表面上の話だけでなく、そのようなパフォーマンスやTV出演等をしつつも、最終的にはしっかりと事業を成功させ、新しい経営者のスタイルを世の中に実証してほしい、と思うのだ。その最大の課題は、ヒューマンウェアだろうか。 まず、堀江社長の言っている「放送とインターネットの融合」は至極当たり前の事だ。放送のデジタル化が進めば、従来のインターネットビジネスとの競合領域が増大する。垣根が無くなっていくと言った方がいいか。そのような場合、いつまでも競合していられないので、どちらが勝って生き残り、一方は駆逐される。もしくは融合して新しい形となっていく。放送とインターネットの場合は、どちらかが勝つという図式ではなく、融合となるだろう。問題は、何がポータルとなるか?どこがコンテンツを作って供給するか?だ。現時点では全く予想し得ない異業種の参入も考えられる。 つまり、堀江社長の言っている「放送とインターネットの融合」は極めて自然な流れというか必然に近く、このようなM&Aの動き自体、もっと以前にあっても不思議でないものだ。但し、とっても抽象的である。当たり前の事ほど、その実現の道のりは険しかったりするものだ。増してこの領域は、放送業界とIT業界を軸としつつ、あらゆる業界が部分的にでも参入を覗っていたり、或いは何らかの形で関わっていかないと生き残っていけない領域だ。 意思決定するのは、あくまで人間である。今回の株式取得にしても、事前にフジ側には打診も無かったと報道されている。これに対して不信感を禁じえない人も多数いる筈だ。そして、これはまだ氷山の一角かもしれない。無論全てにおいて、日本社会特有の根回しが必要だとは思わないが、結果として話を纏められなかったら、負けなのである。ビジネスプランが正しく有益であっても、それに賛同して協力してくれる味方が必要であり、そこに人間の感情が介在する。外野が期待する新しい経営者のスタイル実証の課題は、そんなところにあるのではないか、と思うのである。 ※本記事は、昨日ニュースや今朝の新聞の聞きかじりを基に、個人の感想を思うがままに、9日AMに記載しています。以後の新情報や状況変化は当然ながら考慮されておりませんので、悪しからず、です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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