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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2024.03.12
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カテゴリ:本帰国で再発見!
 今月「北海道立近代美術館」の個人会員(1年間1万円で道内の8つの美術館が見放題)になり、10日まで開催されていた「AINU ART モレウのうた」を2回見て来ました。アイヌ文様の特徴の1つである「モレウ(渦巻文様)」を刻んだ「マキリ(小刀)の鞘」や布製品等々、​現在アイヌ文化を伝承し制作活動をしている作家さん達の展示でした。

 1階から2階に上がり最後の「トピック展示」に「尾張徳川家」と「八雲町」との関わりが大きなパネルで紹介されていて私には驚きでした。元々は明治維新後、武士の職を失った家臣団を北海道の開拓のため移住を勧めたのが14代当主「徳川慶勝」で、その後19代当主の「義親」が何度か八雲町を訪れてアイヌの人達と懇親を深め、1922年に欧州旅行で立ち寄ったスイスで買った「木彫りの熊」を八雲町に贈った事がきっかけで、冬場の副業として熊の木彫りが始まったそうです。

  
ネットからの画像

 左が伊藤政雄氏制作の第1号で、右が義親から贈られたスイスの木彫りで共に10センチほどの小型のものだそうです(鮭を咥えるようになったのは戦後のようですが最初の制作者等は不明のようです)実はこの2つの熊は最初は展示されていたそうですが、展示から引き上げるように強い要望がどこからかあったとスタッフの方が説明してくれて謎めいた話ですが、確かに「文化財」に指定されているのでそれと関係があるのかもしれません。

 館内はほとんどが撮影禁止で写真は撮れなかったのですが、スイスの「熊の学校」や八雲町の「熊の授業」などミニチュア版のような可愛らしい物もいくつかあってほっこりしました。

    

 カタログの左下が「熊の授業」でユーモアたっぷりです。右はネットで探した座り熊ですが、こんな風にきちんと椅子に座って授業を受けています。鮭を咥えた熊の木彫りはお土産としては廃れた感がありますが、形を変えて新たな熊の木彫りのお土産ブームが来てくれたらなぁという気持ちになりました。

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最終更新日  2024.03.12 18:14:56
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