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星の国から。ヴァン・ノアール

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2022.01.20
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テーマ:読書(5536)
 一昨年の11月に書いた日記ですが、写真が消えてしまったので内容を修正してアップします。

 イギリスの作家「サマセット・モーム」がラッフルズホテルに滞在して執筆した「月と6ペンス」の1ページ目を開くためにラッフルズホテルに行って来ました。

 Beach Road(ビーチロード)に面したホテルの正面玄関にはコロナ禍以前と同じくトレードマークのようにインド人傭兵の姿をしたドアマンが笑顔でお客様を迎えていましたが、宿泊客とレストランの予約客のみホテル内に入ることが出来るということでした。



 ただCourtyard(コートヤード)と呼ばれるホテルの中庭に面したショップ、カフェ、バーなどは自由に出入りが出来るということなので、そちらの方に行ってみました。2019年に2年かけての改修工事が終了し、
壁の白さが以前より際立っているように見えました。
  

 カクテル「シンガポール・スリング」発祥で有名な2階の「ロング・バー」で1ページ目をとも思いましたが、残念ながら閉店中で結局コート・ヤード内のカフェ&バーに落ち着きました。

   
程よいBGMのボリュームと不思議とここに吹く風は爽やかで心地が良いです。

 本のお供に「ロゼワイン」を注文しました。「月と6ペンス」がフランス人画家ポール・ゴーギャン(小説の中ではイギリス人画家ストリックランド)の人生をモデルにして書かれたという情報がなければもしかして読むこともなかったかもしれません。
 
 
シンガポールの紀伊国屋書店では「金原瑞人訳 2014年」のみが売られていて(サマセット・モームの原作は1919年の出版)、先に金原氏の「後書き」を読むと『作者(サマセット・モーム)も言っているようにポール・ゴーギャンにヒントを得て書かれたものだが、ストリックランドとゴーギャンに共通するものは少ない。ストリックランドは「月と6ペンス」の主人公であり、それ以外の何者でもない』とあります。

 ゆっくりとページをめくっていくと、もう一人の主人公の小説家である「私」の『素人に絵は分からないとか、気に入ったなら黙って金を出せばいいとかいう思いあがった画家たちの言葉に賛成するわけにはいかない。それは、芸術に専門的な技術のみを求める馬鹿げた言いぐさだ。芸術とは、情感の表現だ。そして情感とは、だれもが理解できる共通言語だ』の台詞が出て来ます。何かちょっと挑戦的な感じもする言葉で物語の進行に期待が大きく膨らみました。

 果たしてイギリスからフランスに渡ったストリックランドが彼の最終地となるタヒチでどのようにして芸術の高みに上り詰めることが出来たのか・・。「月と6ペンス」を読む前はゴーギャンの絵にさほど興味を持つこともなかったのですが、今はストリックランドの人生を通してゴーギャンの絵は私にはとても興味深いものになっています。


「椅子の上のひまわり」ゴーギャン 1901年 エルミタージュ美術館蔵

『アルルを離れてから10年以上も後にタヒチでゴーギャンは「ひまわり」を描く。この花が亡き友人への思いを表していることは確かだろう。ひまわりが載っている肘掛け椅子は、ゴッホがアルルで用意したものとそっくりである』(週刊美術館「ゴッホ」から)因みにタヒチではひまわりは咲かないのでゴーギャンはフランスからひまわりの種を取り寄せたそうです。







最終更新日  2022.05.08 11:57:26
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