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カテゴリ:虚々実
しばしお休みを頂戴しておりました(^^)
今日のよびりんさんの記事は吉四六さんのお話。 いつも想うのですが、主役の吉四六さんの知恵回りも冴えていますが、周囲の素朴な方々も素晴らしいですね。 今回は年貢のお話と言う事で、どれだけ厳しい時代かは分かりませんが、少しは楽な時代に当たっていたとしても、年貢を納められなければ大変ではあったことでしょう。 それでも、馬に飲ませる水がないことが分かった時の言葉が、 「このまま水も飲ませずに無理をすれば、馬が倒れてしまうぞ」 という馬を労わるものだというのが何とも。 もちろん、馬の心配と自分の心配は一緒だということでも、馬自体が貴重な財産であったということでもありはしたことでしょう。 それでも馬と自分が運命を共にする仲間ではある、ということではあったようで、少なくとも、このお話からは、馬を“単なる道具”として使っているというような様子は伺えない気がします。 ノンビリ屋の私などは、このような生物や自然との温かい交流が描かれている文章を目にするだけでも安らかな気になってしまうわけですが(^^; 知恵というものも、冷たい知恵もあれば、温かい知恵も、悪戯な知恵もあります。 一人で生きている中で発揮する知恵もあれば、皆と共に生きている中で発揮する知恵もあります。 吉四六さんは「色々な知恵」を使いこなしたようですが、このような温かい知恵の発揮振りが、やはり一番、吉四六さんらしい気がします。 そこには、厳しい時代でも色々な特技の持主がいて、そこに温かい交流があって「共に生きている中での知恵」を感じるからだと想うのです。 吉四六さんは、自らの知恵が自分だけが幸せであればいいというようなものではなく、皆と共に幸せになるために授かったものである、と知っていたのかもしれません。 もちろん、どのように備わっている知恵なり才能なりを使うかは、それに恵まれた人に任されているわけではありますが・・・(^^;
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