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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.07.27
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 漫画「神の雫」と「マリアージュ 神の雫 最終章」の中に登場した絵画の中で印象深いのはレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」、ブラマンクの「赤い木のある風景」そしてミレーの「晩鐘」です。
 
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「オルセー見学ガイド」の画像から。

 ミレーの「晩鐘」は「マリアージュ~」25巻目で神咲雫が「シャトー・ムートン・ロートシルド(メドック格付け1級) 1982年」の表現のために使っています。この絵から実際に聞こえてきそうな「鐘の音」も漫画の中に描かれていて「キー・ワード」のようになっています。

  

 2006年にボーヌで「冬の葡萄畑を見るツアー」に参加し「ロマネ・コンティ」「コルトン・シャルルマーニュ」や「エショゾー」の畑の前で車から降り人影もない畑をずっと眺めていたのを思い出します(勿論試飲はありません・・💦)

 因みにフランスを代表する偉大な白ワイン「コルトン・シャルルマーニュ」は西暦800年に西ローマ帝国の皇帝になったシャルルマーニュ(英語読みはカール)大帝がこの畑を所有していたことに由来しているようです。

 そしてある日大帝が赤ワインを飲んでいると髭が赤く染まってしまい怒った大帝が「私の葡萄畑から赤ワインを造ることは一切許さない」と命令を下し、それが現在に引き継がれているという歴史の長さには驚きます。


 
 ボーヌからパリに戻り美術館通いを再開させ、まずは「オルセー美術館」に行きました。お目当ての「印象派絵画」へと急ぎ足状態でしたが、途中のミレーの「晩鐘」の前で釘付けになりました。ボーヌで葡萄畑を見ていなければ「あぁ~、あの有名な絵画」とちょっと見るだけに終わっていたと思います。

 「土地の恵み」「天気」「一日の労働を無事終えられたこと」などなど様々な感謝の気持ちを教会の鐘の音に合わせて祈る「真摯」で「敬虔」な姿は本当に美しいと思いました。

 ミレーの絵に描かれているのはジャガイモ畑ということですが、作物が何であれワイン造りにも使われる言葉「天・地・人」への感謝をこんなに的確に描いた絵というのは数少ないのではと勝手に思っています。そして見れば見るほどこの絵の奥深さを知りたくなります。

 偶然の出会いから貴重な一枚になる絵は結構あると思います。「晩鐘」や「原田マハ」氏著の「楽園のキャンヴァス」で知ったアンリ・ルソーの「夢」という一枚も今は私にとっては貴重な一枚です。









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最終更新日  2022.10.05 09:45:07
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