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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2024.03.23
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カテゴリ:読書 原田マハ

​​​​1877年​ シカゴ美術館増​

 「原田マハの印象派物語」のエピソード5は「カイユボット(1848-1896)の物語」で最初の見開きのページに「パリの通り、雨」が紹介されています。ちょっと点描画の「スーラ」の絵と似ていると思いましたが、スーラ同様にカイユボットについても私は何も知識がありませんでした。

 彼の人生について著書の中に「パリで裕福な家に生まれたカイユボットは22歳で弁護士免許を取得しながら普仏戦争に徴兵、復員した後、画家志望に転向する。25歳の時、ドガ、モネ、ルノワールと知り合う。」

 彼らの絵を見た事がカイユボットのその後の人生に多大な影響を与え、父の残した莫大な遺産で買い手が無かった印象派の画家たちの作品を次々に購入して経済援助をしたようです。さらに鬼集した印象派のコレクションを
自分が早世する事を予感していたように国家に寄贈すると28歳の若さで遺書まで作成していたのには驚きました。

 「パリの通り、雨」は自らが開催の資金援助をした第3回印象派展に出品しています。この絵についてはやっと印象派が世の中に認められるようになり念願の「ジヴェルニーの庭」を手に入れたモネとカユイボットがその庭で交わした会話も紹介されています。

 モネ   :「ときに、君の『雨』の絵。あれは素晴らしかった。傑作だよ」
カユイボット:「いいや、僕の絵は誰にも認められていないし、大した価値はない」
 モネ   :「僕には分かる。そのうち世界に認められるはずだ。パリでは通り雨、天気雨がしょっちゅうあったじゃないか。そのたびにまるで人生のようだと思ったものだ。君のあの絵も、そう、あの絵の中の雨は、もうすぐ上がるところだろう?」

 この絵のタイトルは「パリの通り、雨」で通り雨ではないと思うのですが、モネもなかなか良い事を言うなぁと感心します。「西洋絵画美術館」というネットの記事に通りとして描かれたのはサン・ラザール駅に近いモスクワ通りとトリノ通りとあり、雨に濡れた歩道が表現されているにもかかわらず『雨』そのももは描かれていないと説明があります。モネの予言通りなのかなぁと・・。
 

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最終更新日  2024.03.23 17:57:55
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